サメマチオのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
漫画、しかも”その日の朝”から物語を始め、親と生徒両方の視点から描かれているため、感情移入がしやすく、内容がわかりやすかった。また、生徒たちの考えなどの情報が不足しているおかげで、「自分たちが当時の場面にいたらどうなっていただろう、なにを考えただろう」などと考えさせられた。
この漫画はゼログランド、原爆被害の中心地にいた生徒たち、しかも彼らの写真を乗っける事により、稀有な記録となっている。ZIPにも出ている齋藤孝先生も全人類の必読書と語っている。
1969年に放送したドキュメンタリー番組「碑」から戦後80周年がたち、80周年を記念して出される本が少ない中、この漫画が特に若い人たちに読まれることを望みます。 -
Posted by ブクログ
一発の原子爆弾が広島の落とされ14万人(推定)で亡くなった。
その中に含まれる10代の中学生たち、空き地を作る作業に動員され中川新町の本川土手に集合した8月6日の午前8時10分、原爆を載せたエノラ・ゲイと向き合う形で子どもたちは空を見上げた。
そして…。閃光が…一瞬に出来事だっただろう。
川に飛び込んで、でも大火傷でそのまま息絶えたもの。
家族に会いたい一心で歩いていった子どもたち。
途中で息絶えた子が何人もいる。
親たちも探しににきて運よく会えておぶって家に連れてかえり数時間後に亡くなるなんてまだいい方で、多くの生徒は骨も見つからず、どんなに痛く苦しい思いで死んでいったのかと思うと胸が押しつぶされる。
みんな口々に”おかあさん”と言いながら息絶えていったと読むと泣けてくる。
その日いつもは元気に出ていくのに”今日は行きたくない”と言った少年を無理やり送り出した母親は死ぬまで後悔しただろう。
原爆が憎い。なんの罪のない市民を殺戮する戦争が憎い。
これは漫画で読みやく、少年たちの無念さも親たちの哀しみもじゅうぶん伝わってきた。
活字版もでてるそうなので、そちらも読んで(辛いけど)みようと思う。 -
Posted by ブクログ
ITAN本誌を読んでいて気に入ってるので購入。ホテルの理想と従業員によるドタバタ珍道中が小気味よく描かれた面白い作品でした。
ホテルの理想。ホテルを大きく、利益を出そうとせずにただ予約をとったお客様のためだけにサービスをする。資本主義とはかけ離れた経営方針ですが、だからこそどこかゆったりと過ごすことができる。自分自身がホテルに求めるものは心地よく寝れるかどうかみたいのが中心にいきますが、やはり副産物があるのと嬉しいもので。景色が良かったりメシが旨かったりと自分の閉塞感たっぷりの家とは違った様相のところに泊まったときはまさにそんな気持ちになりました。ホテルサラマンダーではその副産物が利益に囚われないからこそ産まれた雰囲気であることが面白い。
この他、その雰囲気を生み出す一因となっている従業員の性格もうまく作品内に溶け込んでいます。それぞれがこのホテルにきた理由とか見てみたいです。このままゆったりした雰囲気を保ち続けて欲しいですね。 -
Posted by ブクログ
Twitter(X)のおすすめに出てきたのと、7月1日までBooklive!で値引きキャンペーンをしていたので購入。
コンパクトを拾った。魔法少女になるためのコンパクトだった。魔法少女になると悪者が出る。悪者を倒す。一件落着。
魔法少女になると歳を取らないようで、顔立ちが変わらない。童顔ということで推し進める。日々は過ぎる。そんな中で恋をする。子供ができる。そして歳をとる。
そうして、ある日、親友同士の語らいの中、片方が告げる。
癌になった。余命は残り少ない。でも息子に子供が、ひいては孫が生まれる。孫が生まれるまでは生きたい。だから、少しの間だけで良い。また、魔法少女になってくれないか。
60歳を超えた(魔法少女になると歳を取らないので推定62歳としている)親友同士の話。
女性同士、男性同士のあれこれは、必ず恋愛だどうのこうのを持ち出す話も多いのであまり手を出さないのですが、これはそういう展開があまりなかったのでちょっとホッとしました。(すべての作品がそうとは言わないですけども。最近の風潮は、なんかそんなふうに絡めてくるようで苦手なのです)
さらさらと、さらさらと。指が滑り、話は進む。可もなく不可もなし。