元猿岩石・有吉さんの本。
「手裏剣トリオ」とか迷走していた時期に比べ、だいぶ復権?してきた感がありますね。
それも「毒舌」とか「あだ名」付けによるものなんでしょう。
そんな「毒舌」やら「あだ名」付けやらに対する有吉さんなりの考えを述べたのが本書。
正直、タレント本なんて全く期待できるもんでもない、
という考えは僕の中にもあるんですけど、意外と参考になる点も多い本でした。
有吉さん曰く「コミュニケーションなんて、とらなくていい」そうな。
そもそも一般にいわれている「コミュニケーション」とは「コミュニケーションを取る「振り」」なんだと。
もう、その考えに、ほほーですよね。たしかにたしかに。
この一節に救われたり、あるいは目からウロコを出したりする方も多いんじゃないかなあ。
特にコミュニケーションで悩んでいる人なんかは。
そのほかにも、いろいろと有吉さんのナナメからの視点が散りばめられているんで、なかなか楽しめました。
決して真面目な本という印象がなく、そのために、こっちも楽に読めるのがいいですね。
だって「あ、有吉さんがこう書いている! これは正しいに違いない!」とか思わないでしょ?
せいぜい「はは、有吉、面白いこと書いているな」程度ですよ。
これがどっかの実業家や一流企業の社長さん、いわゆる知識人の方が書いていたら、そうはならないもんね。
有吉さんの本だからこそ、逆に100%信頼する必要がない、ってことで。
そう考えると、タレント本もバカにはできないのかもしれないね。
有吉さん自身が言っていることですが、本書は上辺だけのコミュニケーションの指南書って感じ。
力を入れる必要のないコミュニケーションには、本書の内容はだいぶ参考にできるのではなかろうか、と思います。
【もくじ】
はじめに
第一章 マイナス評価をプラスに変える「人たらし」の方法
第二章 確実に相手を「たらし込む」人付き合いの方法
第三章 無駄なプライドを捨てて「クズ」として生きる方法
第四章 単純なヤツを使って自分の「株」を上げる方法
第五章 上司・先輩・同期・後輩を上手に「転がす」方法
第六章 苦手な相手を「小バカ」にして好感度を上げる方法
おわりに