竹内洋岳のレビュー一覧

  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    日本人として初めて8000メートル峰14座登頂を達成した「プロ登山家」竹内洋岳さんが、雪崩に遭遇したエピソードから始まって、標高8000メートルに登って、そして帰還することの意味、決意と覚悟などなどを語るものです。まさに、「哲学」と言えるのではないでしょうか。

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    2021年05月27日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    ご自身は謙虚に"特別な人間ではない"とおっしゃるが、この本に書かれていることは普通の人間が"誰でもやってみることができる"ことではありません。それなのに、高所登山の魅力を伝えたいという願いのとおり、声高に14座登頂の偉業を弁ずるのではなく、淡々と率直にご自身の経験と思いを語られています。冒頭から一気に引き込まれ、山の魅力が十分伝わってくる本でした。

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    2014年12月14日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    高所登山。
    咄嗟にはイメージが浮かばない。
    そこで、著者の説明が入る。
    「飛行機に乗って八〇〇〇メートル付近を飛んでいる時に、窓の外を見てみてください。そこまで歩いて登っていく人がいることを想像すれば、少しはヒマラヤ登山のスケールを感じてもらえるのではないでしょうか。」
    …なるほど。

    「高所登山」は一般的な「登山」とも少し違う。また、著者の竹内洋岳さんのスタイルというのも独自の要素が強い。よって、この本は、「登山を始める人のために」とか「登山の魅力」とか、そういう次元で展開される話ではない。もっと、良い意味ですごく個人的で、示唆的な内容だ。もちろん、実際の登山の描写もたっぷりあるし、日本人で

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    2014年11月09日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    この本を読むまで、高所登山について何も知らなかったし、特に興味もなかった。日本人初の8000m峰14座登頂という偉業すらも認識してなかった。

    タイトルから連想するより遥かに読みやすい。
    著者がなぜ高所登山をするようになったか、登山中の体験やプロ登山家としての意識などが語られる。そこにはもちろんプロとしての生き様も含まれる。登山をしているときも、然うでないときも、想像を超えるストイックさがあるのだと、読み終わりながら知り、冒頭での雪崩のなかで、著者がなぜ「腹が立ってきた」のか納得した。

    読み手の視点次第で、どのようにでも楽しめると感じる。
    私には非常に興味深い1冊になった。

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    2014年05月03日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    「登山の哲学」 日本人発の8000m峰14サミッターのプロ登山家である竹内洋岳の著書。愛読書としたい一冊です!
    雪崩事故で大怪我をするが克服して高所登山を再開、組織登山からコンパクト登山に移行し14座を達成する。
    高所登山のエピソードや仲間、気象など高所登山で登頂するかなり深い良い話です。
    経験は積み重ねるのではなく、並べるものであるという著者の持論には私も賛同しました。登山は自力で下山するまでが登山と言われ、プロセスや局面を「創造」することが求められるとのこと。私の論の一つである「確率論」と似ているなあと思いました。
    登山家は筋トレしてムキムキと思っていたが、高所登山に必要な筋肉はごくわずか

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    2014年02月07日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    大人数の組織登山から少人数のコンパクト登山への転換という思い切った手法にチャレンジした著者の実行力、決断力に感銘を受けた。山という孤独な世界で成功を収めた著者の考えが、この一冊に凝縮されています。

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    2014年01月29日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    先日、友人に教えていただいた本「登山の哲学」を読みました。とても面白かったです!
    大きなことを成し遂げる人、新しいチャレンジができる人は、頭が柔らかくて創意工夫があり、その考えを実行する勇気と覚悟と行動力とセルフコンフィデンスがあるのだなと、思いました。
    こんな生き方に、少しでも近づきたいなぁと思いました。

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    2024年05月14日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    TV番組クレイジージャーニーに出演した著者の竹内洋岳。小池栄子に「大学教授みたい」と言われた、その本領を発揮して登山の哲学を語る。

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    2021年11月16日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    8000m峰全14座登頂を成し遂げた日本の登山家による本。そもそもこういう記録があること自体知らなかった。冬山や高所登山ってやろうとは思わないけど、好きな人は好きなんだな。
    登山用語に軍隊用語が使われていたのは英軍が高所登山やっていたからとか、高所登山と潜水との対比、山の天気予報をする猪熊さん、14サミッターである著者の身体が登山に特化し過ぎて他の体力はあまりないとかいなほ保育園の話とか面白い。そして、高所登山は想像のスポーツであること、経験は積み重ねるものではなく広げて並べておき、経験の積み木を想像力で埋めるという考え方は登山だけでなくいろんなものにも当てはまる卓見だと思う。

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    2021年06月05日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    ネタバレ

    Twitterで進めている人がいて、何も考えずにポチッて読んでみました。何か生きる活力を得られ、正月ボケでエネルギーを失っていた私をモチベートさせてくれるには最適な本でした。

    著者は日本のトップクライマーらしく、その著者が幼少期から学生時代の山と出会いと山にのめり込んでいく話。就職からトップクライマーへの過程の話。それと、最後にやや考え(哲学?)の話。大きくは3つに分けることができます。

    やはり、一番引き込まれるのは就職からトップクライマーへの過程の話です。登山に理解のある会社に就職し、長期休暇を多分に取得しながら8000m級の山々に登頂していく中で、2つのことがポイントとなります。

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    2021年01月18日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    洋岳さんとは昨年からよく顔を合わせるのだけど、すごい考えを掘り下げていて、話を聞くとスーッと入ってくる。でも本人は、そんなこと言ったっけ?って忘れてることが多いけど。

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    2017年03月08日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    登山が好きなので読んでみた。
    哲学というより、著者のこれまでの体験をまとめた内容に近い。
    14座の8000メートル峰を制覇するまでに死に直面する等、読んでいて驚くことが多々あった。

    8000メートル峰を登るにあたり、酸素ボンベ無しで、かつコンパクト(人数、物資)なことが著者の登山の特徴。

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    2016年12月17日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    高所登山って凄さの程度が想像もつきませんが、無酸素で潜水していって底にタッチしにいく感覚っていう表現が分かりやすかったです。
    それでは頂上でゆっくりしようなんて思わないですね。
    そういう極限の状況で、やる事はストイックにやる。だけど、楽しむために山に行くっていうバランスの良さが印象的でした。

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    2016年04月08日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    世界には高度8000メートルを超える山が14座あり、
    そのすべてがヒマラヤ山脈と、そのとなりのカラコルム山脈にあります。
    ネパールだとかパキスタン、中国の境の山脈です。
    そんな8000メートル級の14座すべてに登頂したひとを、
    「14サミッター」と呼ぶようなのですが、
    日本人としてはじめてその「14サミッター」になられたのが、
    著者の竹内洋岳さんです(世界では29人目)。
    そんな竹内さんの半生を振り返りながら、
    高所登山の魅力や、
    彼なりの高所登山にたいする考えかたなどを綴っています。

    高所登山をつづけるなかで、
    「プロ登山家」を、覚悟を決めて名乗り始めます。
    雪崩で死にかけた経験も、失敗談

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    2016年04月06日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    著者の竹内洋岳は1971年生まれで、2012年に日本人初の14サミッター(世界の8,000m峰14座の登頂者)となった世界的クライマー。
    題名は「登山の哲学」と少々堅苦しいが、著者は「一人のプロ登山家として、少しでも高所登山の魅力を知ってもらいたい。そして、本来は誰もが持っているはずの「挑戦を続ける喜び」をもう一度取り戻してもらいたい」と願って書いたと言い、心臓疾患を抱えて生まれながら、学生時代に登山の面白さに目覚め、アルパイン・スタイルの登山を指向してプロの登山家となっていく半生、大雪崩などで生死の境をさまよった経験、登山についての様々な思いなどを、綴っている。
    「私にとっての経験とは、積み

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    2017年03月25日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    何が別の本も読んだので竹内さんの本は二冊目。文章からは穏やかな人柄を感じます。
    とんでもない高所での人間の極限の環境での反応はとても興味深い。富士山ですら頭痛くなるボクには酸素の薄さと寒さは想像出来ない世界です。
    竹内さんには意思の強さと自由さを感じます。自分で決めるってとこが大事なことだなと。

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    2015年07月31日
  • 頂きへ、そしてその先へ

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    ある人に勧められて読んだ本。文章が柔らかくて読みやすい。
    世界14座を登頂したプロ登山家。
    柔らかい中に誇りみたいなものがあって。
    自分の大切なものに向き合う姿勢が素直にかっこよかった。

    人を大切に誇りをもって!

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    2014年03月06日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    哲学とあるけれど本人も言っているようにそんな仰々しい書かれ方はしていない。
    あくまでもプロ登山家を名乗る意味を分かりやすく冷静な視点で書いている、それでも雪崩事故のあと山に戻った時と14座登頂時は感情が読みとれてよかった。
    自分はこの人が好きなので読んだが、そうでなくとも、ヒマラヤの知識がなくとも気軽に読めて学べるところも多いと思う。

    生がない世界8000メートルより上の、瞬かない星空、シルバーモーメントと呼ばれる夜明けの瞬間は憧れる。

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    2014年03月04日
  • 頂きへ、そしてその先へ

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    日々の生活において『考えるヒント集』になる一冊。
    日本人初の14サミッターの思考・論理は極めてシンプルである。大袈裟な表現ではなく、自然体で静かに語られる言葉は、山登りに関心がない方であっても受け入れられるものであると思う。
    もちろん、山好きの方には是非!!

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    2013年12月08日
  • 標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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    まずは、ガッシャブルムⅡ峰での雪崩体験の話から始まる。雪崩にやられたことの話は色々と読んだが、想像力を刺激するものがあった。

    日本人初の14サミッター(8000m峰)の本だけど、誇るというよりはむしろ淡々と語られる感じがする。あっというまに読み終るのは新書のせいだけではなかろう。

    雪崩のあと、「自分の身のまわりに、本来使うべきものが使われずに置いてあることが、とても苦痛に感じられた」という。捨てる捨てる。スキーを捨て、自転車を捨て、自動車まで捨てます。登山の用具やウェアもほとんど処分したという。

    長期入院から出た身体は、もはや以前の身体ではなくなっていた。用具から選び直すところに最先端を

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    2013年09月11日