あらすじ
「自給率が40%!」と連日騒がれているが、自給率40%がどういうことなのかを理解している人はほとんどいない。農水省の第一人者による本書を読めば、そのすべてがわかる。味噌汁26%、天ぷらそば22%・・・。和食さえも国産食材で作れないニッポン、間近に迫り来る世界的食料不足!自給率40%の「待ったなし!」状況に私たちは何をすべきか?
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Posted by ブクログ
食料自給率に関して、過去まで遡って農水省の資料など見るのは大変だが、一冊で関連していることが広くわかったのはよかった。割と古い本になってしまったので、データなどはその後を調べておかないと引用できなそう。最近のTPP動向などにも注目しつつ、自給率アップに向けての行動したいと思う。自給率、このままじゃいけないと思うけれど、そして、自分は国産のものを選んでいると思っている人は多いけど、行動できていない人が多いというのは、納得。安さだけでなく、きちんと選べる人になりたい。
Posted by ブクログ
これ読み終わったんだけどなくしてしまって書けない。政府よりの意見かもしれないけど納得させられた部分も多かった。反論も多いと思うけれど、基本的に僕は世界的な食糧不足になる要素の方が多いと思っているので国内での食糧確保の手段(農業の人材と手法の伝承)が必要だと思う。なんでも金で買える時代は続かないんじゃないかな。日本経済もかつての力はないし。
Posted by ブクログ
農水省職員が書いた本。
食料自給率が低いとなぜダメなのか、
自給率を上げるためにはどうすればいいか、
主に政府的観点から
わかりやす~く書いてあります。
結構知ってることが多くて復習になったって感じやけど、
その中で新たな考えとして得たのは、
・食料自給率の議論がカロリーベース算出のもので行われているのも、
食料をカロリー供給の手段として捉えるから。
(国としては、国民を飢えさせないことが最重要だから)
・戦時中に芋が食べられていたのは、
米よりも芋のほうが、単位面積当たりの生産カロリーが大きいから。
・イギリスの食料自給率は、1970年46% → 2003年73%
でも簡単にイギリスの真似をすることはできない。
(1.イギリスはその20年間ほぼ食生活が変わっていない
⇔日本は食がかなり欧米化。
食べるものが変わると、作るものを変えなきゃいけない。
2.イギリスは多額の財政負担(補助金など)によって回復
⇔財政再建をしようとしている日本が、どこまで農業にお金をかけられる?)
まぁ、食料自給率を上げる簡単な方法は、
【肉・油を減らす】【米・野菜をいっぱい食べる】ってことです。
Posted by ブクログ
農水省の食料安全保障課長である著者の立場から書かれた自給率の本。
世界のことや将来どうなるかについて、官僚がすごく考えていることが分かる。
ただ、「現在」の問題をどう対処するかについてあまり触れられてない。食料廃棄や海外の食材問題など、自給率に直接的でないにせよ、効いてくるのでここは気になった。
バイオ燃料の特徴として、成長時にCO2を吸収しているので、燃焼させてもゼロサムになるというのはほぇーといった感じ。