あらすじ
「何か背後にあるような気がする」──「窓際の狼」舘脇一輝(たてわきいっき)に、東阪広告社長・種田は、独り言のように話した。上位数社によるメディア統合に揺れる日本の広告業界。東阪広告は社長の意志に反し、統合に不参加を決めていた。そして、外資の魔の手が伸びる……! そんな折り、なぜか舘脇は、若いOLたちとの合コンに参加する羽目に!? 好評シリーズ、堂々登場!
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Posted by ブクログ
窓際の狼シリーズの第五作…というよりシリーズ最終作。今回も舘脇が獅子奮迅の活躍をみせる。面白い。これで舘脇とも会えないのかと思うと非常に寂しい。というのも作者の小川竜生さんはこの作品の後書きを書かれた半年後に鬼籍に入られたのだ。自分が小川竜生さんの名前を知ったのは、古本屋で『やくざもの』幻冬舎文庫と出会ったのがきっかけだ。その時、小川さんが亡くなられて既に五年以上が経過しており、新刊を探すも見つからなかった。その後、古本屋で小川さんの作品を探し、一つ一つの作品を大事に大事に楽しんで来た。小川さんの作品は、もっと評価されるべきであり、多くの方々に楽しんでもらうべき作品である。