あらすじ
日本も世界も、政治も経済も波乱必至の2025年。40年間株式市場の世界を取材してきたベテラン記者が投資環境を読み解く。金融正常化は近づくか? 日本企業過去最高益の中身は? マーケットでいま何が起きているのか? 等身大の金融・資本市場を理解でき、資産形成に役立つ1冊。
・新NISA、「オルカン一択がベスト」は本当か?
・歴代政権の株価通信簿、成績を決める決定的な要因は?
・自社株保有 首位のトヨタには「軍資金」10兆円
・どうなる?日本製鉄、セブン&アイ M&Aの行方
・若者にロボアド人気 変わる証券ビジネスの利益源泉
・ついに「仕上げ」に動く? 大投資家バフェット
――など、その先を読む必読書
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
2024.12.31
著者は株式相場はどうなるかわからないという前提に立って、それでもなお言えることについて述べている。
新書カバーにあるとおり、「等身大の金融・資本市場を理解でき」る。
なお、本書執筆時点では、ハリス、トランプいずれが大統領になるかわかっていなかった。
トランプ氏が再び大統領になることは実は株主市場には優しくはないという主旨のデータ分析をしていることに留意。
Posted by ブクログ
著者のこの「株式投資」シリーズは、毎年の株式市場の振り返りができるので重宝しており、この度、2025年版も購入しました。
今回も、膨大なデータを用い、株式市場等の各テーマについて、詳細な分析がなされており、参考となりました。
なお、著者は、各種公表データの生のデータに、一工夫を加えたもので分析されているものが多く、分析手法の勉強にもなりました。
本書では、特に、利上げによる国債への影響やMBOの増加、東証グロース市場の不振について深掘りされていたのが印象的でした。
著者は、インデックス投資を全て否定しているわけではありませんが、どちらかといえば個別株投資を推奨しているところに共感を覚えますし、株式市場の行方を予測することは不可能であるという持論を持たれていることも私的には好印象でした。
また、本書では、今、話題にもなっている金融所得を医療保険料の算定に反映するべきかどうかという議論についても詳細に検討をされており、私の頭の整理にもなりました。
この議論は、かなり根が深くなりそうですね。