渡邉文幸のレビュー一覧

  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    現在のブラック企業、パワハラ問題など労働状況にも通じる部分があり、ある種で普遍的なテーマを扱っている作品のように思う
    古典的な作品であるものの今なお評価される理由もそういうテーマ性から出ているという事がわかる
    一方で作中にも記載があった『赤化』を勧める部分を槍玉に挙げる人間も少なくはないが、基本的には労働者側の目線に立って描写された小説で共産主義の基本的な理念である資産分配や革命推進まで進んでいる描写までは記載していない
    故にこの小説はあくまで当時の社会問題を描き出した現在の社会派小説として機能した小説だと自分は考える
    また思っていた以上に残酷で暴力的な描写も目立つ為、タイトルを学校教育で知る

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    2025年03月12日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    元の文章もそれほど現代文と変わるところがない近代の小説だが、それでも「現代語訳」されるだけで原文にあったどぎつさが大分薄められた気がする。
    好みによるが私はその薄さのおかげで読みやすくなり、物語の全体に目配りしたり、細かな描写に気づくことができるようになった。
    巻末の解説も簡潔に小林多喜二の生涯と要点が掴まれていて、いきなり青空文庫へ突撃するよりこれぐらいやさしく噛み砕いてある物の方が飲み込みやすいと思った。プロレタリア文学は往々にして内容が重たいので。

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    2023年01月04日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    もっと早くに読むべきだった。原作でなく現代語訳。原文だったらどんなに衝撃的だろう…と考えてしまうが、現代語訳でも非常に胸に迫ってくる。

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    2022年08月12日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    ネタバレ

    「おまえたちをどだい人間だなんて思っていないよ」

    プロレタリア文学の代表作
    序盤、425名の乗組員が見殺しにされる苛烈さに慄く
    資本主義のもと人間性を剥奪され、虐使され、生命まで搾取され、交換可能な労働力として消費される労働者の描写に、著者の怒りが刻まれている

    著者の小林多喜二は特高警察から残酷な拷問を受け、29歳の若さで虐殺された
    自宅に戻った多喜二の遺体は、ペンを握る右人差し指が無残に折り曲げられていたそうだ
    権力に抗し、弱い者や虐げられた者の側に立った若者の生命が国家権力によって奪われてしまったわけだけど、それは過去に限った話だろうか

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    2026年02月09日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    スラよみ!シリーズ3
    名作を分かり易く現代語訳

    冒頭から印象深い描写に溢れていた。
    志賀直哉から学んだというリアリズムを全面に押し出していて面白い。
    擬態語と擬声語、比喩が効果的に使われていて自分もプロレタリアの一部になったようだった。

    現代では、非正規雇用者が増えている(=十分な保証がされていない人)が増えているため、物語、引いては小林多喜二が生きた時代と少しでも重なる部分があるのかもしれない。と思った。

    原文で蟹工船を読んでみたい。
    今年の3月までに読む!!

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    2024年01月11日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    「航船」でなく「工船」としている点でこの航海は「航海法」のグレーゾーンと認識され、出稼ぎ労働者(船員)たちが人権なしの奴隷のような扱いを受けていたという。そんな悪しき閉じた世界が世界人権宣言が出されて20年近くも経った昭和40年代まであったというのも驚きだ(作品設定では昭和初期となっている)。

    人権宣言のような秩序が生まれても、こういう「閉じた世界(権力に一般人が抗えない特別な空間)」にまでルールが浸透するには何十年もの歳月を必要とするのがわかる。でもこのような「秩序の枠組み」は時間はかかれど、ひとりひとりが望む限り着実に浸透していく。そして現代はインターネットも存在する。浸透速度は上がると

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    2022年04月08日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    ブラック企業そのものだと思った。
    国のためと詭弁を吐き労働者を犠牲にする監督にはヘドが出る。
    労働組合というのはやはり必要なのだと思った。
    資本主義の最悪な部分が出まくっていた
    生々しい描写が多かった

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    2016年11月13日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    ブームになった頃は読んでいなかったので、一度読んでおきたかった一冊。
    新潮文庫の蟹工船・党生活者と並べて読んでみました。単語が最近の言葉に直されたりして、さりげなく理解をサポートしてくれていました。本を読み慣れているのなら、文庫の方が手触り感があるのかなと思いました。

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    2025年09月17日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    船にくっついているタイヤってなかなか過酷だと思う。蟹工船にもきっとくっ付いている、側面にだらしなくぶら下がっているあのタイヤのことです。海の陽射しをもろに浴び、しょっぱい海水に揉まれ、いつ他の剛体との間に挟まれるのかと、ビクビクしている。

    なんと可哀想なのか、いや、別にそうでもない。別にタイヤに人権があると思っていないから、こき使っても良心は痛まない。

    労働者の権利が重んじられていなかった時代、人というのは搾取の対象だった。その悲惨をリアリティもって記している。この構図が生まれたのは搾取対象が持つ苦痛への無理解によるものだったと思う。

    この目線で見れば、この自分とタイヤの関係というのは、

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    2025年07月29日
  • 江戸っ子漱石先生からの手紙 一〇〇年後のきみへ

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    夏目漱石は手紙好きだったということもあり、漱石の手紙本っていろいろ出てる気がする。当時を知る貴重な資料でもあるのかな。

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    2022年02月02日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    昔読んだ記憶のある「蟹工船」。
    久々に読むと当時とまた違った印象を抱きました。
    うちにも祖先に「蟹工船」で北海道に渡った方がいるとかで、他人事ではありません…

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    2015年03月29日
  • 検事総長 政治と検察のあいだで

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    検察権力のトップ、検事総長-戦後25代の総長、その時代と素顔、在任中の主な事件を描く。
    検察誕生から、造船疑獄、ロッキード事件、裁判員制度まで。
    戦後検察史の光と陰。
    関連年表付。

    [ 目次 ]
    第1章 赤煉瓦の司法省
    第2章 占領下での再出発
    第3章 検察とは政治なり
    第4章 特捜の光と陰
    第5章 個人戦から組織戦へ
    第6章 高度成長のひずみ
    第7章 バブルのなかで
    第8章 まつりの後始末
    第9章 司法改革の波

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆

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    2011年03月26日
  • 検事総長 政治と検察のあいだで

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    日本の検察制度の始まり、また、政治と検察の確執など歴代の検事総長とのからみで書かれたもの。

    ざっと表層的に書かれており、歴代検事総長の時代にどんな政治家が存在し、どんな政治経済状況でったかを概観するには適当な書物である。

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    2009年11月18日
  • 検事総長 政治と検察のあいだで

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    検察官は法務省の指揮下にあるが、おのおの個人が官庁の役割を果たす独任制のもとにある。

    検察官の力の源泉は、検察官起訴独占主義や検察官起訴便宜主義という強力な権限に支えられ、その力は時の権力者へも迫る。

    その検察官を束ね統括するのが、トップの検事総長である。

    検事総長は同時に法務省の事務方トップである。

    そして単純に起訴、公判維持を指揮するのではない。

    政治的、経済的に影響のある事犯に対し、指揮をし最終判断を下す立場にある。

    その判断は戦前から現在に至るまで、行政権の狭間で揺れ続けてきた。

    時系列で追っているので後半が駆け足すぎて内容が薄くなっているの残念。

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    2009年10月31日