田口護のレビュー一覧
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田口護
1938年、北海道・札幌市生まれ。1968年カフェ・バッハ開店。1974年に自家焙煎をスタート。同年、カフェ・バッハグループを主宰、多くの後輩を育成。1978年以来、度々コーヒー消費国、生産国を訪問。コーヒー生産国の数ヶ国でコーヒー農園を指導。また、バッハコーヒー主宰として数多くの後輩を指導。全国各地でバッハコーヒーの卒業生が活躍。SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)では、トレーニング委員会委員長、会長を歴任。人材育成に尽力
山田康一
1978年、埼玉県生まれ。カフェ・バッハ総店長・工場長。日本に300人のSCAJ認定アドバンスド・コーヒーマイスター。1988年、辻 -
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ネタバレコーヒー豆の種類、精製から焙煎、抽出までを科学する。
自家焙煎喫茶店の老舗カフェ・バッハの田口護氏と、「百珈苑」の主宰旦部幸博氏が、経験則と科学的根拠を示しながらよいコーヒーを追究する。
焙煎によるフレーバーの違いが一目でわかるチャートは必見。
焙煎の度合いによってどういう傾向になるかがわかるため、コーヒー豆自体のプロファイルとどう組み合わせれば好みのコーヒーと出会いやすいかがわかる。
個人的には深煎りのエチオピアモカがドストライクだったんだけど、いろいろと焙煎度合いを試してみたくなった。
特に酸味系のフレーバーには苦手意識があったため、中煎りを中心にした芳醇な世界をまだ知らないということもわ -
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コーヒーをさらに美味しく飲みたくて手に取りました。
特に2点が興味深いです。
●甘みはどこから来るのか?
コーヒー豆に含まれるショ糖は少なく、焙煎が終わると甘みと感じる濃度は残っていない。それでも後味が甘いと感じるときがあるのは、香りに含まれるフラノン類の風味ではないか。
→コーヒーが冷めると、甘みを感じなくなり酸味を強く感じるので、こちらの説に共感しました。
●焙煎度によって、味はある程度決定される。浅煎りは深入りと比べて酸味が多く抽出され、逆に深入りは苦味やコクが多く抽出される。
→苦味より酸味が好みなので、浅煎りを選びたい
コーヒー抽出の原理が詳細に書かれています。自宅で美味しい一杯 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自家焙煎の第一人者と科学者のタッグが面白い。
スペシャルティコーヒーが出てきてからの「アフター」の思考、知識を、理路整然と説明してくれていて良い。
田口氏が長年の経験と現場の実践で体得した知識で語れば、それを旦部氏が科学的根拠を付して解説する。豆選びから、焙煎、抽出まで、それこそ種子からカップまで、各工程の押さえておくべきロードマップを丁寧に説明してくれている。
日本人が、なぜ深煎りを好むか、“炭火”という言葉に弱いがその実態は?! と言った味わい方、楽しみ方の特徴についても、きっちり根拠に基づいて語っている点が非常に良い。
自分で、ゆっくりコーヒーを点てる日が来たら、改めて各章