山口仲美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
泣く・笑うという行為を擬音語・擬態語からたどるという切り口が面白く、全体としてはかなり読みやすい。テーマ自体も軽やかで、気軽に手に取れるタイプの本だと思う。
ただ読み進めるうちに、「面白いけど、ちょっと強引では?」と感じる箇所もいくつかあった。
たとえば、室町時代に人前で大声で泣く文化が無かった理由を、戦争の多さに結びつける説明。
一つの仮説としては納得できるが、それをほぼそのまま答えのように提示されると、少し引っかかる。他にも説明の余地はありそうで、「そういう見方もある」くらいに留めてほしい気もする。
笑いの章でも似た違和感がある。
冒頭の「集団で笑うのは人間だけ」という断定は、さすが -
Posted by ブクログ
言葉に関する書籍の中でも何度か名前を見たことがある、そんな本です。文庫化したみたいで、オノマトペ関連の本を探していたら見つけたので買いました。
この本はオノマトペの今昔を教えてくれる本です。どこかの本でオノマトペは過去と現在ではあまり変化がないと読んだ気がしたのだけど、この本ではその認識を大きく覆されました。
オノマトペで表記される鳴き声の違いは、それを聞いていた当時の人の聞こえ方によるものなのだと思うけれど、特に興味深いと思ったのは、本書のタイトルにもなっている犬の鳴き声。
「びよ」と「わん」が使い分けられていたらしい時代もあるとかで、「びよ」と聞こえていた時代は、死肉を貪り、野犬として徘徊 -
Posted by ブクログ
擬音語や擬態語が時代と共にどのように変化してきたかって言われてみればあまり意識したことがなかったかもしれない。だから現代の基準で考えたらそうは聞こえないんじゃないかと言いたくなるような言葉を沢山知ることができて新鮮だった。文章も堅すぎず読みやすい。
今と全然違う言葉で表現されていたり逆に今とほぼ同じ使い方をされている擬音語や擬態語を実際の例とともに紹介している。例文として使われている古典にはきちんと現代語訳がついてるので言語学や古典の知識がなくても楽しめる内容になっている。
動物の鳴き声を活かした文章や短歌が結構な数紹介されていて、昔から日本人はダジャレが好きだったんだなって少し微笑ましい気持