三沢陽一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレおもしろかった。
死を求めての旅の先々で出会う殺人事件。
主人公はその真相を夢の中で導き出す。
が、とくにそこから名探偵の「さてみなさん」が始まるわけでなく、犯人も事件もそのままに話は次に進んでゆく。
おお、こーゆーのもアリかあ、とおもしろく読んだ。
更にラストにはその当人が犯人に。
しかも有栖川先生を殺すとな!
多々、出演の作家さんたちの描写は
本人たちがそのままモデルっぽい。よくは知らないが、
ホントにこーゆー感じの人たちなのかなーと思ったりする。
作者、彼らのこと好きなんだろーなー。
実際、付き合いもあるのかな?でないと書けないよなあ。
有栖川作品は読んだような、読んでないような・・・ -
Posted by ブクログ
バーテンダーが安楽椅子探偵を務めるミステリ連作は数が多く、有名どころも幾つか思い浮かぶが、本書もその一つ。事件全てが、タイトルにもあるウイスキーにちなんだものと言う辺りで、オリジナリティを主張してくる。この手の仕掛けは、肝心の売りのところが、却って枷になったり、無理矢理になったりしがちなのだが、本書の事件ではどれも無理なく、ウイスキーが重要な役割を果たしている。ミステリとしてはワンアイデアという感じで、少し薄味だが、アームチェアディティクティヴは基本こんなものかも知れない。ただ、物語の方も軽く、尻切れとんぼというか、なんとなく収まりの悪い終わり方をする感じがあって、その辺は買えないかな。