日垣隆のレビュー一覧
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「知的コミュニケーションのための読書術」を教えてくれる本。
著者によると、読書には7種類あるらしい。「行動のバネにする読書」と「考える力をつける読書」は積極的にしていきたいと思った。
「いつか読む本でなく、すぐ読む本を買う」とあるが、買ったときはすぐ読むつもりなのよ。でも読むペース以上の冊数を買ってしまうから、読み切れないの。そしてまた新しい本に手を出してしまうの。
自分の関心の幅は案外狭い、というのはそうかもしれない。書店で興味のない棚も見てみよう。
「おもしろい」にも7種類あるらしい。「知的好奇心を満たせるからおもしろい」のが一番好きかな。それぞれの「おもしろさ」を味わいつくす本もた -
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古本で購入。
「1.心神喪失者の行為は、罰しない。2.心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する」(刑法39条)
「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは3年以上の懲役に処する」(同199条)
この2つの法、特に前者の39条をもって著者が指摘するのは、
「日本は真の意味での近代的法治国家ではない」
という、恐るべき実態である。
精神鑑定という茶番により「責任能力なし」と見なされ起訴すらされない、つまり無罪放免となる凶悪事件が後を絶たない。
「事件当時にいかなる精神状態であったか」というフィクション、しかも犯人の「わけがわからなくなった」「殺せという声が聞こえた」などという戯言により、「精神障害」 -
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常におかしいと思っていながら、一般人にはどうにもならない問題である、「重罪を犯した人間が、『心神喪失』あるいは『心神耗弱』を認められ、刑が減軽されたり、無罪になったりすること」について、多くの事例を挙げながら具体的に踏み込んで検証している、日本のタブーに挑戦した快著。
本書を読んで初めて知ったのだが、検察は起訴前に被疑者の精神鑑定(本来は違法であるそうだ)を行い、心神喪失が認められそうだと判断した場合、被疑者を不起訴とするそうで、その数は年間数百例に上るという。しかも、中にはきわめて残忍で凶悪な殺人犯も多く含まれているというのである。このような事態が起こる理由は、なんと起訴した事件について -
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心神喪失者および心神耗弱者の責任能力について規定された刑法第39条。よく精神障害者は罪を問われないとかって聞くけど、これほどまでとは。。。
この本は、精神障害犯罪者が罪を問われず、すぐにシャバに解放され、そして犯罪を繰り返す、という日本法曹界の闇の部分を明白にした筆者の執念のリポートだ。
正直なところ、精神障害犯罪者は病院で服役するみといった間違った知識を自分は持っていた。場所が精神病院というだけで、あくまでも服役しているのだと。ところが、この本を読んで分かったのは、入院は純粋に治療のためであり、服役でも何でもない。だから数ヶ月もすれば退院(釈放でない)して、普通に社会に戻ってくる。そも -
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昨今、尋常ではない殺人事件や犯罪の加害者が心神喪失や責任能力の皆無、などと言った精神鑑定の名できちんと法に罰せられず社会に復帰してしまう、と言う問題が色々な場で問題提起されていることは良く知ってはおりました。ただ、こんな現状なのか。びっくりしたし、背筋が寒くなる思いでした。
誰でも知っているハムラビ法典の『目には目を、歯には歯を』と言う一文があります。これを教わったとき、目には目をだから目の被害者は加害者に対して目を攻撃できる。けれども目以外の例えば歯を攻撃することはしてはいけない。そういう法律なのだと教えていただきそうだよなあ〜と感心した思い出があります。人を殺した人は自分も法によって殺 -
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「心身喪失的事件のうち八割が不起訴、二割が裁判で心身耗弱が認められて刑の減刑が図られる日本の不条理」
ミステリ小説やドラマでは冷血な殺人犯が警察に捕まると一件落着あぁよかった、である。しかし実際には日本では、凶悪な殺人が、その犯罪が異常であればあるほど心身耗弱のせいにされ、不起訴となったり減刑されたりし、収容施設もないため野放しにされ……そして再犯を犯している。レクター博士は日本に来たらやりたい放題である。しかもその事実はマスコミも報道を自粛するため、国民に知られないまま。最近は被害者・遺族の声により状況は少しずつ変わってきているようだが…。読んでいてホラー以上に怖くてつらい本だが、裁判員制度 -
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時間制限をして本を読んだり、選ぶ。これは仕事にも同じ方法論が当てはまる。
著者の思考回路に一旦どっぷりつかることも大切。
自分で印をつけたところを最後にもう一度見返し、まとめて読むと理解度が上がる。
自分で、メモしたものを再読する習慣をつけなければならないと感じた。
損切りを意識する。本当に強い勝負師は勝ち方より負け方がうまい。
読書とは人生の先達に学ぶ近道。しかし、丸呑みすることなく、せいぜいアウトラインをつかむ程度にしておき、体験するプロセスでオリジナリティを付け加える余地を残しておく。
考えるためには書くこと。話すことが有用。
アウトプットを考えてインプットすると最短でアウトプットで