無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
現在のブラック企業、パワハラ問題など労働状況にも通じる部分があり、ある種で普遍的なテーマを扱っている作品のように思う
古典的な作品であるものの今なお評価される理由もそういうテーマ性から出ているという事がわかる
一方で作中にも記載があった『赤化』を勧める部分を槍玉に挙げる人間も少なくはないが、基本的には労働者側の目線に立って描写された小説で共産主義の基本的な理念である資産分配や革命推進まで進んでいる描写までは記載していない
故にこの小説はあくまで当時の社会問題を描き出した現在の社会派小説として機能した小説だと自分は考える
また思っていた以上に残酷で暴力的な描写も目立つ為、タイトルを学校教育で知る事となる小・中学生には少々刺激的な作品であるとと思われる。
しかしその刺激的な描写があってこそ蟹漁を勤しむ労働者の過酷な労働状況が鮮明に描かれているとも言える
Posted by ブクログ
「航船」でなく「工船」としている点でこの航海は「航海法」のグレーゾーンと認識され、出稼ぎ労働者(船員)たちが人権なしの奴隷のような扱いを受けていたという。そんな悪しき閉じた世界が世界人権宣言が出されて20年近くも経った昭和40年代まであったというのも驚きだ(作品設定では昭和初期となっている)。
人権宣言のような秩序が生まれても、こういう「閉じた世界(権力に一般人が抗えない特別な空間)」にまでルールが浸透するには何十年もの歳月を必要とするのがわかる。でもこのような「秩序の枠組み」は時間はかかれど、ひとりひとりが望む限り着実に浸透していく。そして現代はインターネットも存在する。浸透速度は上がると信じたい。この2点は今後も持ち続けたい希望だ。
Posted by ブクログ
船にくっついているタイヤってなかなか過酷だと思う。蟹工船にもきっとくっ付いている、側面にだらしなくぶら下がっているあのタイヤのことです。海の陽射しをもろに浴び、しょっぱい海水に揉まれ、いつ他の剛体との間に挟まれるのかと、ビクビクしている。
なんと可哀想なのか、いや、別にそうでもない。別にタイヤに人権があると思っていないから、こき使っても良心は痛まない。
労働者の権利が重んじられていなかった時代、人というのは搾取の対象だった。その悲惨をリアリティもって記している。この構図が生まれたのは搾取対象が持つ苦痛への無理解によるものだったと思う。
この目線で見れば、この自分とタイヤの関係というのは、この本における資本家と労働者の関係に似ていると思う。
違うのは、タイヤは自分から悲惨さを訴える事が無い点。蟹工船では労働者が自ら状況を変えた。今回、タイヤという極端な例で例えたけど、自ら悲惨さを発信出来ない主体はたくさんある。そうした主体と使役する側の歪な関係は残る。
使役する側、それが理解を示す事で未然に救われるモノがたくさんある、そんな平等を訴えた本だったし、いつの時代になっても、対象が変わったとしても、普遍的に追い求められるテーマだと思った。
Posted by ブクログ
蟹工船という作品自体は、労働者の残酷な現実を写実的に突きつけ、ストライキをしてハッピーエンドという展開でまず面白い。一世一代のストライキが失敗したと思ったら「そして彼等は立ち上がった。-もう一度!」と締めくくり、附記として後の結末だけが書かれるのがそれまでの細かい描写から一転してどんなふうに出来事が起きていったか想像をかきたたせてくる。
この本は最後に小林多喜二に関するコラムがあり、小林多喜二の生涯と当時の社会を学べる。それを学んで始めて、この作品が当時の社会に与えた影響、なぜこの作品がこうして語り継がれているのか、ということを考えることができる。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
少年・青年マンガ
少年・青年マンガ
小説・文芸
試し読み
小説・文芸
試し読み
小説・文芸
試し読み
小説・文芸
試し読み
小説・文芸
試し読み