【感想・ネタバレ】風姿花伝 (花伝書)のレビュー

あらすじ

一般に『花伝書』として知られる『風姿花伝』は,亡父観阿弥の遺訓にもとづく世阿弥(1364?―1443)最初の能芸論書で,能楽の聖典として連綿と読みつがれてきた.室町時代以後日本文学の根本精神を成していた「幽玄」「物真似」の本義を徹底的に論じている点で,堂々たる芸術表現論として今日もなお価値を失わない.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

初心忘るるべからずや秘すれば花などあまりにも有名な花伝書。白洲正子が能や仏像について語るとき「初心な心」という言葉を使っていたので、手に取る。

何度も読んだことがあった本であったが、ダンスをしているのであるいはエンターテイナーとしてパフォーマーとしての心得や芸の道を真摯に極める厳しい戒めが人としてのあり方をも示唆していて学びが多い。

世阿弥が義満の庇護なきあと政争に巻き込まれ佐渡へ71歳で配流となり佐渡で能が盛んであることを知り、芸術家とパトロンの関係の難しさを、ニジンスキーとディアギレフについて思った。

まごうことなき名著だった。

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2022年04月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

言わずと知れた世阿弥の能楽についての芸術論書。芸術論ではあるものの、我々現代人の考え方や生活にも活かせるというか関連する要素が多く含まれていると感じる(但し、脚注はあるものの基本原文というか古文なので、どこまで正確に読み込めたかは少々疑問・・・)。

再読予定で、現代語訳併記の別の出版社のものを読むかは思案中。いずれにしろ、再読に関してはすべて家で読むことにします。音読したく。

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2012年12月31日

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