末松広行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
食糧安全保障についての主張はこれまでWeb記事や他の本なので見聞きしていて、「国は本当に食糧安全保障を理解しているのか?」と疑いの気持ちがあった。
そのため、実際に農林水産省の要職にいて政策を実践してきた著者視点による事実と意見には非常に現実的な重みやハッとさせられる発見があり、読んで良かったと心から思った。
いかんせん、ネット上やメディアでは様々な立場からの好き勝手な主張が飛び交っているが、実際に官僚として制作に携わっている人も農家や流通や販売など各商流における現場担当者も、日々状況を良くしようと努力していることが、本書を読むとよく分かる。
多くの人、国民の生活のベースとなるルールや流れを作 -
Posted by ブクログ
ネタバレ農水省職員が書いた本。
食料自給率が低いとなぜダメなのか、
自給率を上げるためにはどうすればいいか、
主に政府的観点から
わかりやす~く書いてあります。
結構知ってることが多くて復習になったって感じやけど、
その中で新たな考えとして得たのは、
・食料自給率の議論がカロリーベース算出のもので行われているのも、
食料をカロリー供給の手段として捉えるから。
(国としては、国民を飢えさせないことが最重要だから)
・戦時中に芋が食べられていたのは、
米よりも芋のほうが、単位面積当たりの生産カロリーが大きいから。
・イギリスの食料自給率は、1970年46% → 200