ブレヒトのレビュー一覧

  • 暦物語

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    幅広い年代の史実や人物を題材にした物語が多い。しかしそれは物語にならないような筋書きのものが多く物語の顛末を期待して読むと肩透かしを食らう気がする。
    物語の雰囲気はよい。一方で理解に苦しむ文脈もあり、賛否は分かれそう。
    最後のコイナーさんの物語が印象的。解説にも触れているが、本当に作者の分身なのか。

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    2023年01月29日
  • 暦物語

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    1949年初版のドイツの庶民向けミリオンセラー短編集。全17篇。

    1編目の「アウクスブルクの白墨の輪」は、親権争いで二人の母親が幼児の腕を引っ張り合い、手を離した方が母親として認定されるお話。(キリスト教世界の定番ネタ?)

    「異端者の外套」は、仕立て代金の回収に奔走す老婆と、獄中から支払いを試みる天文学者のお話。

    それぞれ、個性的なお話だった。仏陀、カエサル、ソクラテス、老子、と言った有名人もいっぱい出てきた。(知ってるような話は1篇目位。)

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    2021年08月15日
  • アンティゴネ

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    読書会の課題本。ギリシャ悲劇のソフォクレス著「アンティゴネー」をブレヒトがリライトしたもの。時代背景などもあるだろうが、かなり政治色の強いアレンジを加えている。好き嫌いが分かれそうだ。

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    2021年04月27日
  • アンティゴネ

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    ネタバレ

    テーバイの王クレオンが仕掛けた侵略戦争で、戦 場から逃亡し殺されたポリュネイケス。王は彼の 屍を葬ることを禁じるのだが、アンティゴネはそ の禁を破って兄を弔い、伯父クレオンに抵抗す る…。詩人ヘルダーリン訳に基づき、ギリシア悲 劇を改作したブレヒトの今日性あふれる傑作。

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    2015年09月03日