島田久仁彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恥ずかしながら、セルジオ・デメロ氏のことをこの本で初めて知った。
その優れたリーダーであるセルジオの下で交渉を学んだ島田氏のこれまでの数々の取組を紹介する一冊。
交渉に臨むとき、情報は徹底的に調べるが、それは出さずに、紛争当事者が自らその合意にたどり着いたと思わせることが重要であることや、What(何が欲しいのか)ではなく、Why(なぜそういう主張をするのか)に焦点を当てないと話が整わないといったことは自分の仕事のやり方としても大いに参考になる。
後半の温暖化交渉、生物多様性条約名古屋会議での生々しいやり取りは、当時議論の流れを追っかけていた一人として、とっても興味深かった。