食ジャンルの漫画を読めば、大抵、心が満たされる筈なのに、これは逆に、落ち着かなくなる
ここまで、読み手に不安を押し付けてくる漫画が存在していいのか?!
あぁ、こうやって書くと、「つまらないのか」と誤解を招きかねないから訂正するが、面白さはピカ一。ただ、ホント、読み進めるほど、自分の食事の流儀に抱いて
...続きを読むいた自信が揺らぐ、揺らぐ
目玉焼き・・・少なくとも、私は黄身を残さない。あと、何もかけずに食べる派だ。気分によっては七味
トンカツのキャベツ・・・私はカツを一切れ、キャベツを少々、飯に乗っけて食らう
カレー・・・汚い、と言われるのを承知で、私は外でもガッツリ混ぜてから食う。あと、福神漬けは絶対的に必要
ライス・・・悩む必要など何もなく、スプーン一択
みかん・・・基本的に十字になるパターンが多い。あと、シブは取ったりしない
納豆・・・基本的に納豆は進んでは食わないが、出されたら白ネギをたっぷり入れた上で、納豆のみ食う
ちらし寿司・・・ワサビ醤油は使わない。具にもよるが、基本的に醤油は二周させ、やっぱり、混ぜる
ここまで書いてみて、改めて思ったが、やはり、この『目玉焼きの黄身、いつつぶす?』、他の食漫画とはかなり違う
料理も含めた画は下手じゃないにしろ、思わず唸るほど上手でもない
起承転結がしっかりあるので、ストーリーは破綻していないが、格別に滑らかでもない
面白い、って感想が言える次元から懸け離れてしまっている感は大いにある
異食中の異食作品だ
全国の書店員さん、もし、これから、食欲が旺盛になる秋に『食』をテーマにした漫画の特集棚を作る際は是非、この漫画も置いてください!!