前田昌孝のレビュー一覧
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私が好きな、「株式投資」シリーズの2026年版が発売されました。
私がこのシリーズが好きなのは、その年の株式市場で起こったトピックスを、著者が独自に作成したグラフや表を活用しながら、コンパクトに振り返ることができるからです。
また、著者が、株式市場の行方は予測不可能という持論を持っているのも好印象ですね。
この最新作でも、様々なテーマが述べられていましたが、一番興味深かったのは、ウオーレン・バフェットが率いる、バークシャー・ハザウェイの現預金比率が50%を超えているということです。
恐らく、現在のアメリカ株が割高すぎると思っての行動だと思いますが、私のように日本株へ投資している人にとっては -
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著者のこの「株式投資」シリーズは、毎年の株式市場の振り返りができるので重宝しており、この度、2025年版も購入しました。
今回も、膨大なデータを用い、株式市場等の各テーマについて、詳細な分析がなされており、参考となりました。
なお、著者は、各種公表データの生のデータに、一工夫を加えたもので分析されているものが多く、分析手法の勉強にもなりました。
本書では、特に、利上げによる国債への影響やMBOの増加、東証グロース市場の不振について深掘りされていたのが印象的でした。
著者は、インデックス投資を全て否定しているわけではありませんが、どちらかといえば個別株投資を推奨しているところに共感を覚えま -
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投資に確実なことはないけど、統計的に見えてくることはある。未来は誰にもわからない。
しっかりリスク管理するのが大事ですね。
夫婦共働きして、ある程度積み立てれば年金もらって何とかなるかなぁと読んで漠然と思ってしまいました。
老後の生活2000万問題とかかあるけど、今を楽しく生活して健康に働いて入れればいいのかなって、贅沢な生活はできないけど。
他の本からの引用ですけど、嫌いじゃない仕事もしくは好きな仕事ができて健康に気をつけていれば、ずっと働いていられるし結局お金に困らないんじゃないかな。
もちろん健康への投資(学び・トレーニング含めて)も大事ですけどね。
無理に切り詰めて貯金して、健 -
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過去からのバークシャー・ハザウェイの保有銘柄報告書を詳細に分析することにより、偉大な投資家であるバフェットの投資傾向を探るという本ですが、本書の前半部分は、分析における計算方法の記載が多く、正直、ここまで紙面を割かなくてもよいのではないかとの印象を持ちました。
しかし、後半の分析結果を述べるところが、本書の真骨頂だと思います。
なんというか、私を含め、個別株投資をしている方にとっては、気が楽になること請け合いです。
私的には、「偉大な投資家であるバフェットでさえこうなのか。だったら、凡人である自分はもっと気楽に株式投資をしてみよう。」と思わされました。
個別株投資で、常にTOPIX等のイン -
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令和5年中に株式市場に起こったことを総まとめしてもらっていて、株式投資を振り返る上でも有益でした。
東証がPBR1倍未満の上場企業に対し、企業価値を高めて、PBRを上げるよう要請していますが、著者が主張するように、株価が絡む話なので、企業単独ではどうにもできないことは明らかです。「東証の要請は無理筋」という主張には激しく同意させられました。
また、令和6年1月から、いよいよ新NISAが始動しますが、記載されていた各種データを見ていて、皆さんの投資状況が実際にどのように変化するのか、非常に楽しみに感じました。私的には、投資する層が広がってほしいと願っています。
また、著者はアクティブ投資信 -
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ネタバレ2024年の株式投資環境について様々なデータを元に現状を分析し、懸念点も提示する本。
NISA制度と新NISA開始を受けて、若年層個人株主の増加はfactとしてあるものの、広く受け入れられているインデックス投資やドルコスト平均法について注意喚起。ただ、注意喚起といっても、インデックス投資が分散しきれないことやドルコスト平均法を取っても損が発生するリスクは投資する側としては理解しているものなのではないか、最終的に「株式投資の楽しみ」的なお気持ち論を表明されても今の若年層の投資モチベーションには関係ないのでは、と思えた。
日本の財政状況の危うさや人口動態が招く危機については概ね同意、流行りの自 -
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アメリカの著名投資家・ウォーレン・バフェット。
2020年に日本の大手商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、住友商事)の株を保有したことが話題になった。
意外と短期間で保有株を売ったり、バークシャー・ハサウェイの米国株ポートフォリオの年間投資収益率がS&P500の年間上昇率を下回った年もあるなど、日本のメディアが報じない面もある。
書店に行くとバフェットにフォーカスした本がある。
しかし、運用金額と投資スタイルを一般人がまねても時間が掛かるし、それに資金力の違いがある。
バークシャー・ハサウェイは、アップルを始めとする上位3銘柄へ -
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どちらかと言うと、シビアに今の株式投資や日本経済を見ているのが良い。
心のどこかに、今の世界経済の状況でこのまま投資を続けても大丈夫か不安を感じているのは事実。
本書を読みながら、不足の事態に対応できるのか、最悪の状況になった場合乗り切れるのかを考えながら読んだ。
物の見え方は角度によって全然違うので、筆者の記述の中には、どうなのかなと思うところも勿論あったが、おおむね納得できる物であった。一面的に断じない姿勢と豊富なデータと図表を駆使しての説明には好感が持てた。
本書を読んでいると、投資に対して臆病になる部分もあるが、これくらいの気持ちがあってちょうどかいいのかもしれない。 -
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コロナで大型倒産はレナウンくらい。
吸い殻投資=吸い殻はただで拾えて、最後の一服くらいは楽しめる。
バフェットは日本の商社株を買ったのは、割安で放置されていて、アメリカ株は高すぎるから。
バフェット指標100%を超えると割高。
バフェットの持ち株期間は結構短い。銘柄選択が優れているというより、逃げ足が速い。売り時の見極めがよい。
投信は、配当を含まないTOPIXと比べると優れていて当たり前。実際には配当はあるから。
GPIFは、貸株をしない。スチュワードシップ責任と整合性が取れている。
空売りは、マーケットメーカーが価格を提示するのに必要。長期的には下げの要因にはならない。
シノリッジの