菅原晃のレビュー一覧
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国家レベルの経済について、
要領よく、その要所がつかめる内容でした。
いったい、政府がやっている財政政策ってどんな意味があるんだ?
と思うことがしばしばな人は僕自身を含めて多いと思うんですが、
その大きな道筋を教えてくれる本です。
といいつつ、
僕は経済学士(IS-LM分析が懐かしかったです)。
とはいえ、まあ不真面目な、なんちゃって経済学士レベルです。
文系に数えられる学問のうち、
経済学が自分にもっとも向いていないのではないかと
大学一年のときにイヤになってもいるのですが、
学び直しとして今回手に取った本書が、
とても良書だったのです。
まず、GDPの説明から始まります。
ご存知のよう -
Posted by ブクログ
経済学のまさに「学」の理屈をわかりやすく説こうとしている。冷戦後の日本経済を例にとって説明しているのでとっつきやすい。貿易は黒字だろうが赤字だろうが自由に行われれば、お互いにとってよい結果を生む、とか、国債は国民の資産であり自国貨幣の根拠になるものである、とか、「理屈」のレベルで納得がいく。ただそれが誰にとってのよい結果であるのか、とか、国民の資産というがそれを占有しているのは国民のうちの具体的に誰なのか、とかいうことについては触れていない。著者にしてみれば、それを論ずる前の理論的前提について説明しているということなのだろうが、それだけで、アベノミクスを高校生にかたるのはまずい気がする。
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Posted by ブクログ
北海道の高校の先生が「経済学の教科書ダイジェスト版」
1.国際収支は出色
モノの貿易と金融収支が複式で計上されている仕組みは初めて
金融収支は単年度だけではなく、金融資産・負債としてストック計上される
為替も貿易ではなく、資本取引で動くと言うこと →納得!
2.国債破綻はない、社会保障制度の破綻は確実 2025年問題
この整理の仕方は半分納得程度 財政破綻と一体のように思う
3.「比較優位」116 経済学最強理論! 全く同感
4.アベノミクスに高い評価(206)
ここは全く折り合わない
フローの経済はまずまずかも知れないが、それを可能にしているのがストックの負担
国債・財政問題 -
Posted by ブクログ
ネタバレ経済学の歴史は間違いの歴史とも言える程、さまざまな理論が現れては消えてゆく。というより、実体の経済がどんどん変化していくので理論が常に後追いになるのかもしれない。ルーカス、フリードマン、ヒックス、マンデル…といったノーベル賞学者でさえ、そのひとつの理論で経済のすべての局面を説明することはできない。
アベノミクスの「三本の矢」はそれぞれ「マネタリズム」「ケインズ政策」「サプライサイド経済学」というそれぞれ相反するもので、それぞれが欠陥を抱えている。
その矛楯があるが故にその効果は非常に限定的になるのではないかと思える。
リカードの「比較優位論」ではどの国も得意な分野の生産にっ集中した自由貿