小池光のレビュー一覧

  • うたの人物記 短歌に詠まれた人びと

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    人物のことだけではなく、時代背景から、関係する諸々の科学、芸術、政治にまで造形が深く語られ、引き出しの多さに圧倒された。
    うつくしきひとみを持てる原節子映画にてわれいくたび見けん/佐藤佐太郎
    原節子はまなこの全長が5センチあったそうで、当時では日本人離れした容貌だったとか。ちなみに小池さんは3.5センチだとまで書かれている。42歳で忽然と銀幕から消えて長い余生を送ったそうだ。どこか山口百恵みたいだ。小池さんはグレタガルボと書いているが。そんな原節子とすこし噂があったのが小津安二郎監督で、彼も歌を詠んでいたらしい。
    こよひかもわれみまかればこのゆきのしろきをまきてさうらうべしや/小津安二郎
    この

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    2026年01月19日
  • 寄り添う言葉(インターナショナル新書)

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    3月に夫を亡くした。覚悟は出来ていたはずなのに。
    気持ちを言葉に出来る人がうらやましい。
    心の中から湧き上がるものを伝えられず、消化出来ない日が続いていたが少し楽になった。
    今は種々の手続きが全て、夫の存在を消していく連続のようで、事務的にこなせずにいる。うずくまっている自分を少し許してもいいかもと思えた。
    同じ立場の人の心が少しでも軽くなりますように

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    2024年05月30日
  • うたの人物記 短歌に詠まれた人びと

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     夕暮れのプラハの街を足ばやに役所より帰るフランツ・カフカ  ──玉城徹
     ミケランジェロに暗く惹かれし少年期肉にひそまる修羅まだ知らず ──春日井健

     タイトルの通り、人名を詠みこんだ短歌を紹介するエッセイ集。目次を見ると、科学者、作曲家、政治家、スター、詩人e.t.c.とバラエティに富んでいる。

     小池光さんは歌人で、そもそも私は彼の短歌が好きでこの本を手に取った。そして、あまりに簡潔にして要領を得た、それでいて想像力豊かな文章に驚く。たとえば、ニュートンを説明するこんな文章。

    「ニュートンはその物理学の原理いわゆるニュートン力学を記述するのに、適当な数学がなかったためまず微分積分学

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    2019年01月19日