アンティゴネ

アンティゴネ

836円 (税込)

4pt

3.8

戦争の死者とその弔い、国家と個人の関係を問うこと、服従か抵抗・自律か……。テーバイの王クレオンが仕掛けた侵略戦争で戦場から逃亡し殺されたポリュネイケス。王は見せしめに彼の屍を葬ることを禁じるのだが、アンティゴネはその禁を破って兄を弔い、伯父クレオンに抵抗するのだった。詩人ヘルダーリン訳に基づき、ソフォクレスのギリシア悲劇を改作し今日的意味を与えたブレヒトの問題作。

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アンティゴネ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年08月29日

    非常に面白く、ギリシャ悲劇に興味を持てた。特筆すべきは、訳者・谷川道子さん(外語大名誉教授)の圧巻の解説!どういう経緯でブレヒトがこの改作に至ったのかを丁寧に記述してくれている。ウルフの『歳月』に出てくるアンティゴネ。その意味を紐解いていくのに非常に勉強になる情報ばかり。いくつか抜粋をば。

    「それ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月01日

    死を恐れずに自分が正しいと思う行為を堂々と為すアンティゴネ。それを人間らしさの表れだと受け取れるかどうか。傍観者でしかない長老たちを情けない奴らだと思えるかどうか。たくさんのことを問いかけてくる作品です。

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    Posted by ブクログ 2021年12月27日

    面白い!『オイディプス王』のその後の物語。
    クレオンの変わりよう!
    ブレヒトがギリシャ悲劇をもとに、現代性を感じやすくアレンジしたやつ。面白い。

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    Posted by ブクログ 2017年06月26日

    とにかく読みやすかった。ソポクレスによるいわゆるギリシャ悲劇をブレヒトが改作したもの。ソポクレスよりもブレヒトが前面に出てきてプロットよりも脚色とコンテクストの部分が気になりすぎて、もう終わったの?ってなった。オリジナルを思い出せないので、そちらと比べてみる必要があるかと思っている。

    しかし解説に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年04月27日

    読書会の課題本。ギリシャ悲劇のソフォクレス著「アンティゴネー」をブレヒトがリライトしたもの。時代背景などもあるだろうが、かなり政治色の強いアレンジを加えている。好き嫌いが分かれそうだ。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2015年09月03日

    テーバイの王クレオンが仕掛けた侵略戦争で、戦 場から逃亡し殺されたポリュネイケス。王は彼の 屍を葬ることを禁じるのだが、アンティゴネはそ の禁を破って兄を弔い、伯父クレオンに抵抗す る…。詩人ヘルダーリン訳に基づき、ギリシア悲 劇を改作したブレヒトの今日性あふれる傑作。

    0

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