岩根圀和のレビュー一覧

  • スペイン無敵艦隊の悲劇 イングランド遠征の果てに

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    この作品は有名なスペイン無敵艦隊が敗北したアルマダの海戦の流れを詳しく追っていく作品です。

    イギリスがスペイン無敵艦隊を1588年に破り、それによってスペインは没落、イギリスが海上覇権を握ったきっかけとされるこの海戦。

    スペイン無敵艦隊の撃破は上の絵にありますように、有名な海賊ドレイクの活躍やイギリス艦隊の華々しい勝利として語られがちですが、実はこの海戦はそのようなシンプルな筋書きではなかったということをこの本では知ることになります。

    『ドン・キホーテ』の作者セルバンテスとのつながりも興味深かったです。

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    2024年08月19日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    2ヶ月ほど前にそうだスペインに行こう!!そう思って何の知識もなかった当時衝動買いした作品。作者の岩根國和さんはスペインについて造旨が深い方でこの本だけでなく他にもスペインについての書籍を多数書かれている方。本題に移るとこの本はスペインの繁栄時代までにどのような過程で栄華を勝ち取ったかを書かれていた。途中で歴史の流れと脱線してスペインの各都市の地理学、失敗学、風習等も小話で説明してあり世界史を学んでなく歴史の話が難しいな、と集中力が切れそうになっても好奇心を刺激する構成になっているのがありがたかった。

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    2012年07月09日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    スペインがイスラム世界の支配下にあった時代から国土回復運動を経てトルコをボコり、
    世界最強に上り詰めたあと今度はイギリスにボコボコにされて現代へ至るまでの歴史を
    印象的な出来事をピックアップして物語風に仕立てた世界史本です。
    情報量としては物足りないのですが、凄く読み易くて楽しかったです。
    作者のセルバンテスへの溢れる愛が伝わってきます(笑)
    サクっとスペインの歴史入門としてはお勧めな一冊です。

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    2009年10月04日
  • 物語 スペインの歴史 人物篇 エル・シドからガウディまで

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    スペインの偉人六人の紹介だが、伝記ではなく、人物像がわかるエピソードを取り上げているところが面白い。歴史書より印象に残る気がする。

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    2025年06月25日
  • 物語 スペインの歴史 人物篇 エル・シドからガウディまで

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    知ってるようで知らない偉人さんの物語を
    情緒的に表現豊かに語られるので
    とても読みやすく良かった。
    名前は聞いたことがあっても
    実際どんな人か知らなかった人物
    ラス・カサスやゴヤを知れて勉強になった。
    昔は宗教的な影響を受けずには
    いられない環境だったんだなぁ。

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    2024年08月20日
  • 物語 スペインの歴史 人物篇 エル・シドからガウディまで

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    スペイン旅行のための勉強本。軽くてスペインの電車の中で完読。
    物語風に歴史を書いているところが、私のフィーリングには合わない点を除けば、スペインの有名人を知るのに良い窓口。コラムは為になる
    ・エルシド:傭兵隊長だったけど、強かったので後世で伝説化されただけなのね
    ・フアナ女王:ずっと幽閉されていたかわいそうな人
    ・ラスカラス:インディオ解放を唱えた偉い人
    ・セルバンデス:貧乏だったのね。
    ・ゴヤ:宮廷画家だけど、異端審問所に目を付けられる画を描いて言い訳に苦労した人
    ・ガウディ:カタルーニャ主義者の頑固な老人

    コラム
    ・ジブラルタルはイギリス領
    ・ハプスブルクスペイン王家の肖像画の顎は長いの

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    2023年10月11日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    スペインの歴史の中でもイスラム、レコンキスタ、レパント海戦、無敵艦隊、スペイン内戦という主要な事件に限って語った本書。他の読んだことのある物語シリーズと比較して、物語色の極めて強い本であろう。歴史を網羅的に描こうというよりも、特徴的な事柄をまるでそこにいるかのような臨場感で描いている。読み終わった今、まだイギリスを追われて失意のままにスペインに戻る無敵艦隊の1兵士であるかのような錯覚に嵌っている。歴史書として評価は人それぞれだろうが、個人的にはとても面白い文学作品であった。出てくる漢字や熟語が少し難しいのも人を選ぶかもしれない。

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    2021年02月19日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    イスラム朝の隆盛から、キリスト教の発展そしてレコンキスタ。太陽の沈まぬスペイン帝国の誕生、イギリスとの争いや無敵艦隊の敗北。そしてサラッとではあるが、現代の内戦や独裁政権についてと中世以後の一通りのスペイン史を読みやすく通読できる良本。

    スペインを代表する人物とはいえ、セルバンテスの左手がどうなったかについて一章割いていたのはよくわからないが、スペイン史に興味を持って最初に手に取るのにおすすめ。

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    2019年12月04日
  • 物語 スペインの歴史 人物篇 エル・シドからガウディまで

    購入済み

    人物で歴史を切りとる小品

    歴史をたどることに興味を持ちまして、地域史は閉鎖系ではないのだから、どこかしら響き合うものもあるのではなど思い、遠く離れたスペインに関する書物を手に取りました。タイトルだけで選びましたら、6名の、それぞれの分野ではつとに有名な人たちが取りあげられていて、この本を読んだから新しいものが紐解かれるというわけでもないようでしたが、この機会でもなければ触れることもなかっただろうと思いました。
    女王フアナ(打たれ弱いカルメン?)、インディオに対する植民政策に異を唱えた僧侶とか。このあたりが興味を惹かれたところです。僧侶の方はさらに読み続けてみたいなと。

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    2019年07月25日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    スペインの歴史の中でも、イスラームが支配した時代から国土回復に至るまで、レパント海戦から無敵艦隊の敗北まで、そして時代が進んでスペイン市民戦争、さらに飛んで現代(といっても2000年頃)の情勢、バスクのテロ組織ETAの問題といったテーマに絞って叙述される。

    レパント海戦に兵士として参加したセルバンテスがトルコの捕虜となったエピソードに丸々一章割かれているが、セルバンテスが祖国に帰るため、本人やその周囲が苦心する様が印象的。

    タイトルに「物語」とあるように、単に歴史の流れを述べるにとどまらず、スペイン情緒を感じさせてくれる一冊。

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    2017年08月12日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    スペインは好きだ。現代もいいがやはり動乱の中世がとても面白い。薄く広くではなく狭目に深目に描いてあるところが良い。

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    2017年05月17日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    スペインという国の歴史をダイジェストで紹介。
    まずはイスラム教徒がアフリカ大陸から渡ってくるところから始まる。そして、レコンキスタ、レパントの海戦、無敵艦隊の時代から、スペインの凋落まで。
    筆者は文学者なのでセルバンテスの足跡にかなりの力点を置いていた。面白い歴史の見方だと思う。

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    2014年09月03日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    スペインの歴史をレコンキスタや
    トルコ、イギリスとの戦いを軸に紹介する。
    内容に偏りはあるものの全体的に読みやすく、
    新書という媒体を考慮すれば、スペインの歴史を
    ざっくり短時間で振り返ることのできる良書といえる。
    ここから興味を惹かれた出来事をまた学んでゆきたい。

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    2014年03月22日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    レパントとアルマダの2大海戦を中心としつつ、ムスリムのジブラルタル上陸からETAによるテロまでのスペイン史を物語的に描いた歴史本。

    レパントの海戦が1571年、アルマダの海戦が1588年、その間が黄金時代だとすると(一般的にはもうちょっと広く言われるが・・・)、あまりにも短く、そして華々しい歴史だったと思わざるを得ない。

    結果として主に中米以南に大きな影響力を残し、ハプスブルグの栄光に預かりながらも大きな汚名を着せられることにもなった、世界でも指折りの数奇な歴史であることは間違いない。

    後書きにあるように、元より網羅性を追求したスペイン史ではないが、その歴史が持つ魅力は十分伝えられている

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    2011年09月12日
  • 物語 スペインの歴史 人物篇 エル・シドからガウディまで

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    メモ

    レオン・カスティーリャ王アルフォンソ6世(在位1072ー1109)
    ロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール

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    2011年09月05日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    史実から逸脱しすぎない程度に物語化されたスペイン黄金時代の本。しっかりとした歴史を求めるには足らない部分もあるが、把握さえできれば、という場合にはオススメ。言葉選びもよく、読みやすいと感じた。

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    2011年08月25日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    おお・・・これは・・・物語ですね(笑)
    いやでもとても読みやすかったし面白かったです。
    息抜きついでに歴史の復習もできました。

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    2010年01月05日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    イベリア半島にイスラムが上陸したところから、レコンキスタ、レパントの海戦、「無敵艦隊」の敗北など、いくつかのテーマをタイトル通り、物語調で描いた本。読みやすいけど、読み応えもあった。

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    2009年10月04日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    ネタバレ

    網羅的なスペインの歴史書ではなく、タイトルにもあるように物語としてスペインの側面を見ていく本。

    終盤にもあるように、情熱の国というイメージだけではないスペインの苦悩の歴史を垣間見た気がする。西欧史でも辺境の位置にあり、世界史でも中世以外ではあまり注目されない(?)スペインだが、さらにその歴史を知りたくなった。

    『能天気な観光ポスター的標語はもういい加減に破り捨てなければならない。スペイン人はそれほど気楽な人たちではない。もっと真摯で寡黙、そして働き者である。』

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    2025年09月02日
  • 物語 スペインの歴史 人物篇 エル・シドからガウディまで

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    熱のこもった語り口はまさに物語シリーズに相応しい。日本で有名なスペイン人といえばザビエルやカルロス1世、フェリペ2世らだが、そういった人物ではなくあまり歴史のメインにはならない人々を扱っている。どの人物も興味深いが、特にセルバンテスとアントニオ・ガウディの項目が面白い。
    セルバンテスといえば『ドン・キホーテ』の作者として有名だが、人生そのものが波瀾万丈。そのあたりは通史の『スペインの歴史』がより詳しい。
    ガウディはサグラダ・ファミリアの建築家として世に知られているが、電車と接触して病院に担ぎ込まれそこで臨終を迎えるエピソードが扱われている。
    セルバンテスとガウディは特に、ミステリー小説のような

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    2025年06月24日