あらすじ
――君を取り戻す、そのためだけに生きてきた。
幼い頃、『白い結婚』を前提に、
公国の第二公子ガイウスと政略結婚した皇女ルイーザは、
政治問題が片づき故国に戻されても、彼を一途に想い続けていた。
だがそれから十二年、彼が結婚したという話を聞かされる。
失意の中、ルイーザも政略結婚で別の国に嫁ぐことになるが、
輿入れの途中で何者かに攫われてしまう。
目を覚ますと、そこには成長したガイウスがいた。
彼はうっとりとした眼差しを向け、ルイーザに愛を囁くと、
当然のように身体を重ねてきて――!?
執愛公主×一途な皇女、政略に翻弄された初恋の行方は……?
【目次】
序章 別離
第一章 出戻りの皇女
第二章 たった一つの
第三章 恋情
第四章 愛情と逃亡
第五章 戦
終章 船上で笑う
番外編 手形
あとがき
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いいです
最初別れの場面では切なくなりましたがヒーローの執着が良かったです。ヒロインを取り戻すためにすごく頑張ったなぁと。ちょっと引くぐらい溺愛でした。
一つ気になったのはヒロインが燃やしてしまった手紙に何が書いてあったかが知りたかったです。迎えに行くとか書いてあったのかなぁ。
狂人
あとがきに、婚活のヒーローは狂人です、と書いてありましたが本当にそのとおりで。好きな人でなかったら本当に恐ろしいヒーローです。
ヒロインの真っ当なツッコミが面白いです。
匿名
ただ取り戻すために
大陸内の小競り合いにしか目が向いてなかった大人たちを出し抜き、最大の海軍を作り上げたその広い視野と、経済への理解力、人心を掌握するカリスマ性をもつガイウス。
大陸の覇者となってもおかしくないのに、それはただ一人の妻を取り戻すためだった。
二人が結ばれたのは嬉しいけれど、ルイーザへはもっと早く事情を話して、幸せなイチャイチャシーンを読みたかったな。
匿名
一途
子供の頃からヒロインだけを一途に想い、ヒロインを取り返す為に12年もの間努力してきたのは凄く良かったのですが、終盤までヒーローが結婚しているものと思ってヒロインが苦しむのは残念でした。ヒロインと再会して結婚の話になったあの時に真相をヒロインに伝えてほしかったです。憂いのない心の通じあった状態での甘々エッチが好みなので読み飛ばしてしまいました。
とはいえ、終盤のヒーローの執着は良かったしヒーローの嫉妬からのヒロインや当て馬たちとのやり取り、ヒロイン父への突然の舅発言など、ホッコリして良かったです。
短いけど濃密
幼い頃の政略結婚だった2人が、お互いに絆を深めていくあたりが特に良かったです。
離れ離れになってからのヒーローはヒロインへの愛に狂ってあるようなら行動力でした。
短いお話なので、あっという間に読み終わりました。ちょっと駆け足な感じがあるのが、残念かな。