小川竜生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読後、かなりスカッとする企業ハード・ボイルド。広告代理店の窓際部長・舘脇一輝が会社に巣食う巨悪と闘う。『窓際の狼』シリーズの記念すべき第一作。1995年の作品というが、現代でも違和感無く楽しめた。
数年前に『やくざもの』を読み、小川竜生という作家の存在を知った。しかし、残念ながら小川さんは既に鬼籍に入られており、以後古本屋を巡り、作品を集めて来た。その中でもこの『窓際の狼』シリーズは非常に気に入ったシリーズである。
なかなか見付けることの出来なかったシリーズ第一作をやっと手に入れ、読むことが出来た。第二作に少しだけ登場する三崎恵子との因縁がやっと解った。
小川さんはもっともっと評価される -
Posted by ブクログ
窓際の狼シリーズの第五作…というよりシリーズ最終作。今回も舘脇が獅子奮迅の活躍をみせる。面白い。これで舘脇とも会えないのかと思うと非常に寂しい。というのも作者の小川竜生さんはこの作品の後書きを書かれた半年後に鬼籍に入られたのだ。自分が小川竜生さんの名前を知ったのは、古本屋で『やくざもの』幻冬舎文庫と出会ったのがきっかけだ。その時、小川さんが亡くなられて既に五年以上が経過しており、新刊を探すも見つからなかった。その後、古本屋で小川さんの作品を探し、一つ一つの作品を大事に大事に楽しんで来た。小川さんの作品は、もっと評価されるべきであり、多くの方々に楽しんでもらうべき作品である。