斎藤学のレビュー一覧

  • 「愛」という名のやさしい暴力

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    依存症についての記述が多かった印象。
    一つの言葉につき2ページの文章、とさっと読める構成。文体も語りかける形で読みやすい。

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    2020年12月04日
  • すべての罪悪感は無用です

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    ネタバレ

    斎藤学集。今までのことをまとめられると何だかこれで終わりのようで寂しい。まだまだ活躍していただきたいです。

    ・「意味ある人生」という実体があるわけではない。何となく息を吸ったり吐いたりしているのが人生。それを面白いと思えることを回復という。
    ・シラフのときに緊張しやすいこと、人付き合いが苦手そうで、人前に出るとあがったり偉ぶったりしてしまうこと、概して自然体の人間関係がつくれないことをアル中らしさというのです。

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    2020年11月07日
  • すべての罪悪感は無用です

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    本当はだれも、あなたが思ってるほどにあなたに期待などしていません 。他者から向けられていると感じていた期待や要求の視線は、実はあなた自身があなたに向けている視線。
    問題を背負いやすい人はだいたいナルシスト、自分だけに関心がそそがれていると思って人に関心がない。

    耳が痛いほど自分にあてはまる内容。自意識過剰、自己中心性が抜けきれていない。また、未だに自分を特別視して平凡を受入れきれていないのであると感じた。

    症状とか問題行動と呼ばれるものは全てメッセージ
    症状と呼ばれるものの多くは周囲の他者へのコミュニケーション。
    言語化できないため身体の症状で伝える。言葉にすると当たり前のことであるが、

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    2020年03月19日
  • 家族パラドクス

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    家族の中のアディクション(止めよう止めようと思いながらも止めることのできない悪い習慣に耽ってしまうこと)について、家族と著者(研究者・カウンセラー?)のやりとりを書き記した本。
    ある事例が、自分の問題に似ていて、共感・理解が進んだ。問題に対し哲学的な表現で対応されているところが気に入った。また、的外れのような回答をされる理由も書かれており、納得がいった。
    問題とは当事者の表現であり、感の後に動があることを説かれていた。この点を指摘した本はあまりなかったので、復習にもなりよかった。。

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    2015年06月04日
  • 男の勘ちがい

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    作中名言
    「自分には何かが足りないという強迫観念を抱えながら、自分を待っててくれるはずの女性の存在を信じる。これが男のプライドの根幹にある。」

    「【世間】は【個人】の成立にとって不可欠なもの。【世間】という異物の排除に努めようとするところに【個人】の誕生と成長がある。
    【世間】はあるとき、ある状況では、凝集集団から【個人】を誕生させる新鮮な空気となり、別なとき、別な状況では【個人】を攻撃する悪意の塊と化す。つまり、【私】の位置と必要が【世間】の特徴を決めるわけで、【世間】とは【私】の鏡像である。」

    自由な視点で男を語る小気味の良いエッセイみたいな本。

    男の成長や、結婚観などが考え方として

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    2013年08月25日
  • アダルト・チルドレンと家族

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    昨今、大学内カウンセラーや地域の事業者などとの話の中で話題になるのは、学生の「自己肯定感の低さ、「人間関係上の葛藤経験の高年齢化」、「自己と他者との距離感のつかめなさ」など。
    1996年当時に本書では機能不全家庭に育った人間の傾向、回復過程をアダルトチルドレンという概念をアメリカから輸入した著者により書かれている。
    2012年現在、上述の問題点が顕在化してきているのは、家族という枠組みはすでに不安の場であることが定着し、そこにとどまらず、学校・教室・地域コミュニティ、またマスコミが流す「世の中」が、「落ちこぼれるなかれ!」という脅しをかけ続けてきている結果だと思う。
    そうした恐怖の中で育った人

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    2012年08月11日
  • 「家族神話」があなたをしばる 元気になるための家族療法

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    [ 内容 ]
    「曾祖父は地元の名士で金持ちだった」「曾祖母は評判の美人だった」など、ある人の考え方・世界観を知らぬうちにしばる「家族」の「神話」。
    それが生きにくさの原因となったり、うつ、引きこもり、過食・拒食、アルコール依存などを引き起こしたりする。
    依存症研究の第一人者が、「家族療法」の紹介を通じ、神話支配からの脱却、さらには自ら症状を改善・回復するための手引きをする。

    [ 目次 ]
    第1章 「家族」とは何か
    第2章 症状は何を意味するか
    第3章 家族療法の実際
    第4章 「家族神話」にしばられる
    第5章 子は親の人生を引きずる
    第6章 外傷体験を語る
    第7章 変化に挑戦する
    第8章 エン

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    2011年05月31日
  • アダルト・チルドレンと家族

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    アダルトチルドレンを生み出す家族の関係がよくわかった。過去のトラウマに苦しんでいる人は本当にかわいそうである。

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    2009年10月04日
  • 「毒親」って言うな!

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    なかなかに独特な先生だというのは知っていたが、うーん、なんというか、言っていることに疑問はないのだけれど、読みにくいというのはあるかもしれない。

    第3章くらいまでは確かに内容も学術的なのだが、あまりその必要性が感じられないものまでカタカナ語で表記されていて、しかもそれだと読者に伝わらない可能性を危惧してなのか、括弧書きで日本語名称を追記したりしている。だったら最初から日本語表記で書けばいいのになと思うことしばしば。その都度、ブチブチと文章が断ち切られるので、あれ?なんの話だっけと読み戻ったりして。
    フロイトやクラインが多く引用されているので、精神分析が専門なんだなーと理解して読み進めていたが

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    2025年11月30日
  • すべての罪悪感は無用です

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    窃盗を繰り返す元彼のことを理解したくこの本を購入した。
    精神科医の本を読んだことのない私にとって、聞いたことのないワードがたくさん使われていたため理解しながら読むのにとても時間がかかった。
    欲しい答えは見つからなかったけど…
    他人から受けた辛い体験は中々忘れることも出来ずいつまでも悲しい過去として残っていたけれど、まぁ、そう、それで?今あなたはこうして生きているのだから大丈夫だよ。と言われるととても心が軽くなった。
    自分の心は自分で癒すことが出来るんだなぁ。

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    2022年11月23日
  • 「毒親」って言うな!

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    「毒親だ!」と親を責めるのは反抗期のようなもの、というご主張はよくわかった。「毒親」は「理想の親」と同様、概念であり、実在しないという考えも理解できる。
    しかし、自分の幼少期が不幸であったと「毒親」を恨む者は、大抵現在何かしらの不幸な状況(人間関係のつまずき)におかれている、その原因を「毒親」のせいにしている、という著者の主張には首をかしげた。
    私が困っているのは他の人との人間関係ではない。(それらも多少はあるが)一番は他ならぬ親や家族との関係なのである。あのクセの強い人たちとどうやって付き合っていけばよいのか、捨てることもできない、感謝もある、しかし重荷にも感じて困っている。
    その前提

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    2022年09月30日
  • 「毒親」って言うな!

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    「毒親」という言葉で表現しようとしている状況はどんな状況か。
    「毒親」という表現を手放し、どこに向かっていくのか。

    興味深く読みました。後半については物語自体をきちんと読めていないので流し読み。時が来たらまた読んでみようと思います。

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    2022年08月11日
  • 「愛」という名のやさしい暴力

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    ネタバレ

    「アダルト・チルドレン」という概念を日本に広めた方の本。
    内容は今までのものとそれほど変わらない感じ。
    「安心しして無気力でいましょう」
    「人の役に立たなくていい」
    とか、読むと気持ちが楽になる。

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    2022年05月16日
  • すべての罪悪感は無用です

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    自己肯定感は自己効力感や全能感とは違う
    自己肯定感とは、他者と比べて自分を評価しないそのままの自分を認めること

    父親は娘に鬱陶しがられるだけ。母親はきちんと情緒的に殺されることで、娘が独り立ちする

    アルコール依存症者の妻の4人で1人はアルコール依存症者の娘だった
    自分が必要とされる必要という病=面倒を見なければいけない人がいる幸福感が必要な病気
    意味のある人生という実態があるわけではない、普通に生きていることを面白いと思うと。
    意味ある人生など、どこにもない。
    子供は犠牲者であり、依存者、それ以外の選択がない場合は犠牲者になる

    依存しなくても生きていけるとき、大人になる。
    食べ物が満足に

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    2019年05月28日
  • 男の勘ちがい

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    エッセイというか、男というキーワードで自由に語られる。
    過去から最近の出来事まで、実に幅広い。
    武士社会の追腹(主君の後を追う)から、イラクの人質3人組の裏事情もあったり、知らないことも多く、心地よい読後感。

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    2011年05月15日
  • 依存症と家族

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    (家族への12の助言)
    ①本人に関する一切の思い込みを捨て白紙に還る
    ②本人を子ども扱いしない
    ③本人への過度な注意集中を避け、自分自身に注目を向けかえる
    ④孤立を避け家族同士で集まる
    ⑤本人に対する脅し、すかしを止める
    ⑥本人に対する監視的、干渉的ふるまいを止める
    ⑦本人の不始末の尻拭いを避ける
    ⑧本人の行動に一喜一憂しない
    ⑨言ったことは実行し、できないことは言わない
    ⑩適切な機会をとらえて、本人に問題を直視させる
    ⑪本人の暴力に屈しない ⑫本人を病院任せにしない

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    2011年03月22日
  • アダルト・チルドレンと家族

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    ACは正式な精神医学的な言葉ではないが、心理学的側面から見て、著者の解釈(範囲をアルコール依存の親元で育った子どもに限らない)は的確であると考える。共依存の意味も本書によってある程度理解できた。

    個人的見解として、内因性の気分障害、あるいはその他の精神疾患は、本書に述べられているように、生育歴に関係性を求めることができると考えている。そこに名前をつけてわかりやすくまとめたことが本書の意義になると考えられる。

    しかし、大変複雑な問題を、これだけの少ないページ数にまとめたことで、総花的になってしまい、概要を俯瞰するにとどまることしかできなくなったことは、やや残念な点である。

    読んでいて

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    2010年09月06日
  • 「家族神話」があなたをしばる 元気になるための家族療法

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    あまりに専門的な部分は読み飛ばし、症例中心に読んだ。
    ヒトってこんなに家族や血縁に影響されているのだろうか…

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    2010年05月27日
  • 家族パラドクス

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    アディクションという症状を手放すためにはどうしたらいいか。
    いろいろなケースが紹介されています。

    個人的に気になったフレーズは、
    「孤独な魂にしか作品は作れない」
    はっとさせられました。

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    2010年05月25日
  • アダルト・チルドレンと家族

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     この本は,学陽書房から1996年に単行本として発行されたものが文庫になったものです。以前にも読んでいたのですが,再度読み直しました。
     アダルトチルドレンに関する本はいくつかありますが,私が一番最初に読んだのがこの本でした。
     裏表紙には,次のような書かれています。

    「周囲が期待しているように振る舞おうとする」「NOが言えない」「しがみつきと愛情を混同する」など,安全な場所として機能しない家族のなかで育った人々が抱える心の問題を解き明かし,生き生きとした自分を取り戻す方法を具体的に提示したベストセラー,待望の文庫化!

     アダルトチルドレンとはどのような概念なのかに始まり,最終的にはどのよ

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    2009年10月04日