【感想・ネタバレ】皇国の守護者1 反逆の戦場のレビュー

人と龍が共存し、様々な取り決めを持った大協約世界。日露戦争を彷彿とさせる戦場が舞台の架空戦記小説です。世界観や人物像、戦記物には必要不可欠な戦略・戦術が細部まで深く作り込まれ、その説得力には感嘆のため息が出るばかり。
主人公・新城直衛は、剣牙虎(サーベルタイガー)を戦力として運用する実験部隊「剣虎兵」の中尉。圧倒的な戦力差を持つ「帝国」に攻め入られ、味方の撤退支援のため敗北必至の戦いに臨まなければならなくなります。
「莫迦と勇者は命の値段が違う」「嫌だ嫌だ。凄く嫌だ。英雄なんて冗談じゃない」……主人公は冷徹かつ現実主義なのですが、だからこそ余計に戦場の苛烈さを感じさせます。
ファンタジー要素も幻想的というより現実的な描写、例えば部隊員である導術兵の主な役割は通信や索敵など、実に実際的。どこまでも最悪な状況下、それでもその中の最善を求め実行する……彼らがどう戦い、どう進み、そしてどこへ辿り着くのか。戦記が好きな方はぜひお試しくださいませ!

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

いやー、久々にここまで面白い長編シリーズ読んだ!!
現在「ウルトラジャンプ」で連載している同名漫画の原作……といったら通りがいいのかな?
でもだな、漫画化されてない部分、できない部分っちゅーのが実はあって、んでもってそこも凄く面白いんだ!
10巻早く出ないかな〜〜〜

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Posted by ブクログ 2013年05月20日

これは面白い!ファンタジーの世界観の中で書いたガチな戦略軍略もの。漫画版と間違えて買った小説版だったけど、間違えて正解だったw
でも漫画版も買おうw

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Posted by ブクログ 2012年12月31日

卑屈で臆病な復讐心と執念の化身の様な男が、それのみを武器として侵略者と戦い、身内と戦い、全てを打ち倒し、蹂躙し、望みを叶えて行く。
彼程に卑屈でもなく、臆病でもなく、良心と道徳を持つ純朴な唯人達は、そんな彼の損得と打算によって導き出され、卑屈と臆病で執拗な迄に裏打ちされた言動を英雄視し、"...続きを読む皇国の守護者"と持ち上げる。
そして彼は、それらの評価を嫌悪し、呪う。でなければ、"必要である"と利用する。
英雄、偉人とは望んで成るモノではない。
成るざるを得ないから成るのだ。
例えそれをどれだけ嫌悪していようとも。

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Posted by ブクログ 2012年03月08日

かぎりなく日本に近いどこか架空の戦時中のお話。
皇国は巨大な帝国に突然侵略を受ける。島国ゆえに長らく他国からの宣戦に縁がなかった彼らは苦戦を強いられ北方領土を失ってしまう。残された皇国の軍を救うために一人の少佐が駒となり、帝国を足止めしなくてはならない。たった600人の兵たちで。
孤児だった彼は育て...続きを読む親という巨大な権力ひとつしかもてない。

皇国軍は成果を挙げる一介の兵士を好まない。
死せる英雄を喜ぶのだ。(本文引用)

敵をどれだけ蹴散らしても味方に背後から狙撃される時代。
新城直衛は臆病で小心ゆえに目の前の恐怖と戦うのだった。

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Posted by ブクログ 2010年07月15日

 戦争をテーマとした文学(漫画も含めて)で、一番盛り上がる場面はやはり撤退戦だと思う。つまり負け戦。勝ち戦なんて誰が指揮したって似たようなものだろうが、負け戦となると、指揮官やその周辺の能力や明確に浮き出てくる。
 だからと云って負け戦なら簡単に話を作れるとも思えない。天才の(という設定の)前線指揮...続きを読む官を一人用意して、敵や味方にちょっと能力の足りない将軍や将校を用意すれば「負け戦で必死に頑張る主人公」の図は楽に作れるが、そんなストーリーは正直見飽きた人が多いだろう。そういうストーリーが面白くないなんて言わない(言えない)が、やはりどうせ読むんなら、私は、敵も味方も(主人公も)そこそこの能力を備えた、最低限常識的な判断は出来る、云ってしまえば有能ですらある人々が多数出てきて、お互いに知力と行動力の限りを尽くすような、そういうお話が読みたいと思う。
 まぁ要するに、この「皇国の守護者」はそういう小説だ。少なくとも一巻と二巻は間違いなくそうだと思う。
 事前の準備と兵力の差に決定づけられた勝敗の中で、如何に上手く負けるかに腐心する前線指揮官を、佐藤大輔特有の諧謔に富んだ文体で描く戦記小説。しかしRSBCなどに比べればはるかに読みやすく、そういう意味では私はこれはライトノベルに分類してもいいと思う。実際、リアリティのある戦記物を読んでみようか、と思う戦記初心者の方にはこの辺りからはじめていただきたい(もっと軽いのが良ければA君辺りで)。

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Posted by ブクログ 2009年11月06日

購入。マンガの方を先に読んでるんで判り難い処もどーにかこーにか。
新城の絵はマンガの方が描写に忠実ですね。こっちの表紙は「…誰コレ?」って感じ。(笑)
主人公の性格の屈折率に妙に安心感のようなモンを感じていたんですが、作者が同郷でした。県民性…?

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Posted by ブクログ 2009年12月16日

現在9巻まで発刊中。

面白いが不要な表現も多い。なんだ個人副官って。

五亡閣の攻城戦が一番面白い。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

その他全ては手に入るのに一番求めるものは手に入らない物語。
全9巻ではありません、早くとは申しませんが10巻にとりかかってる情報だけでもいただけるとうれしい。
主人公のアクが強く好みが分かれる作品ではありますが面白いです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

漫画の絵が好きなので此の絵は正直駄目であるが、内容は凄く中身が有る。
8巻辺りでヘルシングの方が絵を描いている。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

漫画版と合わせて買い始めました。重厚で丹念な語り口がたまらない。戦争部分もいいが、政治闘争部分もリアルで読んでいて唸る。漫画にはまだ出ていない天霧冴香と、新城の友人・羽鳥守人が好きです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

皇国と帝国の戦争小説。主人公はじめ、様々なキャラクターの独創性に痺れる。漫画化してます(この本棚にもある)。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

新城直衛のキャラクターに脱帽。剣牙虎や龍などのささやかなファンタジーなところ、あと日露ベースなところが好きです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

どんな地獄のような状況でも出来る最高を求めよう。
忘れた頃にいつの間にか新刊出てたりする。
漫画版も面白い。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

単純な仮想戦史に留まらない珠玉の出来。人物の書き込みなども非常に素晴らしく、重さの割りに一気に読めてしまう。
ブラックロッド、ヘルシングあたりが好きな人にはもう一つお薦め。

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Posted by ブクログ 2013年03月31日

読んだきっかけ:漫画が面白かったから。

かかった時間:1/25-1/27(3日くらい)

内容:1巻は、北嶺からの撤退戦の開始から苗川防衛戦途中まで。

漫画が大変面白かったため読み始めたのですが、漫画の完成度が高いなと思いました。もちろん原作には漫画にはない魅力(より詳しい設定や時代背景描...続きを読む写)がたくさんありますが、ことエンタテイメントとしてみたとき、どうしても漫画をすすめてしまいますね。
とくに、小説の方は少し描写に不親切(感情が理解しにくかったり……)なところがあるように感じられましたが、漫画の方は上手に描いてたな、と……。

でも、もちろん小説の方が、より作戦が詳しく解説されていたり、十分面白いんですけどね!

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Posted by ブクログ 2012年08月17日

氷雪舞う「皇国」最北の地に鋼の奔流が押し寄せた。最新の装備に身を固めた「帝国」軍の破竹の進撃に「皇国」軍は為す術なく壊走する。敵情偵察を命じられた殿軍の兵站将校、新城中尉は僚友の為、剣牙虎の千早と共に死力を尽くし、敵の猛攻に立ち向かうが…。

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Posted by ブクログ 2012年08月15日

漫画でハマったので活字の方へ移行。セリフが漫画とほぼ同一で、とりあえず活字で読み直している感じ。おかげでスッと入れる感じ。

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Posted by ブクログ 2010年09月28日

 日露戦争が下敷きにあるんでしょうか。司馬先生の「坂の上の雲」を彷彿とさせました。
 ラノベと呼ぶには重厚で、出版されてるラインで損をしているような気がしてならない……もちろん、十分に名作と名高い作品ですけれども!

 政治や戦争の背景にリアリティがあるので読み応えがあります。少し斜に構えた主人公の...続きを読む視点も好き。とにかく好み。

 それにもうなにより猫が可愛くて仕方ない。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

9巻まで買って、今6巻の途中です。まんがを先に読んでたおかげでビジュアルが想像しやすい…というか、まんが版はものすごく的確かつコンパクトかつ独自エピソードを加えつつ、うまくまとめてたんだなと思いました。こちらは文章なぶん、背景なども詳しいです。そして何より続いて…終わってないけど…。板東さん一家がな...続きを読むにげにベタで面白い。冴香は今のとこいらない気がするんですがここらへんがある意味ファンタジーなんでしょうか。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ファンタジー小説に位置づけて良いのかな。
天龍と剣牙虎と人と。坂東一之丞とバルクホルンが個人的には好み(*´ω`*)

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

漫画版読んでから購入。
に…西田…(涙)
しょっぱなから落ちこむこともありましたが
読み終わる頃には次巻を求めて本屋に駆け込みました。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ストーリーは19世紀末ごろの地球に似た世界でこれまた日本にそっくりな世界観の皇国の最北地の北領(ほくれい)に帝国の大群が攻め込んできて大将はロクに戦わないうちに敗走。
取り残されたカタチになった主人公・・話が開始された当初は大隊所属の中尉で指揮官ですらないが隊長戦死のために野戦任官で大尉昇進し代行し...続きを読む懸命に劣勢から抜け出すさまが凄惨な戦場描写でもって描いたといったところ。
少ない兵力・危機的な状況を挽回するに於いて兵站描写が丁寧で説得力がありそこらへんに転がっている架空戦記モノと一線を画している

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購入済み

挫折しました

2018年12月06日

やたら評価が高いので読んでみましたが、読みにくいことこの上ない文章に、前半で読む気が失せました。
多分、自分には合わなかったと思われます。
気が向いたらもう一度チャレンジしてみようかとおもっています。

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購入済み

挿絵の地図や組織図が読めません

匿名 2015年01月01日

挿絵の地図や組織図が、小さく粗いので読めません。

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Posted by ブクログ 2011年08月30日

架空戦記もの。 島国「皇国」に圧倒的武力を誇る「帝国」軍が侵攻。 1巻は、絶望的な状況下に置かれた中隊指揮官の奮戦を描く。 緊迫した戦闘シーンがリアルで迫力がある。 軍事レベルは20世紀初頭くらい?だけど、虎や龍を使役しての戦いは血湧き肉踊る。 最初は、詳細すぎる軍の歴史や兵器の...続きを読む説明が読みにくかったが、主人公のキャラクターが丁寧な筆致で形作られており、 彼の将校として迷いながらも軸足がブレない姿には惹きこまれ、どんどん読めちゃう。 壮大なお話の序盤戦みたいなので、続きが楽しみ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

漫画を読んで面白そうだったので。全9巻。何となく圧倒される迫力がありますね。後半は政治性が強くなります。戦術もすごいが人の裏面の心理描写がさらにすごくて面白い。9巻で最終だと「?」という感じもするけど、続巻は出るのでしょうか?

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

マンガを最初に読んでからだったんですが、さすが原作すごくいい!!
自分が欺瞞や傲慢だらけの存在であって、それを自覚しているからこそ、どこまでも自分嫌いな主人公。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

コミックスの方と読み比べてみるのも面白いかも。
戦記ものだと文章から地形や武器の形態を想像するのが苦手なのですが、図の記載があるので割りとすんなり読めました。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ウルジャンで連載中の「皇国の守護者」小説版。未読。
表紙のゴツいおっさんは誰かと思ったら、主人公の新城直衛らしい……マジか。
ちなみにWikipediaの記載によれば、このゴツさは「読者層を意識したため」らしく、漫画版の新城の方が原作の描写に沿っている模様。

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Posted by ブクログ 2011年09月09日

 難しい〜というのが正直なところ。陸軍的な組織のしくみとか銃器の説明とか。  一方で新城と”猫”や”龍”とのふれあいは戦場、さらに読者が接している戦闘シーンを忘れて大協約世界の不思議にひたれるファンタジックなところで美しい。 そして彼が部下を思いやる気持ちの表出とその後で自分の行為はただの欺瞞だと悩...続きを読むむ気持ちは、人が持つ弱さや二面性を描いていて、いかにもステロタイプの英雄ではない新城の人間くささを感じる。 できたら新城さんがもうちょっとハンサムさんで、もうちょっとハードボイルド的描写が少ないといいんだけどなあ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「よろしくないわけでもあるのか、曹長? 命令はでている。僕等は剣虎兵なのだ。断然攻撃あるのみだ。粉砕してやる」
(P.108)
「ならば、ありとあらゆる道徳を守って勇敢に戦うとでも?」
 新城は訊ねた。
「半日後には、みんな揃って討死にだ。そんな運命、少なくとも僕は御免こうむる。死して無能な護国の鬼...続きを読むとなるより、生きて姑息な弱兵と誹られたほうが好みだ。どのみち地獄に落ちるにしても、せめてものこと、納得だけはしていたい」
(P.187)

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

まだ読んでいない皇国コミックスの原作小説。挿絵がはげしくてちょっと笑った。
話の書き方はけっこう好きかもな〜と思いました。

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