入江昭のレビュー一覧

  • 新・日本の外交 地球化時代の日本の選択

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    前著 日本の外交の続編。1960年代以降の外交を中心に、政治・経済的な面の戦後史的な本。内容は、下記の通りであり、基本的な政治史がわかれば全体像もわかりやすいと思う。

    序五十年の軌跡

    第1章 日米戦争の結末
    第2章 日本外交の再出発
    第3章 平和的共存の芽生え
    第4章 第三世界の抬頭
    第5章 経済混迷期の外交
    第6章 「ポスト冷戦」の世界へ

    二一世紀に向かって

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    2013年04月23日
  • 新・日本の外交 地球化時代の日本の選択

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    戦後日本の経済力と軍事力のギャップ、そのギャップが、国際秩序の中で
    如何に評価され、外部からの評価をどう国内の動きにつなげていくか
    これがここ20年ほどの日本の課題であったと思う。
    この本は戦後から現代までの主に外交分野での軌跡を追いかけているが、常にその時々で沖縄が絡んでいる。
    その沖縄の絡みから、戦後日本を提示する方法があると、思いたい。

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    2012年08月06日
  • 日本の外交 明治維新から現代まで

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    明治維新から1960年くらいまでの日本外交を検証した本です。分かりやすくまとめられているので、初学用または復習用にとてもよい本です。著者は具体的に表記していませんが、ウォルツの「3つのイメージ」を使って、時代ごとの外交の変遷を説明しいています。

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    2012年02月25日
  • 歴史を学ぶということ

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    ネタバレ

     本書で、1970年代以降、世界は国家という枠組みだけで捉えることはできなくなった、と述べている。
     多くの人が、冷戦の終焉による多極化、911による見えない敵との戦いにより、世界の形は大きく変わったと述べるが、それに注目しすぎている点も否めない。
     1970年代に世界はインターナショナル・リレーションズではなくトランスナショナル・リレーションズへと変貌していったからだと入江さんは述べている。
     では、なぜ1970年代に入って世界はグローバル化してきたのか自分で調べてみたい。

     また、文明の多様性と歴史認識の共有。この2つは、グローバル化が進む中で世界の課題になるだろう。

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    2011年05月03日
  • 日本の外交 明治維新から現代まで

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    日露戦争後の日本政府の外交方針が一貫して協調政策を重視し、一方で欧米は日本が列強国の一員になりつつあることに常に脅威を抱いていた。
    1920年後半から幣原内閣の協調平和外交より軍部の強行路線が優位だった背景として世界恐慌などの経済不安定や
    中国の過激なナショナリズムの展開で政情不安が増大したことがある。
    日中戦争まで米国は親日であり反中であったが欧州の大戦でのドイツの動向により日本のアジア圏での地位確立が米国にとって脅威となったため反日に態度を変えたことは意外に感じた。
    1930年頃の軍縮会議あたりから包囲網を整え日本を仮想敵国としてみていたと思っていたからだ。実際は日中戦争まで日米の貿易は頻

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    2011年01月23日
  • 歴史を学ぶということ

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     現代史学を専攻しておきながら、恥ずかしながら、今まで入江昭氏の著作を読んだことが無かった。

     本書は、アメリカ留学にはじまる入江氏の研究人生を中心に追っている。
     語学のハンディキャップを乗り越えて、日夜研究に没頭していた姿は、今の文系大学生には見られない姿なのかもしれない。

     後半は、入江氏の研究の概要をかいつまんで説明している。

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    2010年02月07日
  • 歴史を学ぶということ

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    歴史家の世界に触れたいなら本書、歴史学について知りたいなら小田中さんの『歴史学ってなんだ?』のほうが分かり易い気がした。

    世界では「30年原則」という公文書の公開時期の目安がある。
    そして作者によると1970年代から現代史が始まるそうだ。
    ・20世紀の惨事を解明する資料の公開
    ・グローバリゼーションの幕開け
    1970年代、歴史家ってとくに大変だったんじゃないだろうか。

    ハーバード大学で学び、米国各地の大学で教鞭をとり、そして日本人で初めてアメリカ歴史学会の会長を務められた筆者。
    視野の広さに驚愕。。。

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    2009年10月14日
  • 日本の外交 明治維新から現代まで

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     歴史に沿って日本の外交を見ていく本。
     経済と軍事、この二つを中心に描かれてきた外交の歴史。ただ、そこには決定的に思想が足りなかった。思想なき合理性と経済の敗北(具体的には世界恐慌)は、日本を泥沼に引きずり込む。
     両軸に経済と軍事、中軸に思想という形で議論が進められるので、構造がはっきりしており、読みやすい本です。外交官の目から、日本の歴史を読み解いた本であり、日本の未来に危機感を持たせる本であるとも言えます。思想がないのは、今も昔も変わらず、日本は再び世界の中で迷走してしまうのかもしれません。

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    2009年10月04日
  • 歴史を学ぶということ

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    ハーヴァード元教授の著者がだどる著者自身の研究者としての半生、そして研究内容の概論。ぼくは前者を楽しんだが後者は結構重く吸収しきれなかった感がある。学問の学びたてとかいう時期では仕方のないことかもしれないが先達の進んだ道が輝いて見えはするものの、彼らの語ることはほとんど理解できない。もどかしい。

    1970年代からのtransnational な民間交流が現代をソテイしているという指摘は面白かった。一般論になるけど自分の持っているイメージに反する者こそあらまほしきものかな。自己の解体こそが読書の目的だろう。成長、っていうのは少し違う気がする。

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    2009年10月04日
  • 歴史を学ぶということ

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    失礼ではあるが、そんなに面白いとは思わない。
    それでも圧倒されるのは著者の圧倒的な海外での実績。

    そして、歴史学に対する飽くなき愛情。
    この人を知ったと言う意味で、この評価をつけたいと思います。

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    2009年10月04日
  • 歴史家が見る現代世界

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    【由来】
    ・講談社のメルマガ

    【要約】


    【ノート】
    ・ニーモシネ

    ・歴史研究においては、もう、国家単位での把握ではなく、様々な主体による関係論から、ひいては環境も含めた全地球的な視野で捉えるようになっているらしい。グローバリズムが進むことによって、国家が相対的に弱体化し、また同時に、欧米のポジションも相対化していった。この結果、国家以外(例えばNGO)や新興国など、プレーヤーが増えていった。このため、世界史観が国単位から、よりそのスコープを拡張していった。

    ・これは、歴史研究において、目新しいパラダイムではないらしいのだが、自分は全く知らなかったので、興味深く読み進めることができた

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    2018年10月28日
  • 歴史家が見る現代世界

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    現代哲学の流れにおいても、人間中心主義や西洋的理性中心主義の反省から、脱中心化的な動きがあった。歴史学のなかでも、国家間の「インターナショナル」の歴史から、国家の枠を超えた「トランスナショナル」、地球規模で環境などにも焦点を当てた「グローバル」な視点からの歴史認識への変遷が最近の動きという。また、軍事・経済面中心のハード・パワーから、文化や技術の影響力といったソフト・パワーに焦点を当てる流れにもなってきているらしい。
    そうした中で、「歴史解釈」にはいろいろあれど、歴史自体は不変であり、歴史の事実について国家の枠を超えた人類の「記憶の共同体」の構築が必要である。
    これを支えるのは、地球人としての

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    2015年10月20日
  • 新・日本の外交 地球化時代の日本の選択

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    『日本の外交』(中公新書)の続編で、太平洋戦争後の国際状況の中での日本外交の歴史を扱っています。

    東西冷戦という大きな枠組みの中で、戦後の日本がアジアにおける共産主義の防波堤としての役割を果たしながら、経済成長を遂げてきたことを概観するとともに、日本に確固とした外交理念が欠如していたことが、冷戦後の日本の外交の混迷を招いたという指摘がなされています。

    日本の外交史に見られる枠組みが提示されていた前著に比べると、ややスケールの大きさに欠ける印象もあるのですが、いまだ評価の見定めがたい現代史を扱っている以上、やむをえないように思います。戦後日本外交史が分かりやすく概観されていて、おもしろく読み

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    2015年10月03日
  • 歴史家が見る現代世界

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    今を歴史家なりに分析した本。

    グローバル化が進み、トランスナショナルな非国家主体の活躍が目立つ中、国家を中心とした枠組みは意味をほとんどなさない、という主張に違和感を覚えた。そばに中国があって、パワーに基づくメチャクチャな動きをしているからだと思う。
    無論、これだけが全てではなく、草の根のレベルでの交流は活発なはずなので、筆者の主張も分からなくは無いが、国家も国際社会を規定する重要なアクターだと思う。

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    2014年05月13日
  • 歴史を学ぶということ

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    著者は戦前に生まれ軍国主義的な少年時代を過ごし、その後アメリカ留学を経てそのままアメリカの大学の教授になった人物。本人の人生を振り返りつつ、歴史研究の意味や、過去と現在といったものの捉え方についての考えが述べてある。

    3部構成だが、1部が自伝的内容。2,3部が本人の歴史観についての記述になっている。

    著者の半生、すなわち著者が歴史を専門に研究するようになり、それから現在に至るまでの経緯は正に激動の時代を生きてきた人物という印象を受けた。こういう自分史じみたものはともすれば美化されがちだったりするものだが、著者の文章は非常に洗練された、いい意味でクールかつ公平を期したものとなっているので

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    2011年07月27日
  • 歴史を学ぶということ

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    [ 内容 ]
    軍国少年として終戦を迎え、高校卒業後、渡米―シカゴ大学、ハーヴァード大学で長年教鞭をとってきた歴史家は、いかにして歴史と出会ったか?
    過去と向きあい、現在を俯瞰する。

    [ 目次 ]
    第1部 歴史と出会う(一九四五年八月;一九三〇年代と戦時中の生い立ち;戦後の歴史教育 ほか)
    第2部 歴史研究の軌跡(出会いの蓄積としての歴史;私の歴史研究)
    第3部 過去と現在とのつながり(学問と政治;歴史認識問題の根底にあるもの;地域共同体のゆくえ ほか)

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    ☆☆☆☆☆☆☆ メ

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    2010年11月26日
  • 日本の外交 明治維新から現代まで

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    目次

    序章 五十年の軌跡
    第1章 日米戦争の結末
    第2章 日本外交の再出発
    第3章 平和的共存の芽生え
    第4章 第三世界の抬頭
    第5章 経済混迷期の外交
    第6章 「ポスト冷戦」の世界へ
    終章 二一世紀に向かって

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    2009年10月04日
  • 歴史を学ぶということ

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    2005年11月頃購入。自分が日本史学科だったこともあり、なんとなく購入。さらっと読んだだけであまり語れない…。また読みます。

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    2009年10月04日