【感想・ネタバレ】人間の絆(下)(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

イギリスに戻ったフィリップの前に、傲慢な美女ミルドレッドが現れた。冷たい仕打ちにあいながらも青年は虜になるが、美女は別の男に気を移してフィリップを翻弄する。追い打ちをかけられるように戦争と投機の失敗で全財産を失い、食べるものにも事欠くことになった時、フィリップの心に去来したのは絶望か、希望か。モームが結末で用意した答えに感動が止まらない20世紀最大の傑作長編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公フィリップの、10歳〜30歳くらいまでの物語。幼少期に両親を亡くす不幸に見舞われながらも若さゆえの大志と自信を抱いて運命を切り開いていくかと思いきや、思うようにいかない現実を知り、挫折を繰り返しながら大人になっていく。

作品の中でフィリップは神を拠り所にしない自我を獲得していくが、主人公を見守る神のような視点から物語は語られる。

不条理の権化ミルドレッドが何度も介入し、さまざまな運命に翻弄され、自分ではどうすることもできないことがあることを知りフィリップは成長していく。
経験したことは力となり、人生を少しづつ織り重ねながら、そのときそのときに価値を感じることを大切にしていけると良いと感じた。

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2025年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評価はまだつけられないな……
「月と六ペンス」みたいにガーッと感動はしなかった。でもところどころむちゃくちゃに感情をゆすぶられたり、主人公の言動にもう本を投げ捨てたくなるほどイライラしたり、よくわからない感情で涙がでてきたり、「つまらなかった」というわけではない。でもストレートに「よかった!」とは言えない感じ。
またもう少し時間が経ってから読み直したら気持ちも変わるだろか。

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Of Human Bondage
タイトル、光文社版だと「人間のしがらみ」って訳だけど、個人的にはどっちもそうだな、という感じ
人間どうしの間にあるものは暖かい絆であるときもあるし、やっかいなしがらみであるときもある

そういう意味でも、この新潮社版のカバーデザインが好き
上巻は棘のつるでまさしく苦しみの象徴っぽいけど、下巻は葉っぱの芽吹いた希望のデザイン どうでもいいけど色もなんか好き

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2022年09月01日

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