チェスタトンのレビュー一覧

  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    反政府主義者×詩人×警察を巻き込み、秘密組織の謎を巡るストーリーなのだが、序盤の展開の速さ・中盤の謎が明らかになっていく様子・終盤のドタバタ感の妙な緩急が心地良く、癖になる。

    哲学的な要素や、詩的な要素もあり、イギリス人のシニカルな表現が好きな人ははまると思う。自分がキリスト教観や哲学的思想に乏しいせいか、ラストはそこまでズシンと来なかったので、またいつか再読したい。

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    2017年09月06日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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     日曜日から土曜日まで七つの曜日を名乗る男たちが
    取り仕切る秘密結社をめぐる陰謀を描いた小説。

     七つの曜日を名乗る男たちの誰が味方で、誰が敵なのか
    彼らが計画するテロの行方は、とストーリーは冒険・スパイ
    ものの雰囲気を漂わせているのですが、しょっぱなの語りなど
    ところどころ観念的な話も出てくるなんともおかしな小説です。

     七つの曜日の男たちそれぞれの正体が先に進めば進むほど、
    意外というか、想像の上をいかれてしまい思わずにやり
    としてしまいました。

     後半はゾウや気球を追っての逃避行に最後に語られる
    話と
    分析したり話の裏を読み取ろうとすると、様々な解釈が
    出来そうな小説だと思いました

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    2015年06月25日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    G.K.チェスタトンさんという、イギリスの人ですね。1874-1936という生没年。当時のイギリスでの、ジャーナリスト・評論家・小説家・詩人、というような立場の人だったそうです。
    恐らく活動の大半は、政治から文学まで幅広くの評論批評的な、新聞などへの文章だそうですね。

    ちなみにコナン・ドイルさんが1859-1930。バーナード・ショーさんが、1856-1950。ジョージ・オーウェルさんが1903-1950。
    まあ、なんとなく、コナン・ドイルさんとチェスタトンさんは同時代人、というのが素人には判りやすいです。
    チェスタトンさんというと、いちばん有名なのは「ブラウン神父シリーズ」という探偵もの。

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    2014年06月26日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    日曜日から土曜日まで七曜のコードネームを持つ男たちの秘密結社。最初はスパイものかと思いきや…男たちの正体がばれていく過程と日曜日との対決にはハラハラした。黒幕もあの人だなんて…。でも最後のオチをどう解釈したらいいのかわからない。夢だったの?海外古典は聖書が下敷きになっているのが多いから無宗教の私には解釈が難しい。2011/620

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    2015年06月22日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    本書が執筆された20世紀初頭とは、世界から絶対性が失われた時代であった。科学や数学は危機を経験し、哲学や文学はモダニズムへの再考を迫られる。サイムは法と秩序の詩人と称して無政府主義者たちの集会と潜り込み、木曜日の男として潜入捜査を開始するが、追えど追われどもオセロが反転するが如く無政府主義者は煙の中へ。7つの曜日が創世記と照応するなら、そこに込められたのは古典主義的な回帰志向か。いずれにせよ、単純なドタバタ劇としても純粋に楽しめるのは確か。新訳に辺り、原文に忠実にとタイトルが過去形になった点も興味深い。

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    2013年04月25日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    タイトルは有名なので気になっていた作品。

    なんだかよくわからなかった!
    だけども途中のコミカルな描写は楽しめたし、宣伝文句にある『黙示録』の意味が最後の方でわかった瞬間は「そうきたかー」と感心した。
    全体的には確かに面白かった。

    でもやっぱり、どういう作品なのかなんだかよくわからなかった。なので星4つではないかな。

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    2012年02月04日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    あー、笑った。
    陰謀小説かと思ったらとんだスラップスティックでした。
    まあ、四章後半でカラクリが割れ、
    その後の展開は想像できてしまうんですが。
    でも、ガブリエルがグレゴリーを嵌めて「木曜日」に就任する
    二~三章などは本当にスリリングで面白かった。
    初期のポール・オースターが好きな人にお勧め(?)

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    2017年05月04日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    チェスタトンは初めて。
    ミステリかと思ってたんだけど、何というか奇妙な、とにかく奇妙な話。
    ブラウン神父ものも読んでみよう。

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    2011年01月11日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    正直、よく分からなかった。
    最初は推理小説のような雰囲気だったけれど、
    最後は意味が掴めなかった。
    キリスト教の知識が要るのだろうか?

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    2010年10月14日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    〜「汝らは我が飲む杯より飲み得るや?」〜

    最後に日曜日が言う言葉。なんとなく雰囲気はわかるのだが、どういう背景があって使っているのだろう。

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    2010年03月01日