【感想・ネタバレ】歴史修正主義 ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制までのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 サブタイトルは「ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで」。著者は二つの理由で日本の歴史修正主義は扱わない、と言う。一つは、著者の専門が西洋史であるということ、もう一つはヨーロッパと日本では「枠組み」が違うと言うこと。

 ヨーロッパでは、歴史修正主義の問題は「歴史の否定の法規則」とともに展開してきた過程を明らかにする。ホロコースト、ジェノサイドは否定することのできない事実であり、それを否定することは「ヘイトスピーチ」を禁止することと同意である。つまり、歴史を問題にしているように見えるが、実は人種偏見や民族差別、特定集団への敵意を煽る行為である、と言う。ヨーロッパはもうそこまで「行っている」。

著者は日本の歴史修正主義は扱わないと言いながら、所々に日本の現状、問題を忍び込ませている。そうしなければならないくらいに、この国の学術界は危ういのか、とすら思えてくる。

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2021年11月20日

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