【感想・ネタバレ】株式市場の本当の話のレビュー

あらすじ

経済活動は最大の下落、楽観と懐疑が錯綜するなか
日経平均は30年ぶりの3万円到達!

その根拠は? 誰が買っているのか? 熱狂のゲームが再び始まるのか? 超緩和の効果はいつまでもつのか? ブラックマンデー前から証券市場を取材してきた日経新聞のベテラン記者が深く掘り下げる。

◆株式市場ではさまざまな通説がまかり通っている。しかし、「本当のこと」を見分ける目を持たないと、せっかくの資産形成も袋小路に迷い込みかねない。第一によく資産形成の教科書に書いてある「年率3%の期待リターン」は、簡単に実現できる水準ではない。第二に日本の商社株を買った投資の神様ウォーレン・バフェット氏は実は短期投資家である。第三にESG(環境・社会・ガバナンス)投資には死角がたくさんある。第四に公的年金の運用は危うくて見ていられない。……

◆株価の動きには日本経済が長期停滞から脱出するためのヒントが詰まっている。本書では長年の取材経験とさまざまなデータをもとに、まず株式市場の今日的問題を明らかにする。それは市場の問題であると同時に、日本経済の問題でもある。何をどう直せば、日本がもっと良くなるのか、本書を読んで一緒に考えてほしい。

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Posted by ブクログ

ややとりとめないが、いろいろヒントがある本。著者が月刊資本市場に書いているレポートの方が内容があるので、そっちをまとめてほしい。

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2021年04月29日

Posted by ブクログ

内容を全て理解できたわけではないが、何となく日本の株式市場についてボンヤリとイメージすることができた。

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2022年07月15日

Posted by ブクログ

コロナで大型倒産はレナウンくらい。
吸い殻投資=吸い殻はただで拾えて、最後の一服くらいは楽しめる。
バフェットは日本の商社株を買ったのは、割安で放置されていて、アメリカ株は高すぎるから。
バフェット指標100%を超えると割高。
バフェットの持ち株期間は結構短い。銘柄選択が優れているというより、逃げ足が速い。売り時の見極めがよい。

投信は、配当を含まないTOPIXと比べると優れていて当たり前。実際には配当はあるから。

GPIFは、貸株をしない。スチュワードシップ責任と整合性が取れている。
空売りは、マーケットメーカーが価格を提示するのに必要。長期的には下げの要因にはならない。

シノリッジの源泉で大きいものは国債の利息。ETFの配当はもっと多い。
リスクプレミアムに働きかける=相場全体を買い支える試みと同義。
年率で見ると長期的には3%程度が多いが、ぶれも大きいので長期なら必ず3%に近づくということではない。
長期投資はリスクを軽減しない。
さわがみ投信の根拠は、世界の人口が増え続けること。

ESG指数の採用銘柄は機関投資家の投資対象になりそうなところに限られている。指数に採用されていない企業のほうが面白い。
G(企業統治)は判断が難しい。オーナーズ株式オープンのほうがパフォーマンスがよい。リーダーシップのほうが大事。
ESG指数の課題=入れ替えが激しい。

グリーンとデジタルだけではとても食えない。
日本はアナログが便利すぎたからデジタルが遅れた。
まだ変わる予感がしない。

東京が国際金融センターに一番近かったのは1980年代。
区分変更は大きな火種。2022年4月から。
時価総額100億以下の企業は指数対象から徐々に外れるので、売られる可能性がある。

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2021年06月02日

Posted by ブクログ

日本経済新聞編集委員の前田氏が著者。

日経を読んでいる人間にとっては内容的に読みやすいかった。
「バフェットの株式投資と売却」「バークシャー・ハザウェイがこれまでに保有した銘柄別の損益」の図表はこれまで見たことがなく新鮮だった。
むすびの「何が起きても『こういうことなんだ』と理解できるように、知性と教養を磨き、社会の変化に備えることが、結局は正しい資産形成に結びつくのではないかと思う。」とあるとおり、常に学んでいかないといけないですね。

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2022年01月24日

Posted by ブクログ

日経新聞の編集委員の著者が約50年の記者人生の中で見てきた株式市場で今の相場環境に思うことやこれからの未来などについて書いた一冊。

コロナ禍での株高やバフェット氏の商社株買いや市場区分の見直しなどマーケットで話題となった事柄や長期投資についての誤解、投資信託やGPIFの運用成績やESG投資についてなど多岐に渡る内容について様々なデータから真実が浮き彫りにされており勉強になりました。
表面的には優れていると評価されておるものでも本書を読んで裏側を知ると違った視点を得ることができました。

そんな本書の中でもプロの運用は最終的にはいい結果になることやバブル期から上場している企業の投資収益は3分の2近い銘柄が元本割れしていることなどは印象に残りました。

リーマンショックからコロナ禍を迎えた今、マーケットにも様々な変革が迫られていることを感じるとともに長年第一線でマーケットと向き合ってきた著者の知見や展望は大変投資をするうえでも参考になると感じた一冊でした。

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2021年08月02日

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