あらすじ
死後440年、蹴りに蹴り続けられた男、宇喜多直家。その実像を浮き彫りにする。自分は何故、零落した武門に生まれたのか。どうして自分は、このような孤独な星のもとに生まれたのか……歴史小説界に革命を起こし続ける著者が描く、戦国史上最悪と呼ばれた梟雄(きょうゆう)の素顔、その生涯。
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Posted by ブクログ
宇喜多家の再興を描いた物語。
宇喜多秀家のイメージからこのような辛酸を舐めた家ということを初めて知った。
読みやすい文体でストーリーも面白く一気に読まされた。上巻の途中はまるでワイルド・ソウルかというくらいエロかった(笑)
Posted by ブクログ
宇喜多直家の歴史小説。一族を滅ぼされ、福岡の豪商・阿部善定のもとで過ごすことになった幼少期から、武士になり、城を持ち、戦に勝ち、備前において、その地位を固めていく30~40代くらいまでのところまで。
垣根さんの女性観が、この小説でもハッキリ現れていて面白い。紗代さんのキャラクター設定とか。
商人として生きたかった直家の設定も、切ないが面白く読めた。宇喜多直家の事は、正直、あまり知らなかったのだが、とても興味を覚えたし、彼の感覚は、当時としては変わっていたのかもしれないが、現代としては仕事できる人そのものであり、もっと知られていても良いはずなのにな、と思った。
『歴史は、常に勝者の都合によって捏造され、喧伝される。』っていうのは、ホントにそうなんだろうね。勉強になるわぁ。