竹内洋岳のレビュー一覧

  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

    Posted by ブクログ

    想像。決意。覚悟。竹内さんの気持ちが伝わってきます。第六章の最期、経験は積み重ねず、並べるものという言葉がとても印象に残りました。

    0
    2013年06月19日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

    Posted by ブクログ

    高所登山との向き合い方
    てな内容

    知らない世界だけに刺激が多い
    ただし日常生活で使える考え方にまで噛み砕いて説明して貰えたかというと微妙
    経験してないから分からんのだろうけど。

    とはいえ、学びは多い。

    運が良かったから死ななかった。ではないんだ!
    とか
    高所登山にも様々な方法があって、思想自体が別物である!
    とか

    登り切るのが目的ではなくて、シンプルに登るのが楽しいと感じられる方法、思想の方が楽しめるらしい。

    梅原大吾も同じようなこと言ってたな。

    とても面白い本だと思います。

    0
    2013年05月28日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

    Posted by ブクログ

    登山の哲学はあるのか?そもそも哲学とはなんぞや?で、時間を費やしてしまいそうなのでもう少し簡単に考えよう。

    自分にとっての登山とは何か?自分の場合だと、登山もするし、トレラン もするし、ハイキングもする。正しくは自分にとっての山とは何か?になるだろう。

    山は、社会との、自然との、家族との、じぶんとのつながり。

    山を通しての友人、コミュニティとのつながり。また山を通して見える社会、そしてつながり。

    山の中では、そこ、それ、全てがリアル。人間の作った余計なものを全て削ぎ落としたもの、それらをありのままに感じることができる。
    そして普段の生活と比較することで、ほんとうに大切なものが見えて来る

    0
    2021年02月08日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    かつて登山は国家プロジェクト。軍隊の作戦だった。
    登頂に成功すると「制覇」、
    山頂を目指すことを「アタック」と言っていたが、
    今はsummit pushと言わないと笑いものに。
    大けがをして精神的に一番きつかったのは、お見舞いに来てくれた人たちの「運が良かった」という言葉。人生の生き死にまで運で片付けてしまうことはできない。
    ----

    14座までもう2座の2010年のチョー・オユー登頂の際、竹内氏にカメラを提供した。このとき、超低温下でカメラが動作しなかったと聞いた。運悪くなのか、良くなのか、悪天候で登頂を断念した時であった。申し訳ないと今でも思っている。

    0
    2016年04月27日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

    Posted by ブクログ

    山男にとっては、山が人生そのものなのだということが分かる本。
    2度も死ぬ寸前の体験をしていながらも、14座達成したことが、山がなくては生きていけないことを示している。
    著者の人間性、山への敬意が伝わってきます。
    文章力としては物足りないけど、登山家が何を考えているのかということがよくわかる。

    0
    2014年02月04日
  • 頂きへ、そしてその先へ

    Posted by ブクログ

    外国人と理解し合うには、相手の信仰に敬意を払う。
    日本では宗教は信仰だが、彼らは生活習慣。

    ヒマラヤ山脈 エベレスト=チョモランマ 
    カラコルム山脈のK2

    サミットブッシュ?

    山の事故は、転落滑落と道迷い
    山の公平さを勘違いしない。

    マラソンのトレーニングはマラソン、登山のトレーニングは登山。
    筋肉は酸素の消費量が多いので、高山では無駄な重りになる。

    弱り切った時は、都合よく考えてしまう。幻覚の原因。

    0
    2014年01月28日
  • 頂きへ、そしてその先へ

    Posted by ブクログ

    プロ登山家のノンフィクション。
    8,000m級 14座登頂を成し遂げた奇跡の男。

    本物は違う。重い。ずしんと奥に響く。染みるわ。

    0
    2014年01月11日
  • 頂きへ、そしてその先へ

    Posted by ブクログ

    プロ登山家のロングインタビューを語り口調に編集したもの。
    もちろん登山を題材にして仕事観、人間関係、運命観、体力、登山スタイル、日常雑感などなどを語っています。
    竹内さんの印象は、穏やかであり厳しい人。人生の教訓というような大げさな物言いではない。自然に冷静に語る。そして、そこにはプロ登山家の覚悟と、達観した視点を感じます。

    正直に書くと、人生観とか生死感に印象的な話はなく、トップ登山家の幻覚を見た話とか、一般的な体力はないとか、そんな、ならではの話題の方が興味惹かれる。

    最後の子供の頃の風景を確認しにいった話はイイ話。なんか、ロマンだよね。嬉しかったのスゲー伝わった。

    0
    2013年09月12日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

    Posted by ブクログ

    登山とは「想像する」スポーツであるという。
    強靭な筋肉や特別な才能などはいらない。計画し、登頂し、自力で下山するまでのあらゆる状況を想定し、想像の輪を繋げること。

    『雪は意外に光を通す。だから生き埋めになった時に明るさを感じることができれば浅い。また雪は空気を含んでいるので15分以内に発見されれば助かる可能性も高い。』
    生死を分かつ過酷な状況をもいかに面白がれるかが登山家としての適性なのだろう。

    自らを極限状況に追い込む先にあるもの。8000メートルを越えてしか見られない世界。夜空を埋めつくす星の光や銀色一色に染まる夜明け。

    高山に魅せられたプロ登山家の心象が少しは「想像」できたような気

    0
    2013年07月27日