チェスタトンのレビュー一覧

  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    「木曜日だった男」というタイトルからしてすごいと思うのだが、ストーリも奇想天外!面白かった。表現の不思議さになかなかついていけないが、読み進めていく上での障害にはならない。

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    2011年05月27日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    メンバーが七曜を名乗る無政府主義者の秘密結社に、「木曜」として潜入した詩人の活躍を描いたミステリ、の形式を借りた風刺小説。

    チェスタトンお得意の逆説や風刺、繰り返しギャグ風の展開で”正義”を笑いのめしつつ、終盤では神と対峙し世界の秘密に触れる凄まじさ。ラストの対話には恐怖すら感じる。「一つの悪夢」というサブタイトルも示唆的で興味深い。
    完全には理解できてないだろうから何年後かに読み直したいね。

    創元から出てる『木曜の男』に比べると読みやすくなってるけど、セリフ回しなんかは『木曜の男』の方が好みかな。

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    2011年02月10日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    オチが良かった。
    後半から推測できてしまったけれど、、結局白昼夢っていうこと?何が夢か現実かわからない。
    なぜか、スキャナーダークリーと、πを思い出した。

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    2025年09月27日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    コツコツ光文社古典新訳文庫の時間です

    『ブラウン神父シリーズ』で有名なチェスタトンの著作
    もちろん『ブラウン神父シリーズ』は全て持ってました
    古典ミステリオタクの本棚に『ブラウン神父シリーズ』が並んでないなんて有り得ない

    すごく面白かったけど、すごく難しかった記憶がうっすらと…

    で、本作です
    読んだこともあるような気がするんですが、ちょっと思い出せんかったな
    内容的には全く意味わからんかった
    意味分からんかったけど面白かった
    なんで?(知らんわ!)

    結局キリスト教的世界観みたいなんを理解するのって無理なんだと思うんよね
    完全に諦めちゃってる極東の島国の人間に「面白かった」と感じさせる

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    2023年10月07日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    彼らは結局、意図的に集められて存在しないものを疑心暗鬼に追っかけてたってことなのかな
    おとぎ話みたいで面白かったけど、『日曜日』がなんで彼らを手のひらの上で踊らせたのかが全然読み取れなかったな...最後にサイムが真理を突いたようなことを言ってたけどそれが本当に『日曜日』の意図なのかな...分からんかった...
    そもそも結局ここでいう『無政府主義者』ってなんだったんだろ...
    また読み直したい

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    2022年11月08日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    ”探偵小説”というよりは、冒険小説とかファンタジーホラー、ですね。調子に乗って読んでいれば面白いのだが、一回何かで間隔を開けてしまうとなかなか世界に入れない。副題の「一つの悪夢」の意味が読み終わってわかった。なぜか星新一の『夢魔の標的』を思い出したが、短編作家の書いた数少ない長編、という趣が共通するように思う。
    挟まっていたレシートを見たら2009/1/6に買った本だった。十数年かかって読み終えた。なんで正月にこれを買ったかわからないし、買った本屋さんももうない。

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    2022年04月21日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    非常に多面的な顔を持つ小説だ。冒頭の抽象的な詩文から始まり、無政府主義結社に潜入し真相に迫ってゆくサスペンス調の中盤とは打って変わり、後半はなんだか喜劇を読んでいるようである。めまぐるしく遷り変る立場と音楽的な文章が読者を混乱させる。エンターテイメント性があるのは間違いないが、なにやら哲学小説なような側面もある。

    序盤はやや退屈かもしれないが、進むにつれ面白みは増していくので、読み手を煙に巻くような妙を味わっていただきたい。

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    2017年04月03日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    ネタバレ

    秩序と常識とカトリック信仰を愛するサイムは、無政府主義者を嫌悪し、警察の対無政府主義特殊部隊に入隊する。そして彼は策略を用いて無政府主義組織の幹部の地位を得る。無政府主義組織の評議会は「日曜日」と呼ばれるカリスマを頂点とし、月~土曜日の6人の幹部によって構成されているが、実は日曜日以外の6人は皆サイムと同じ特殊部隊の刑事であり、彼らを特殊部隊に勧誘した警察幹部と日曜日は同一人物であることが判明する。結局物語はサイムの夢であった。

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    2017年04月03日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    ミステリものかと思っていたけど、ミステリ要素もある冒険活劇もので、さらにとても詩的だった。山田風太郎はこの影響を受けてたりするのかな、とも思う。とにかく詩的で幻想的だったのが印象として強い。

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    2015年03月21日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    曜日で呼び合う無政府主義者たちがおいかけっこをする話(無体な説明)。ところどころ入るうだうだした哲学めいた議論がおもしろい。
    続きが気になってサクサク読んだ。よくできたキャラクター小説といってもよいんじゃなかろうか。月曜日から日曜日までキャラたちすぎ!ホワイダニットかと思って読み進めたらもっと壮大な話でちょっと肩すかし。
    その後解説を読んでちょっと納得。壮大な中二病小説だったんだよ!とか言うとファンの方に怒られるかしら。でもそうするとのめり込んで読んだことにも納得できるんだよなぁ。世界に絶望し、思想に耽溺し、破滅を希求していたあの頃…つって36になったおじさまが思い出しながら書いてたと思うとち

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    2014年04月23日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    まずタイトルがいい。どんな物語が始まるのか期待して読んでみたら、まぁ奇想天外な冒険活劇でした。
    物語の面白さもありつつ、哲学的とゆーか、作者の思想が濃く盛り込まれていて、よくわからない部分もあったんだけど、それでもおもしろく読めた。キリスト教の知識があればもっと面白いのかな?っと思ったけど、楽しめる小説でした。

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    2012年08月01日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    一時期光文社の新訳文庫にハマっていた。その中の一冊で、とにかく平易。
    秘密だと思っていたことが実は。。外側からではわからない事実って恐いよな

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    2011年07月28日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    この世の終わりが来たようなある奇妙な夕焼けの晩、十九世紀ロンドンの一画サフラン・パークに、一人の詩人が姿をあらわした。それは、幾重にも張りめぐらされた陰謀、壮大な冒険活劇の始まりだった。日曜日から土曜日まで、七曜を名乗る男たちが巣くう秘密結社とは。

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    2011年05月23日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    題名に即効で惹かれた。
    「木曜日だった男」って、もうほとんど勝ち逃げのようなものだ。
    内容が気にならない方がおかしい。

    期待は裏切りません。
    むしろ想像していたよりもずっとアクションに飛んでいて、冒険活劇で、ドキドキしてワクワクしました。
    なんか映画でいうと「アメリ」みたいなのを想像していたので(どんな話だよ)、それがどっちかというと「ロード・オブ・ザ・リング」みたいだったとは驚きでした(どっちかっつーとだよ、どっちかっつーと)。

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    2011年04月13日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    ネタバレ

    こういった内容の本のジャンルを何て表したらいいかわからないが、冒険物とだけ言っておこう。まず冒険への入りの部分で、無政府主義者のグレゴリーと法・秩序を重んじるサイムのやり取りが面白かった。そこから展開される数々の困難も非常におもしろかったが、この世の信頼が全て崩壊していると思われる瞬間が一番絶頂だと思った。
    また人物を曜日で表現していたのを見て、ワンピースのバロックワークスはこの本を参考にしたのではないかと感じた。
    結局のところ日曜日は何者だったのだろうか・・・

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    2011年02月08日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    逆説に逆説を重ねたら、ゼロだ
    逆説の積み重ねで成り立つ世界は、虚無の観念に覆われている
    主人公ガブリエル・サイムは、「詩的直感」という名の奇跡、もしくはあてずっぽうで
    虚無を現実化しようとする陰謀、すなわち無政府主義者の世界に切り込んでゆく
    しかし・・・

    まさしく終わりのない悪夢のような小説だが
    最終的に、「ただ生きていくこと」の幸せが暗示されることは救いだ

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    2010年11月17日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    チュンソフトという会社の出したゲームに、「街」というサウンドノベルがあった。ザッピングシステムや、一人の主人公の行動が他の主人公の物語に影響を与えるシステムなど、画期的・先進的・かつ面白いゲームだった。

    その中に、各構成員が「金曜日」などの曜日の名前を持つ秘密結社?に主人公が参加するという話があった。その元ネタこそがこの本、G・K・チェスタトンの「木曜日だった男」である。

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    2009年12月06日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    The Man Who Was Thursday
    1905年、今から100年以上前の作品ということですが、小説として本当、すごくすごく面白かったです。思想的にも話の筋も痛快で、表現や人物のちょっとした台詞なんかも大好き。時代背景も興味深いです。形式的に楽しい探偵小説とも言えるのですが、考えるべきことも山ほど与えてくれます。賢さとユーモアの同居。この話はリズムがあるから読みやすい新訳もナイスです。良い時間を過ごさせてもらいました!

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    2010年01月22日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    痛快で不思議な冒険活劇!いい刺激になりました。それにしても人物を曜日に例える斬新さとか次々見えてくる真相とか、チェスタトン読むの初めてだったんですがはまりそうです。

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    2009年10月04日
  • 木曜日だった男 一つの悪夢

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    ブラウン神父が面白かったので読んだ。
    ブラウン神父にも通じるミステリ的な部分も面白かったが、わからないものに向かい合う恐怖や不信感がとても感じられてページが止まらなかった。

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    2022年03月30日