土屋晶子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんでかは解らないのだが、このリテラシーの塊な方が発表当時の科学の頂点、先生方をかき集めて理屈を積み上げてでっち上げた未来世界、
一億年後の世界、現東アジア!!は、標高一万メートルの超巨大台地に、「どう見ても竹(一年に一ぺん、気が狂ったようなでかいススキ状の穂が出るが、ただ筍はできる)」が繁茂し、そこへ鶴が舞うといった、東洋におけるめでたいものになっているし、
二億年後の世界は、資料が南極不動説を唱えているにもかかわらず、全大陸がくっつくという、仏教説(は釈迦入滅後五十六億七千万年の後で人間がえらいこといるわけだが)における未来世界に酷似する。
このIDとしては、そういうのに興味をそそら -
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Posted by ブクログ
相当に面白い本である。
人類が滅亡した後の地球生態系の変化を科学的に類推し、そこに生息する生物達に名前をつけて生態を記述するという試みは、それがどれほど科学的に疑問符がつく試みであったとしても面白い。
個人的には、空を飛ぶ魚、昆虫に飼育される最後の哺乳類といった辺りも印象に残ったが、2億年後に地上を闊歩する知的生命体がとして、イカの子孫があげられたのが、印象深い。
すごく好きな小説である山田正紀さんの「宝石泥棒」で、人類滅亡後の地球の支配者としてタコ の子孫が描かれていたのを思い出す。地上の動物がいなくなった場合、やはり地球を支配するのはその辺の動物なのだろうか....