竹内洋岳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
登山の哲学はあるのか?そもそも哲学とはなんぞや?で、時間を費やしてしまいそうなのでもう少し簡単に考えよう。
自分にとっての登山とは何か?自分の場合だと、登山もするし、トレラン もするし、ハイキングもする。正しくは自分にとっての山とは何か?になるだろう。
山は、社会との、自然との、家族との、じぶんとのつながり。
山を通しての友人、コミュニティとのつながり。また山を通して見える社会、そしてつながり。
山の中では、そこ、それ、全てがリアル。人間の作った余計なものを全て削ぎ落としたもの、それらをありのままに感じることができる。
そして普段の生活と比較することで、ほんとうに大切なものが見えて来る -
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Posted by ブクログ
ネタバレかつて登山は国家プロジェクト。軍隊の作戦だった。
登頂に成功すると「制覇」、
山頂を目指すことを「アタック」と言っていたが、
今はsummit pushと言わないと笑いものに。
大けがをして精神的に一番きつかったのは、お見舞いに来てくれた人たちの「運が良かった」という言葉。人生の生き死にまで運で片付けてしまうことはできない。
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14座までもう2座の2010年のチョー・オユー登頂の際、竹内氏にカメラを提供した。このとき、超低温下でカメラが動作しなかったと聞いた。運悪くなのか、良くなのか、悪天候で登頂を断念した時であった。申し訳ないと今でも思っている。 -
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Posted by ブクログ
プロ登山家のロングインタビューを語り口調に編集したもの。
もちろん登山を題材にして仕事観、人間関係、運命観、体力、登山スタイル、日常雑感などなどを語っています。
竹内さんの印象は、穏やかであり厳しい人。人生の教訓というような大げさな物言いではない。自然に冷静に語る。そして、そこにはプロ登山家の覚悟と、達観した視点を感じます。
正直に書くと、人生観とか生死感に印象的な話はなく、トップ登山家の幻覚を見た話とか、一般的な体力はないとか、そんな、ならではの話題の方が興味惹かれる。
最後の子供の頃の風景を確認しにいった話はイイ話。なんか、ロマンだよね。嬉しかったのスゲー伝わった。 -
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Posted by ブクログ
登山とは「想像する」スポーツであるという。
強靭な筋肉や特別な才能などはいらない。計画し、登頂し、自力で下山するまでのあらゆる状況を想定し、想像の輪を繋げること。
『雪は意外に光を通す。だから生き埋めになった時に明るさを感じることができれば浅い。また雪は空気を含んでいるので15分以内に発見されれば助かる可能性も高い。』
生死を分かつ過酷な状況をもいかに面白がれるかが登山家としての適性なのだろう。
自らを極限状況に追い込む先にあるもの。8000メートルを越えてしか見られない世界。夜空を埋めつくす星の光や銀色一色に染まる夜明け。
高山に魅せられたプロ登山家の心象が少しは「想像」できたような気