あらすじ
父親の元警部の死について話があるとケイトに電話をかけてきた女性の死! それはケイトと地元警察との間に軋轢を生んだ。休暇中のケイトには捜査権はない。その頃、ロンドンのシナリオライターが、バーンアウト寸前でヨークシャーの人里離れた農場に妻子とともにこもることになった。そんな彼らの前に五歳になる養子の息子の生みの母が、恋人という得体の知れない男とともに現われるが、彼の正体は? 浮上するケイトの父親殺しと彼の関係。本国で9月刊行後3か月でその年のペーパーバック年間売り上げ1位となったドイツミステリの女帝の傑作!
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Posted by ブクログ
なんとなく手に取ったけど導入から面白くて、読みやすいし続きが気になりすぎて2日で上下関係読んでしまった〜
事件を追う中で暴かれていく真実が中々ほろ苦いというかカカオ85%くらいのほろ苦さ…w
犯人の同期はすぐピンとくるし、タイトルから物語の終着点というか方向性はわかりやすい
皆それぞれ悩みを持ってるし、主人公のケイトは卑屈で隠キャでちょっと面倒くさいけど嫌いじゃない
シリーズらしいので次も楽しみ
Posted by ブクログ
CL 2022.8.21-2022.8.22
主人公のケイトのみならず誰もが皆それぞれに苦しい事情を抱えていて、生きていくのが簡単ではない人ばかり。その人物描写も、後半の怒涛の展開も秀逸。
ただ、どうしてもメリッサ•クーパーの息子に引っかかる。事件と大筋では関係がないとは言え。
メリッサ•クーパーの息子が、不倫相手が奥さんと別れなかったからと言って恨むのは筋違いでは?そもそも悪いのはそっちなのに。しかもその娘に恨み言を吐き、惨殺されたことを気分が良かったと言うなんて、この息子、バカか。相手の家庭を壊して自分の母親さえ幸せになれればそれでよかったわけ?なんと身勝手なと思っていたらこの真相。諸悪の根源が自分たちの母親だとわかってどう思うんだろうね。いくつもの家庭、命を犠牲にした。一度殺されただけでは追いつかないくらいなんじゃないの?二人の息子は一生ディランの面倒見ろよ、と思ってしまう。