原千代海のレビュー一覧
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ネタバレ三幕家庭劇。
劇脚本。
未亡人視点。
因習に縛られて放蕩していた夫の元に留まらなくてはならなかった女性の物語。未亡人になった彼女は息子のために夫の偽りの名誉を保とうとするが、結局は親の業(遺伝病)を受け継いだ息子は精神を病み、彼女は追い詰められる。
五人劇。人数としては学芸会に最適ですね。 内容は……まあ微妙ですけど。
ヘレーネ(苦労した未亡人・アルヴィング夫人)オスヴァル(息子、画家)マンデス(人の噂や評価ばかりを気にする牧師)エングストラン(レギーネの義理の父。指物師、詐欺師? ちんぴら)レギーネ(アルヴィング夫人のしたたかな召使)
幽霊は実体のないもの。つまり、因習とか業 -
Posted by ブクログ
ネタバレ女性解放運動の先駆けとなった偉大な小説である、という理解はしていた。
だが、令和のいま読んでみると、どっちもどっちの夫婦だなという印象。
ノラは夫が自分を人形のようにしか愛していないと感じて家を出る決意をしたが、ノラだって自分の望むように自分を愛してくれない夫を愛せずさっさと見限ったんだから夫だけを悪者にできるのか?自分を愛してくれる都合のいい男だから好きと思い込んでいたノラも同罪では。
ノラの夫と子どもに対する責任よりも自分に対する責任があるというのは、幼い子ども3人に対してはただの無責任で、自分と子どもを一緒に教育していくべきだったと思う。 -
Posted by ブクログ
現代のトレンディドラマで扱ったとしても、全然違和感を感じないだろうテーマの新しさにびっくりした。自分の周りの友達からも、この物語の中で起こったことと非常によく似た話しを時々耳にしてきた気がする。
主人公ノーラと同じようなことを考えて唐突に目覚める女性は、現代にこそますます多くなっているだろうし、この「人形の家」という素晴らしい参考書(過去問題集)があるにも関わらず、その突然のアクシデントの勃発に面くらう男もやはり多くいるにちがいない。
「人形の家」という言葉の意味が最初わからなかったけれど、読み終わってみて、とても秀逸なタイトルだったことに気づいた。
時代や国を越えて、多くの人に共感を与え -
Posted by ブクログ
10年ぶり。同窓会で久々に逢う知人は、
それぞれ、様々な人生を送っています。
結婚/離婚、出産/死別。
良いことも悪いことも人それぞれです。
最近、
「離婚した」、もしくは
「離婚しそう」、といった人が、
何人か周りにいます。
どんな理由でそう至るのか、
当事者同士の中で、それぞれ言い分があるのでしょう。
イプセンは、結婚についてこう言っています。
●「結婚とは―諸君が諸君の全精神を注ぎ込まねばならぬことである」
この「人形の家」は、
女性の自覚と解放を取り上げています。
幸せな家庭も、円滑な夫婦仲も、
妻が自己を犠牲にすることで、
成り立っていること