岩根圀和のレビュー一覧

  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    ウマイヤ朝時代から現代までのスペインの歴史を扱う。とくに中世時代、イスラム教とキリスト教が拮抗した時代で、なぜキリスト教側が勝利したのか、また、レコンギスタ完了後のスペインで、カトリック教徒以外の者の生きづらさがわかる。

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    2025年04月13日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    「物語スペインの歴史」岩根圀和。中公新書2002。
    大学の先生(外国語学部だそうですが)が書いたものです。
    「キャパの十字架」を楽しむための準備運動の一環です。

    ・北アフリカのイスラム圏と、ローマからのキリスト教文化とのせめぎ合いの地であり、完全にイスラム圏だった時代も長くあったこと、そして決して悪政でもなかったことが良く分かった。

    ・レコンキスタ(キリスト教側の国土回復)に1400年代までかかった。800年くらいからずっとせめぎあいで、その間は普通に国王制の国家を中心とした群雄割拠。

    ・レコンキスタ終盤くらいからは欧州各地と同じ、各地血縁の王政。スペインのステイタス向上にはコロンブス含

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    2023年01月15日
  • 物語 スペインの歴史 人物篇 エル・シドからガウディまで

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    「物語スペインの歴史 人物篇」岩根圀和。中公新書2004。
    大学の先生(外国語学部だそうですが)が書いたものです。この中公新書のシリーズは割と好きです。
     総じて発見も多くて面白かったし、スペインの切れ端くらいは捕まえた気分になりました。

    「キャパの十字架」への旅路の一環です。
    ・キャパ→ハンガリー生まれ→スペイン内戦への参加・撮影で有名に
    ・「ハンガリーの歴史」
    ・「誰がために鐘は鳴る」
    ・「キャパ写真集」
    ・「キャパ自伝 ちょっとピンぼけ」
    ・「物語スペインの歴史人物篇」
    という流れです。

    ▼エル・シド
    11世紀なんで日本で言うと源氏物語とかの時代ですかね。つまりは王朝に使えた名武将。

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    2023年01月03日
  • 物語 スペインの歴史 人物篇 エル・シドからガウディまで

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    スペインの歴史を知る上でのはじめの一歩として最適。ここから各々興味ある時代の本を選択できたらと思う。
    しかし、取り上げられたすべての人物が生きた時代それぞれがとても興味深い。個人的にはガウディを深読みしてみたいところ。

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    2015年09月13日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    ある程度スペインの歴史について学んでいる人向けの一冊です。複雑なスペインの歴史のダイジェスト…という内容です。
    あとがきに、物語性を意識したとありましたが、その「物語」が中途半端に感じ、あまりのめり込めませんでした。

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    2015年01月31日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    スペイン旅行の前に予習として読んだ。スペインの通史というよりは、国土回復運動やレパント海戦、スペイン無敵艦隊などの歴史的事件をピックアップして、物語調で紹介する形式。著者がイスパニア文学専攻ということもあり、歴史書というよりは、情緒的表現にあふれる文学的な本になっている。個人的には、もうちょっと歴史学的なものを期待していたこともあり、逆にあまり文章に惹きこまれなかった。
    トレドでキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒が共存していたということは本書で知り、興味深かった。
    現在のスペインを理解するうえでは、スペイン現代史の部分をもうちょっと充実させてほしかったなと思う。
    本文よりも、コラムの「失敗

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    2014年11月24日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    スペインの光と影の強い印象はキリスト教とイスラム教のせめぎ合いにより双方の文化が交じり合ったためであることを痛感させられる。しかし、レコンキスタ時代の2宗教の相互に寛容な時代は今では考えられないほど。カスティーリャ・アラゴン両国王の婚姻による国の成立、レコンキスタの完了、フェリペ二世時代のレパント海戦の対トルコ勝利、無敵艦隊の対イギリス惨敗。ハプスブルグからブルボン王家への乗り換え、そして20世紀のフランコ時代と、各時代の象徴的な出来事を物語風に語ってくれ、楽しみながら読める。フェリペ二世の弟ドン・ファンがレパント海戦の英雄でありながら、英国で病気に死すこと、セルバンテスがアルジェでトルコの捕

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    2013年09月25日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    キリスト教国の雄スペインは、カスティーリャ、アラゴン両王国の婚姻により成立した。八世紀以来イベリア半島を支配したイスラム勢力を逐い、一四九二年、レコンキスタを完了。余勢を駆って海外へ雄飛し、広大な領土を得て「太陽の没することなき帝国」の名をほしいままにする―。国土回復戦争の時代から、オスマン・トルコとの死闘を制して絶頂をきわめ、宿敵イギリスに敗れて斜陽の途をたどるまでを流麗な筆致で描く。

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    2012年02月22日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    ウィーン旅行でハプスブルク家に関心を持ち、中野京子の「名画で読み解く」でスペインもハプスブルクと知り、さらにゴヤとスペイン宮廷に興味が湧き、本書に至る。連鎖読書でヨーロッパ遍歴中。

    でもこの本、ゴヤの時代は華麗にすっ飛ばしてありました。イスラムの時代から始まり、無敵艦隊が破れた次のページはスペイン内戦。従って全体史を知るにはまったく不向き。でもスペイン通の著者が「物語あり!」と感じた時期を厳選して面白く描いているわけで、楽しい読み物になっている。

    読み始めてすぐロマンチックな文章から文学者と知れる著者の筆が、セルバンテスが登場すると滑りに滑るのが微笑ましい。ドン・キホーテは私にとって、笑っ

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    2011年12月22日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    ネタバレ

    おもしろかった!だけどアプスブルゴ終わったあとほぼボルボーンすっぽかしていきなり近代に入ったのには辟易しました。
    副題が『海洋王国の黄金時代』だから仕方ないんだろうけど( ̄ω ̄;)

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    2011年05月23日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    スペイン旅行の予習ということで読破。歴史を勉強する感覚で、時系列で流れを追っていくかと思ったが、歴史上の重要なポイントを物語的に詳述するという色合いの方が強かった(というか、はっきりタイトルに「物語」と書いてましたね…)。いい意味では物語なので、楽しく読める。レバント海戦、セルバンテスの波乱万丈の人生についてはかなり詳しくなった気がする。悪い意味では、記述に濃淡があるので、スペインの歴史全体を俯瞰するという目的にはそぐわないかもしれない。ある程度、世界史の知識を持った人でスペイン史をもっと知りたいという人にはちょうどいいかもしれない。

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    2011年05月03日
  • 物語 スペインの歴史 海洋帝国の黄金時代

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    この本はスペインの海軍などについて書いてある本です。文章は結構やみやすいと思いますので、興味がある人は読んでみてください

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    2010年02月01日