【感想・ネタバレ】オウムアムアは地球人を見たか? 異星文明との遭遇のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年07月30日

2017年9月に突如現れて太陽を周回し加速して飛び去った謎の物体をハワイの言葉で「オウムアムア」と名付けられた。著者はハーバード大学の天文学課長でこの本に書かれている事実は紛れもないもの。そこから導き出した可能性が、恒星間航行物体ではないか、というものだ。人類ではない未知の太陽系外の知的生物が作った...続きを読む何らかの飛行体。
もしかしたらそれは宇宙のブイのようなもので、太陽系がたまたまそのブイに接近してしまったという可能性も。
これが慧星や小惑星だとしたら物理的に軌道が説明できない不思議な動きをしている。さらに表面は輝いており、8時間で自転する円盤形だと推察される。
本書ではこの仮説から、宇宙に知的な生命体がいる可能性について言及し、さらにその生命体とコンタクトを想定して人類が準備しておくべきことにまで触れている。
著者のロジックを科学的に否定することのできる学者が(本書を読む限り)いそうないが、気持ちとして否定するのは簡単だ。だが本書ではガリレオが地動説を唱えた時代に触れて、「あり得ない」と思い込むことの危険性まで展開している。
自分は科学者ではないのでコメントできないが、信じる信じないという次元の話ではなく、宇宙へのロマンをこの夏に想像する素晴らしい時間を提供していただいたという感謝を感じた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月30日

2017年に観測史上初めて太陽系外から飛来した天体としてその通過が観測されたオウムアムア(ハワイ語で「斥候」の意)。通過したわずか11日間という期間で観測されたその特異な特徴(①形状が既知の天体と比べて異様に縦長か扁平であること、②太陽接近時に太陽の重力だけでは説明できない加速を見せたこと)から、太...続きを読む陽系外の知的生命による人工建造物である可能性を、ハーバード大学天文学部長である著者が自説として展開している書。解説にあるとおり現在の天文学会の間では主流ではない説にしろ、そのように考えても矛盾しない観測事実が示されていることから想像が膨らまされ、中盤は繰り返しも多く冗長であるものの、まるで野尻抱介著の小説「沈黙のフライバイ」を思わせるような一冊。

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Posted by ブクログ 2023年02月04日

オウムアムアが人工物とする推定の妥当性をどう捉えるかで著者に対する印象が変わると思う
オウムアムアがどこから来てどこへ向かったかの説明はなくがっかり
現在の科学の問題点が繰り返し語られるが、アメリカの科学研究/教育は優れた点が多そう

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Posted by ブクログ 2022年10月07日

著者はハーバード大学教授で、天文関連の団体の委員長を兼任する。異星文明の証拠を探索するプロジェクトのリーダーでもある。 タイトルに惹かれて読んでみた。 恒星間天体オウムアムアが話題になったことがあり、その科学的な分析の本と思ったが、内容はオウムアムアをめぐる論争の考察、著者の半自伝的な話、自己の見解...続きを読むを記述したもので、正直あまり面白くなかった。
オウムアムアがただの岩石なのか、何か意図を持って送られた物質や物体なのかが話の焦点。 著者は後者の方と考えているが、科学者の多くは単なる岩石説を支持している。 これがただの岩石であれば、理論上の軌道から大きく外れてしまったことが不可解であり、著者は何らかの未知の力が働いていると考えている。 将来の科学の発展を考えると、従来の考えに固執せず他の説も検討すべきであるという。
この本は翻訳が少々難しく、著者が回りくどい言い方をするため、内容を理解するのが難しかった。 著者の愚痴っぽい感じもした。 とりあえず最後まで読んでみたけれど、よくわからないもやもやした印象だけが残った。

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