菊池誠のレビュー一覧

  • もうダマされないための「科学」講義

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    科学と疑似科学の違いはなにか。科学とモード2科学。報道による科学のゆがみ。3.11以降の科学Communicationは科学知識の理解から対話へ。トランスサイエンス「科学に問うことはできるが、科学では答えを出せない問題群」の扱い。科学に対する態度を整理してもらった。

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    2018年10月20日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    日本神経科学学会が脳神話への声明を出していることは他の教育関係の本では引用は見かけない。成績が良い児童には朝食をとっている児童が多いことから、朝食を食べると成績が上がるという間違ったマスコミの例(家庭環境が関連すると想定されるのだが)が掲載されているので、学生に関連と因果を考えさせるいい材料になるであろう。また、宝くじが当たるために、神社に祈ったか祈らなかったで本当にご利益があったかを調べるために、疫学の考えとして、以下の4マスで確率を考えるとしている。これは、学生にとってとても役に立つ道具である。例えば、電子教科書を使わなくて、成績上がった学習者をがすぐ頭に思い浮かべることができるという利点

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    2012年03月21日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    良書だと思う。
    科学のあり方について、大学の研究者やライターなど様々な人が語っていて、新書ながら内容が非常に濃かった。

    科学というと、どうしても絶対正しいものだとか、必ず答えが用意されているものと思いがちだ。しかし、実際にはそうではなくて、不確実な面もあるということを忘れてはいけないだろう。そして、不確実な面もあるけれど、それをなるべく正しい答えを導き出そうとする、方法論についてはやはり信用に足るものだと思う。

    今回の震災で、科学の見方が大きく変わった。研究者も一般市民も科学の見方について、もう一度しっかりと科学について、理解する必要があるのではないだろうか?

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    2012年03月24日
  • もうダマされないための「科学」講義

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     トンデモ科学,似非科学など,人をダマす「科学もどき」が後を絶ちません。その内容は,「誰が見てもウソだろう」と思うものから,ちょっと見では気づかない科学っぽい話まで身の回りには実にたくさんあります。「誰が見てもウソだろう」と思うのにさえ誰かが引っかかるのは,人の弱さにつけ込むからでしょう。
     福島原発の爆発事故によって放射能が飛び散りました。放射能は確かに危険だけれども,その危険性を必要以上に煽って,金儲けにつなげようとしている人もいます。本書でもそういう事例が何例も取り上げられています。ただ,こういう例は姿・形を変えて次から次へと出てくるに違いありません。一つ一つに対処している訳にはいかない

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    2012年02月05日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    ルセインコ問題
    マイナスイオン
    水からの伝言
    ゲーム脳
    疫学的思考ー4つの事象のデータを揃える
    エコナの発売停止
    遺伝子組換え作物
    ホルミシス効果
    ホメオパシー
    マクロビオティック
    EM菌

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    2011年11月09日
  • もうダマされないための「科学」講義

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     震災後,政府不信とともに科学不信が蔓延していて,その結果いかにも胡散臭い情報に引っかかって騙される人が増えているようだ。その処方箋。
     今回の原発などの問題は,科学自体の信頼性を損なうものではなく,科学が用いる方法論の有効性は,微塵も揺らいでいない。科学が有用であり,科学なしに現代社会の存続はありえないということは明らかなのに,従来の科学を忌避して損をするのはもったいない。
     第一章は,ニセ科学の批判をずっと続けている物理学者の菊池教授が執筆。ニセ科学とは,科学でないのに科学を装って一般の人を騙す言説だ。血液型性格診断,マイナスイオン,『水からの伝言』,ホメオパシー,ゲーム脳等。巧妙な宣伝で

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    2011年10月26日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    5人の科学者、サイエンスライターがそれぞれの立場から「科学」について語ります。
    これを読んだから騙されないようにはならないですが、近年の「科学」周辺のトピックや考え方に触れる事ができて、面白く読めました。

    それぞれ、印象に残ったことを覚書。

    1.科学と科学でないもの(菊池誠)
    ・疫学的思考の重要さ。
    例えば、「やった・やらない」「効果あり・効果なし」をクロスさせた場合、「やらない」×「効果なし」が、見落とされがち。
    ・道徳を決めるのは、物質の性質ではない。歴史や文化。

    2.科学の拡大と科学哲学の使い道(伊勢田哲治)
    ・科学はモード1からモード2へと移り変わつつある。環境学、情報学など。

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    2018年12月21日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    ゼロか百かで決めてはいけない。
    福島原発で科学・政府の信頼が揺らいだ。
    信じられるものがなくなり信じたいものを信じている。

    科学はコミュニケーションをとっていく必要がある。

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    2014年03月18日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    科学とニセ/似非科学のグレーゾーンについて考える一冊。基本的な事柄だが,様々な立場の著者の考えは参考になる。

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    2013年07月09日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    ただ知識を与え理解を増進するだけではなく、その知識を踏まえて社会としてはどうすべきか対話する必要性があると気付かされた。

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    2012年10月23日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    震災前に行われた講演をまとめたものと、震災後に加えられた文章からなる新書。
    章ごとに執筆者が分かれているが、そのことが議論に深みを持たせている。特に1章のきくまこ先生が書かれた似非科学の話はその後につながる重要な話となっており、何度か読み返した。
    この本には答えもヒントもほとんどないが、震災後という時間軸で科学が持っている問題点について浮き彫りにしていると感じた。

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    2012年08月01日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    作者の方々が色々な分野で信頼できる人達ばかりだったので手にとった。期待どおり。菊地誠という人はブログの文章は明確で分かりやすくて素晴らしいのだが、本になると非常にレベルが落ちてしまう。もちろん言っていることはすごく良くて、論理的でよろしいのだけれどブログのあのカリスマ性が薄れてしまうように思えるのは僕だけだろうか?技術開発者さんに登場願いたい(^^)。菊地さんと松永さんに繋がりがあるのが嬉しく思えた。

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    2012年05月05日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    戸田山和久さんの『「科学的思考」のレッスン』を読んだ直後に、本書を読んだ。
    世に出た順序としては逆行することになったけれど。
    どうしても戸田山本がこの本を読むときのガイドラインになってしまった感がある。
    本書で菊池誠さんは、リスク評価の難しさの指摘した上で、理屈を説明することが安心につながらないと言っている。理屈と気持ちの折り合いをつけることが大事だと。
    戸田山本では、この点について、「安心」も筋道を通して議論すべき対象とすべきだという立場をとっている。
    この点について、私は戸田山説に賛同したくなってしまうのだが、それはやはり先に読んでしまったため、なのだろうか。
    正直、今の自分は科学的思考力

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    2012年02月22日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    一般向けの話と、科学者向けの話が混在。大学の講義でやって欲しかった内容である。各章の執筆者を著作をfurther readingとしたい。付録がいちばん痛快であった。

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    2012年01月22日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    最初に科学と疑似科学について知りたい人にはオススメ。かなりとっつきやすい本。
    いかに自分たちがリスクゼロを望み、その結果二項対立で物事を考えてるかが分かる。

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    2012年01月04日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    「科学」はれっきとしたプラスチックワードであって、その実よくわからないままに私たちはそれを使用している。そのことを嫌でも反芻せざるをえなくなったのが、東日本大震災と原発問題なのだろう。第4章の科学コミュニケーションの問題は、政治教育と公共性の問題とも似たような構造を感じた。(いずれも、これまでは「おかみ」に与えられるものだった)科学にまがいものでない「根っこ」を与えようとする、適格な書ではないだろうか。文体も軽快で、すらすら読めた。

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    2011年12月19日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    科学とニセ科学の境界問題,科学の周辺領域,メディアにおける科学の取り扱い,科学技術コミュニケーションの考察など。勉強になりました。付録として,放射能関連デマ(主にネット上)を紹介。

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    2011年12月15日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    理科系科目が好きでないとか不要だという人にこそ読んでほしい。で、感想聞かせて。これからの科学には、目に見えないものなんか信用できるか!という人が必要です。絶対に。

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    2011年11月11日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    学校で教わる理科のイメージとは異なり、科学の問題に確定した答えがあるとは限らない。科学にも不確かな面があり、そのことが科学不信をもたらすことがあるという。しかし、不確かな面に切り込んでいくでいくためにも科学的思考の訓練が必要となるのは間違いない。科学不信を取り除くには専門家と一般市民とが双方的に対話する場を作っていくことが重要だと指摘している。
    安全性の基準は必ずしも客観的かつ不変的なものでなく、当事者のおかれた状況などによって異なってしかるべしという記述になるほどと思った。

    5人の著者による解説を足し合わせたものだが、それぞれ内容があってよい。

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    2011年11月07日
  • もうダマされないための「科学」講義

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    【目次】1章 科学と科学ではないもの 菊池誠/2章 科学の拡大と科学哲学の使い道 伊勢田哲治/3章 報道はどのように科学をゆがめるのか 松永和紀/4章 3・11以降の科学技術コミュニケーションの課題 平川秀幸/付録 放射性物質をめぐるあやしい情報と不安に付け込む人たち 片瀬久美子

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    2019年01月17日