黒川祐次のレビュー一覧

  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    スキタイの興亡、キエフ・ルーシ公国の隆盛、コサックの活躍からの1991年の新生ウクライナ誕生までのロシアに次ぐ大国のナラティブを読破します。

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    2023年02月28日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    ウクライナは、同国語で、ルーシー、つまり、ロシアの語源なのだ。ロシアはウクライナから分かれていった国とある。その関係は、モンゴル支配終了から始まる。

    ウクライナの重要性 
    ①ヨーロッパの大国になりえる潜在力 面積ロシアについて、第二位、5千万の人口は、フランスに匹敵する
    ②地政学的の要所である。西欧世界と、ロシア、アジアを結ぶ通路であり、地中海への玄関でもある

    ウクライナの特徴
    ①ソビエト・ロシアと融和しているにも関わらず独自の文化、言語を保持し続けてきたユニーク性。ソ連時代は教育を奨励、ウクライナ語による学習などが盛んに。
    ②キリスト教ではあるが、ギリシャ正教⇒ロシア正教⇒ウクライナ正教

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    2022年09月02日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    内容の濃い一冊だった。
    ウクライナ人というのがどういう人を指すのかわからなくなるほどいろいろなことが錯綜した歴史。今回のプーチンの攻撃も流れの中の一つか。
    独立したといってもまだまだ30年ほどの短い平和。誰にも侵す権利はない。人々を殺すな。子どもを殺すな。

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    2022年08月11日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    彼の地域が、ウクライナという国になるまで。紀元前から近現代まで網羅されていて、世界史好きだと、単語調べながら読み進めたくなる。

    ただ文化的に円熟してくると、人物名の羅列がスゴい(個人比)。ウクライナやロシア文学、バレエなどに詳しくないと、呪文の詠唱に見えてくる。

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    2022年07月20日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    ロシアがウクライナに侵攻したがる理由と、ウクライナが絶対に譲歩したくない理由が、少しは理解できた気がする。

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    2022年06月14日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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     22年のウクライナ侵攻を受けて、ちょっと歴史を学んでみようかと購入。肥沃な土地を有するが故に東から西からずっと他国に支配され続けてきたこと、独自の民族・言語を有すること、ロシア人と混同されがちな多くの文化人を輩出してきていることなど、勉強になった。日本とは地政学的条件が全然違うので、こういった国の歴史を学ぶのはとても意義深いと思う。

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    2023年10月10日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    ウクライナの淵源はラテン、ゲルマンに属さないスラブ人が9世紀に建てたキエフ「ルーシ」国(ルーシはロシアなので、首都キエフをつけて区別する)、988年キリスト教化/モンゴル帝国に対抗して独自コサックが生まれ/反宗教改革の浸透で、ロシア正教から分派しユニテリアンとなった/19世紀にステップ地帯の開発で穀倉地帯になり/産業革命は労働者を必要としたが、農民は都市生活を好まず、ロシア人が多く移入した/第一次大戦も第二次も両側に徴兵/スターリンの民族抹殺/フルシチョフの寛容/ゴルバチョフの不明でロシアに次ぐ大国が独立

    あらためて「国を作るのは大変だな」と思う。「国」はまず言語が分離して独立する。国境を越

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    2022年12月23日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    よく言われる
    わたしたちに何ができるのか→まず知ること
    から始めている
    「ウクライナ」という国が現在の位置のままで太古からあったわけではなく変遷がある。逆にだからこその「愛国」ってあるのだろう。

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    2022年12月04日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    ウクライナの歴史を紀元前から遡って解説。ざっくりとではあるが、そもそもウクライナの歴史を何も知らなかった自分としては十分に得るものが大きな作品であった。
    また現在のウクライナに対するロシアの思惑を理解するのにも役に立つ作品である。
    特に近代史は周辺国の知識もある程度あったので理解が深まった。
    一方で紀元前から近代までは周辺国や民族についての解説が乏しいため、ある程度の知識がないと深い理解を得られることができなかったが、親書としては十分に役に立つ作品であった。
    やはりユーラシア大陸の歴史を理解するためには、民族、宗教など全体の大きな動きを理解しておくことが必要であると痛感させられた。

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    2022年09月15日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    ロシアが侵攻するまでは、ほとんど知識もなかったウクライナ。書店で見つけ読み始めるが、ドラマチックな歴史の流れにぐいぐいと引き込まれる。
    駐ウクライナ大使であった著者による紹介本だが、いまのロシアとウクライナの関係の根深さを改めて感じさせられる。1991年に独立国となるまで、大国にはさまれ、分断させられながら、自立した民族としての誇りを持ち続けた歴史の重さが、今日のウクライナの底流にあることが理解できる。
    キエフ・ルーシ公国を起源にもつが、キエフはウクライナの国土にあり、ロシアはルーシから派生した名前を国名にする。ウクライナの耕地面積は日本の全面積に匹敵する肥沃な国土。ウクライナの浮沈が世界に及

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    2022年08月12日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    侵略、抵抗そして独立していった強さは今のウクライナ共和国のゼレンスキー大統領の姿によく表れている。ロシア、ポーランド、ドイツ、ベラルーシ、トルコに侵略されてきた歴史から国が成り立っていると思う。5200万人、商業国かつ農業国、ロシアウクライナは同一民族、ウクライナはロシアとは別と考えていた、ドニエプル川、ドニエステル川、クリミア戦争、ボリシェビキ、共産党、今のウクライナがどうして強いのか分かった気がする。

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    2022年08月06日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    元駐ウクライナ大使の著者が、スキタイの興亡から、キエフ・ルーシ公国の隆盛、リトアニア・ポーランドによる支配の時代、コサックの栄光と挫折、ロシア・オーストリア両帝国による支配、中央ラーダによるつかの間の独立、ソ連の時代、そして1991年の独立に至るまでのウクライナの歴史を概説。
    ウクライナの歴史を振り返ると、各方面から支配されてきた苦難の連続だが、随所でそれに抵抗してきたということがよく理解できた。ただ、ウクライナ人という、ロシア人とは異なるアイデンティティがどう形成されてきたのかは正直ちょっとよくわからないところがあった。
    また、キエフ・ルーシ公国の継承者は誰なのか、フメリニツキーの協定の解釈

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    2022年07月31日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    混迷しすぎてて無知な人間の一読くらいじゃ全然わかんなかった。とにかくウクライナが「みんなが欲しがる土地」であり、故に自分たちの土地を自分たちのものだ!と主張することすらままならない歴史を辿ってきたことだけは感じた。もう少し軽めな本を読んでから再読したい!

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    2022年07月11日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    今、世界が注目するウクライナ。本書は元外交官でかつてウクライナ大使もつとめた方による一書。帯には「緊迫するウクライナ情勢を知るための一冊」との惹句が掲げられているが、本書刊行は今から20年前なので、もちろん現状レポートではなく、紀元前にスキタイがこの辺の覇者だった時代からソ連崩壊、1991年のウクライナ独立までが叙述されている。

    地政学上、経済上、非常に重要なこの地域に現在のウクライナのルーツともなるキエフ・ルーシ公国が誕生したのが11世紀くらいの話。東スラブ人を中心に北方のヴァリャーグ人、トルコ系遊牧民のハザールが触媒となって誕生した。キエフ・ルーシの正当な?後継がロシアだというのがロシア

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    2022年07月07日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    ウクライナの歴史が簡易的に分かる。
    もともと侵攻されることが多い国であったことに驚き。
    入門本としては最適

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    2022年06月08日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    2002年初版発行の一冊。ロシアのクリミア半島制圧(2014年)より十年以上前の本。
    しかし、今の状況を理解する助けとしては大いに役立つ一冊でもある。まあ…知らなかっただけでこうなりかねない背景があった、ということなんだろう。

    いろんな民族や諸外国が行き交う複雑な歴史。正直なところ自分の理解を超えてしまった一冊であり、歴史なんだと思う。
    ただ、近代ウクライナ語文学の始祖とされるタラス・シェフチェンコ氏の話あたりから、ウクライナ史やウクライナ文化を紐解く手がかりをつかみかけているように感じている。

    シェフチェンコ氏は「ロシア語の方言」に過ぎず「真面目なこと、高尚なこと」を表現するべきでないと

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    2022年05月31日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    今読むべき本です。
    いかにこの国の事を日本人として知らなかったと思わせられる。
    コサック騎兵ってロシアじゃないのか!
    第一次大戦からソ連成立までの混乱ぶりが特に興味深かった。

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    2022年05月28日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

    購入済み

    こんなご時世

    全く無知だったわたしが、この戦争を機に読んでみた。ロシアとウクライナの関係、ウクライナの人々のたどってきた歴史が分かり、よかった

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    2022年04月01日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    やっと読んだ。教科書みたい。大変だった。
    細かいところはとても頭に入らないけど、肥沃な土地と温暖な気候、豊富な資源でそりゃ取り合いになるよなあと思った。
    スターリンてのはとんでもない奴だなしかし。
    また、土地が地続きであるというのは本当にずーっと戦争する羽目になって大変だなと思う。
    日本がガラパゴスになるのもむべなるかな、ですね。

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    2025年07月29日
  • 物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

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    ウクライナ侵攻があってから
    気になっていた本。

    紀元前から時系列になっており、
    とても分かり易かった。

    豊かな土壌ゆえに様々な民族が統治する
    姿から、改めて、島国、日本は恵まれていると
    痛感した。

    ロシアとウクライナの関係性も理解
    できる良書である。

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    2024年02月19日