小川竜生のレビュー一覧

  • 天敵~「窓際の狼」シリーズ~

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    読後、かなりスカッとする企業ハード・ボイルド。広告代理店の窓際部長・舘脇一輝が会社に巣食う巨悪と闘う。『窓際の狼』シリーズの記念すべき第一作。1995年の作品というが、現代でも違和感無く楽しめた。

    数年前に『やくざもの』を読み、小川竜生という作家の存在を知った。しかし、残念ながら小川さんは既に鬼籍に入られており、以後古本屋を巡り、作品を集めて来た。その中でもこの『窓際の狼』シリーズは非常に気に入ったシリーズである。

    なかなか見付けることの出来なかったシリーズ第一作をやっと手に入れ、読むことが出来た。第二作に少しだけ登場する三崎恵子との因縁がやっと解った。

    小川さんはもっともっと評価される

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    2013年03月19日
  • 誘惑

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    窓際の狼シリーズの第四作。主人公の舘脇が悪と闘う企業ハードボイルドともいうべき痛快小説。舘脇は破天荒ながら一本筋が通り、据え膳も喰わぬという硬派ぶり。あのソクラテスとも似てるな。今回も単身、横浜支店に乗り込み、悪と闘う。ラストが良い。ラストが非常に良い。

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    2012年11月13日
  • 不祥事

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    窓際の狼シリーズ第二弾。大手ビールメーカーのCMを巡るトラブルに主人公の巻き込まれる舘脇一輝。トラブルの背後には…

    相変わらず面白い。一匹狼のサラリーマン舘脇が今回も己れを貫き、悪を叩きのめす。所謂、勧善懲悪企業小説なのだが、元拳法の日本チャンピオンの舘脇のはぐれ狼ぶりがたまらない。

    まだまだ続きを読みたかったのだが、作者の小川竜生さんは既に鬼籍に入られている。残念…

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    2013年07月01日
  • 純  情

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    心優しき極道、ソクラテスの長編。極道ながら、純情で、正義を愛する大阪の下町のヒーロー。これで、小川竜生さんの未読本は手持ちが無くなってしまった。窓際の狼シリーズ、ソクラテス・シリーズと数々の傑作ともう会えないのか…

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    2012年11月20日
  • 追憶

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    何とも痛快。極道ソクラテス・シリーズ。菊池・ソクラテス・竹男が、大阪を舞台に正義の鉄拳を奮う。作者の小川竜生さんは、この文庫本のあとがきの打合せの三日後に急逝されたようだ。多くの痛快な作品を残した素晴らしい作家。残念。

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    2012年11月20日
  • 決  裂

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    窓際の狼シリーズの第五作…というよりシリーズ最終作。今回も舘脇が獅子奮迅の活躍をみせる。面白い。これで舘脇とも会えないのかと思うと非常に寂しい。というのも作者の小川竜生さんはこの作品の後書きを書かれた半年後に鬼籍に入られたのだ。自分が小川竜生さんの名前を知ったのは、古本屋で『やくざもの』幻冬舎文庫と出会ったのがきっかけだ。その時、小川さんが亡くなられて既に五年以上が経過しており、新刊を探すも見つからなかった。その後、古本屋で小川さんの作品を探し、一つ一つの作品を大事に大事に楽しんで来た。小川さんの作品は、もっと評価されるべきであり、多くの方々に楽しんでもらうべき作品である。

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    2012年11月13日
  • 崩壊~「窓際の狼」シリーズ~

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    窓際の狼シリーズ。小川竜生さんの作品はこぎみ良い。ひと言で言えば、勧善懲悪。まるで、特命係長 只野仁みたいな物語。もっとも、主人公の舘脇は部長なのだが。面白い。

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    2012年07月29日
  • 崩壊~「窓際の狼」シリーズ~

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    「窓際の狼」シリーズ。東阪広告 第二SP局 部長 舘脇一輝 は窓際部長。しかしひとたび事が起きれば狼に・・・ 黒川副部長と専務の大手スーパーとの癒着の悪事をあばく。 主人公の開き直り方が痛快。 単純明快で面白い。
    社長の種田も軽妙。

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    2011年02月26日