あらすじ
第14話 赤錆
巨大なクレバス「竜の爪跡」。その深淵には「竜魂草」が自生し、ドノバンたちが捜している行方不明の冒険者・フェノンがいると思われた。だがそこには最凶最悪の翼竜・赤錆が鎮座していた。
王道、でも新しい! 異世界バトルファンタジー開演!!
長きにわたって数々の国を滅ぼしてきた「黒き魔竜」と呼ばれる存在が封印され、しばらく経った交易都市・ハンザルクの冒険者ギルド「銀月の狐」のドノバンは、B級冒険者でギルド有数のベテランにもかかわらず、“討伐”の依頼ではなく“輸送”ばかりを引き受けている。曰く「年のせいか重い武器を振り回す“討伐”とかきつくてさー」「“輸送”だったら丸腰でもこなせるからさぁー」。それを聞きとがめた同じギルドのB級冒険者・ヘイブンから「もしも本気でおっしゃっているのであれば」「引退してもらえないだろうか?」と諭されると、「…目標もなくなったし」「それもいいかもしれないな」とつぶやくが、そのとき、ヘイブンが仕留めてギルドに持ち込んでいたはずの魔殺熊が…!と始まる『引退したおっさん冒険者、再雇用で最強ギルドマスターになってしまう』。内容はもう、このタイトルがすべてを物語っていると思うのですが、それがわかっていてもなお、描かれるその過程がめちゃくちゃおもしろいのです!!
ハチャメチャなダメおやじっぷり、そして同じくらいハチャメチャな強さのドノバンは、どうやら何かを調べているらしいのですが、それは何なのか。新たなギルドマスターになるために向かった城塞都市・ニーベルグのギルド「赤鉄の龍」にも問題があるようだし、気になるポイントが盛りだくさんで目が離せません。表紙でふにゃけているドノバンの様子からは想像できないくらい熱いバトルファンタジー、ぜひご一読ください!
感情タグBEST3
ファンタジーとして面白い
力の抜けたどこか頼りないおっさんが、実は経験豊富な凄い実力者である、という設定で、さらに竜の謎を追っていて、それに関する事になると文字通り目の色が変わる、ところもカッコいいと思う。
純粋にファンタジーとして面白い。
潰れる寸前のギルドを立て直すため、そして若い冒険者の救出に怪獣の巣に飛び込んで行く姿は、これからの展開に嫌でも期待せざるを得ない。
続きが待ち遠しい。