近藤和久のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
バニシングマシン4巻。地上で撤退戦をするジオン軍人の生き様死に様の4巻でした。
足利義輝と武蔵坊弁慶のフュージョンとなったグフがかっこいいのだが、ラストがなんとも悲しい。シムスナイパーの狙撃で戦闘力を排除され撃墜されるというのは、ある種戦場のフォークロアのような活躍だったヤーコブ隊に、現実を見せつける一撃。
ヤーコブ隊というか、読者側にかな。
物資を融通してくれた士官とか、戦場での絆のもとに戦い抜く兵士とか、英雄譚になりそうな部分を散りばめながらも、戦争全体の趨勢や物量の前にはなすすべはなし、という冷酷さを見せつけられたように思います。
冒頭からうっすらと戦局の不穏さは描かれているのですが -
Posted by ブクログ
1stガンダムのルナⅡ攻防戦の場面を切り取ったコミカライズ。
サイド7から脱出したホワイトベースの面々が逃げ込んだルナⅡ。そこに襲撃をかけるシャア部隊という構図です。
まだMSを動かせるだけのアムロ。歴戦のパイロットであるシャア。融通の効かないお役所のワッケイン司令。
ワッケインの「寒い時代と思わんか」が聞けるのはここですね。
大人になって思うのは、イレギュラーな存在の逃亡ホワイトベース隊に何かを任せるのは無理難題である、ということが理解できてしまうことか。組織ではそうなるよねぇ、というね。融通の効かない軍部というのが、アムロたち少年に対する大人としての敵なのだけど、それはそうなるよ、と思っ