飯田泰之のレビュー一覧
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ゼロリスクというのはある種の思考停止。
反証不能なものは科学ではない。
科学だけでは答えを出せずに、なんらかの価値判断を伴う分野が増えてくる。そのときにどうするか。
意思決定プロセスに携わる人を増やしたからといって解決する問題ではない。Posted by ブクログ -
ケインズの一般理論のいわゆる超訳。
平易な言葉で書いているが、内容はやはり難解。
美人投票の話は結構有名なので、こういう文の中で出て来たんだという部分はあった。
現在の国の状況を当てはめて考えてみると、この理論が必ずしも最適解にはならないとは思うけど、
色々な可能性を検討するという意味ではある程...続きを読むPosted by ブクログ -
科学とニセ科学とか、メディアの報道とか、「理系じゃないもん」っていう人こそ読むべき。
わかりやすい、だけを求めるのは、危険。
実は、ゼロかイチか、で割り切れないのが、科学。
大きく考えれば、情報リテラシーの話だと思います。どんな情報を信じるのか、どういう風に情報を信じるのか。Posted by ブクログ -
経済を単純化し、わかりやすく解説。この手の本はたくさんあるけど、この本はやや難しい。資産価格と運用はイメージしづらかった。
わかりやすいと言われる本に理解できない部分があると、やはり経済は苦手だなぁ、と思う。Posted by ブクログ -
世の中に氾濫する提言や主張が果たして信じるに足りるものなのか。著者は機械的に危ない議論を排除することを提唱する。とくに「定義がない」「反証不可能」なものがいかに多いかを巷に溢れるであろう経済や政治にまつわる例文から証明する。「確かに」と思う部分も多いのだが、果たして実生活に活かせるのだろうか。Posted by ブクログ
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五人の人がそれぞれの切り口で科学とのつきあい方について述べた本。
具体的な事例について辛辣に偽科学やらデマやらにツッコミを入れているので分かりやすく面白い。Posted by ブクログ -
経済に関する本は今まで多くの本を読んできましたが、なぜこの種の本を読んできたかを振り返ってみると、今の経済状態は自分の生活や会社の業績にどのように影響するのかを理解したいというのが背景にあったと思います。
そのような私に取って、この本のタイトルである”経済は損得で理解しろ”というのは私の興味を惹...続きを読むPosted by ブクログ -
第1章はとても面白い。
毎年2%の経済成長というのは実にリーズナブルだ。
たしかに立ち止まるというのは衰退を意味するわけで、0%成長というのはありえない。とはいえ、もういちど高度成長を行うのは無意味なわけで、この成長率は現実的だ。
マクロは良く分からないが、会社経営の視点から見ても、成長期が...続きを読むPosted by ブクログ -
世の中の効率化(年2%)をカバーした新たな仕事を作っていかないと,どんどん仕事がなくなっていくので,年2%の経済成長が必要というお話.企業の立場では,何%の利益率が適正なんだろう.高い方がいいに越したことはないだろうけど,それよりも人生が豊かになっていないと意味がないし.Posted by ブクログ
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「日本の農業が必ず復活する45の理由」の後に読んだので、あまりインパクトがありませんでした。
基本的な論調は同じですが、こちらの方が整理して書かれていて人によっては読みやすいのかもしれません。
ただ、この手の本は、話が色々飛んで書かれていた方が印象に残るのかなと感じました。
ということで、これ...続きを読むPosted by ブクログ -
経済学者らしき人が専門用語と平易な言葉を織り交ぜながら対談を通して、経済成長が必要な理由を説いていく。
日本の過去の経済成長から現在の雇用の問題まで幅広く触れている。
立場も様々な人の話もあり、経済の問題全体をざっくり読むには良いのではないか。Posted by ブクログ -
よい本だと思うけど「ですます」は読みにくいよ。いや、行間がつまっているからか。まあこれだけの内容ならしょうがないね。
平川先生には「分断」をどうのりこえるかもう少しつっこんでほしかった気がする。どうしたらいいんかね。Posted by ブクログ -
何事も盲目的に受け入れてはいけないよ、ということを改めて認識させてくれる。
P.87でツチヤ教授が紹介されている。
「真の」「本当の」という言い回しがナンセンスであり、その探求が不毛であるということは、土屋賢二氏の著作などで詳しく解説されています。
ツチヤ教授偉い!Posted by ブクログ -
言説の妥当性を調べる5つのチェックポイント
1.定義の誤解、失敗はないか。
2.無内容または反証不可能な言説
3.難解な理論の不安定な結論
4.単純なデータ観察で否定されないか
5.比喩と例え話に支えられた主張Posted by ブクログ -
日本経済を格差・貧困の観点で論じること自体に違和感を覚える本。収入が少ないのに「人並み」の生活を求める性根をどうにかする方が先ではないか?なんて書いたら叩かれそうだが…。Posted by ブクログ
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思考メソッドの一方式として、アカデミックな視点が欲しい場合に最低限必要な情報が入った本という感じ。非生産的な視点ではあるが、読んどいて損はない。Posted by ブクログ
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まず「ダメな議論」とは、「誤った」「無用な」「有害な」言説のこと。
と定義し、常識とされているものにもこのような言説が多く含まれていることを指摘。
その上で必ず正解を見抜く術ではなく、ダメな議論を簡便に見抜くためのチェックポイントとその応用方法をレクチャーする一冊。
備忘録として著者の挙げるチェ...続きを読むPosted by ブクログ -
場の空気や、感情が意志決定の支配要因となっていないか。そもそも確か(らしい)ことは何かについて見抜く要素を提示しています。比較的わかりやすく解説しているので、そんなに疲れずに読めるのでは。Posted by ブクログ
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・初心者にも分かりわかりやすい経済学の入門書
・著者のお家芸である「経済学の知識を政策にどう生かすか」という点に重点が置かれている
【以下、興味深かった記述を抜粋】※「?付きの文章」は自分の感想
・経済学 …社会全体の満足度の合計を最大にする方法を考える →競争は望ましい
経営学 …会社の利潤を...続きを読むPosted by ブクログ -
第1章から第4章は経済学・競争・景気といった内容の解説で、門外漢の私としては
平易な解説で勉強になった。だが、第5章から第7章で、個人はどう生活すれば良いか?
日本経済はどうなのか?と言う話になると、「現実はそんな理屈通りうまくいかない
んじゃないの」と思ってしまった。
後半はともかく、前半は高校生...続きを読むPosted by ブクログ