【感想・ネタバレ】大地の牙―満州国演義六―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

「帝国政府は爾後(じご)国民政府を対手とせず」。日本は中国との交渉の道を自ら鎖した。徐州、武漢での作戦を成功させたものの、「事変」は泥沼化の一途を辿る――。敷島太郎は愛人の身体に溺れ、次郎は柳絮(りゅうじょ)のごとく彷徨い続ける。三郎は復讐に身を焦がし、四郎は陰謀の犠牲者を茫然と見つめた。そして、満蒙国境ノモンハンで日ソ両軍が激突する。大陸に凱歌と悲鳴が轟く。混沌の第六巻。(解説・北上次郎)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

第6巻。

有名な(?)…歴史に疎いので自分は知らなかった…ノモンハン事件に多くの頁を費やされていた。

さて、ノモンハン事件…最低の事件だなと。
日本人ってやつは・・・。愚かなトップの言動で、数百数千の生命が散っていく様は、読んでいて辛かった。権力争いや己の虚栄心のために右往左往し、本当に大切なことが二の次にされてしまう…そんな政治が、実に哀しい。

そして…軍部の情報操作に依る部分も無きにしも在らずなのだろうが(多分にあるのだろうが)、それでもなお、反英・征支へと加熱する国民世論・・・
“みんなが言ってるから”と、1つ2つの記事や報道ですぐに皆が同調していく国民性も、今も昔も変わらないのね(哀)。

★3つ、7ポイント半。
2018.04.25.新。

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2018年04月25日

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