三沢陽一のレビュー一覧
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2016年2冊目は、今年没後40年となるアガサ・クリスティの作品!
ではなく。←
第3回アガサ・クリスティ賞の受賞でデビューを果たした推理作家、三沢陽一先生の【アガサ・クリスティー賞殺人事件】です!
BSプレミアムで年末から放映しているポワロ&ミス・マープルシリーズに目下ハマっておりまして、久しぶりにクリスティが私の中でも来ております!
その割に、新年1発目の推理小説はクリスティ作品ではなく彼女の名前を冠した賞の受賞者の作品っていうね←
【被害者は有栖川有栖】という挑発的な帯の内容を収録した表題作他、4編の短編を収めた本作。
「どうしたんこの作者…有栖川先生と言えばクィーン -
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スピッツというバンドを記号としてキャラクター設定に活かしたことは評価したい。そもそも商業的にそれが可能なことに驚いた。「スピッツソングノベルズ大賞」でさえ曲名を作中で使うのもアウトだったのになあ。
序盤に早速スピッツ論が展開されるが、そういうのを期待するなら直接田中宗一郎の分析を読めばいい。田中宗一郎のスピッツ論はどこかで読んだ気がするんだけど、ここまで引用するなら脚注つけろとは言わないからせめて巻末にソースをはっきり載せて欲しかった。自分でも探したけど明確にこの記述というのは見つけられなかった。
もちろん本作は別にスピッツファンじゃなくても読める。ただ、逆にスピッツファンからしてみれば期待は -
Posted by ブクログ
作家志望の主人公は新人賞に落ち続けることに絶望し
死に場所を求めて人生最後の旅に出る。
最初に向かったのは第一章の恐山
しかしこの時期は閉山していて駅で途方に暮れる彼に
声をかけてきたのが江戸時代から続く酒屋の息子だった。
地酒の見学と称し青年宅で一泊する事になった主人公は
知らずのうちに家族が仕組んだトリックの大事な
鍵を握る人物となってしまう。
恐山の旅で疲れ果ててしまった主人公が次に
向かったのが第二章の盛岡、タクシーの運転手に薦められ
ウィスキー好きのお坊さんがいる宿坊に宿をとる
この寺には宝物庫に仕舞われている円空仏があり
この地でも主人公は秘像をめぐる事件に巻き込ま -
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雪に閉ざされた山荘で、女子大生・弥生が毒殺された。容疑者は一緒に宿泊していた同じ大学のゼミ仲間四人、龍太、花帆、真佐人、圭。外の世界から切り離された密室状況で、同じ食事、同じ飲み物を分け合っていたはずなのに、犯人はどうやって弥生だけに毒を飲ませることができたのか。警察が到着するまで、残された四人は推理合戦を始める……。
15年後、雪の降る夜。花帆と夫の営む喫茶店を訪れたのは、卒業以来、音信不通の龍太だった。あと数時間で時効を迎える弥生の事件は、未解決のまま花帆たちの人生に拭いきれない影を落としていた。だが、龍太はおもむろに告げる。「弥生を殺したのは俺だよ」
第3回アガサ・クリスティー賞に輝く正