野島伸司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
樽人と杏、そして夏彦の物語です。
物語の殆どが樽人と杏、樽人と夏彦の会話で進行していきます。会話のテンポが良く次のページ次のページと引張られます。
樽人は上司との酒の付き合いで終電を乗り過ごしてしまう。そんな時は漫画喫茶へ行くのだが・・・・
深夜の漫画喫茶でゲラゲラ笑う女の子の杏に出逢ってしまう。
また、ほぼ同時期に祖母の経営するケーキ屋で住み込みでバイトを始めたという夏彦と出会う。
物語は死んだ恋人の思い出を引きずる杏に引かれた樽人が、自分の想いを伝えたり立ち直らせようとしたり、そんな樽人を夏彦が支えたりという・・・
単純な話ではありませんでした!
物語に登場するボードゲームのスコ -
Posted by ブクログ
ゴールドクラスへ昇格するため課題に挑戦。
「1分以内に涙を流せ」ノベルがとった意外な行動。子供と思えなかった。
「満員電車」臆病だが心優しい”君”の目の前に老人が立っているというシチュエーションに対するノベルの解釈。『ガラスの仮面』で北島マヤが釘を踏む演技をしたシーンを思い出した。
「蕎麦屋の分厚い湯飲みと、高級なティーカップ、どちらが割れにくいと思う?その理由は?」すごく納得した。物の価値観だな。
ゴールドクラスの昇格者決定。
その他、ノベルの家に借金取りがやってきたり、ゴールドクラスのメンバーで親睦をはかったり。クローバーの絆。
子役養成所大手5社代表vsキララタレント事務所のゴールドク -
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ある子役の少年が言いました。
「将来は、プロ野球選手か、プロゴルファーか、プロの俳優になりたいです」
プロ野球選手になるには、最低限、強豪と言われる高校に進学して、甲子園に行く必要がある。
プロゴルファーになるには、そもそも少年時代から大金をかけてレッスンをしていないといけない。出遅れは響くよ。
プロの俳優は……これがまた、案外資格もいらないし、特に何か必要な技術もないし、なんといくつから始めてもなれてしまう(可能性がある)という、不思議な職業。
それでいて、俳優としての旬をすぎても、テレビで見かけないだけで舞台には立たせてもらえるし、いっぱしの文化人も気取れて、情報番組のコメンテー -
Posted by ブクログ
野島伸司のスコットランドヤード・ゲームを読みました。
ボードゲームのスコットランドヤードを題材にした小説でした。
スコットランドヤードは24ターンのうちに5人の刑事が怪盗Xを捕まえるというゲームです。
この小説では、最愛の人を事故で亡くしてしまった女の子と、その女の子を好きになる青年の二人が中心になって物語が語られていきます。
青年の愛や嫉妬や優しさなどの気持ちが5人の刑事になって、女の子の心を捕まえるというモチーフになっています。
途中で明かされる久喜夏彦の正体にはちょっと驚きましたが、まあ、普通の恋愛小説でした。
脚本家が書いた小説なので仕方がないのかもしれませんが、登場人物の気持ちが