榎木英介のレビュー一覧

  • 医者ムラの真実

    Posted by ブクログ

    娘も数年後にムラの住人になるのでσ^_^;
    嫁さんから勧められて読んでみました。
    なかなか大変な世界やなあと思います。
    友人に医師が多いですが苦労してるんやなあと思います。
    ただこういう内部事情って教えてもらわないとわからないので助かります。

    0
    2021年10月12日
  • 医者ムラの真実

    Posted by ブクログ

    医者ムラの真実。榎木英介先生の著書。医者ムラ、医療業界が抱える問題点をわかりやすく指摘している良書。医者ムラの問題を解決するには、部外者からの客観的な指摘や指導が不可欠に思います。

    0
    2018年10月06日
  • 医者ムラの真実

    Posted by ブクログ

    医師という職業の過酷さ、医師の視点から見た業界のしくみや問題点などが深く書かれていた。医者の生態系を学ぶには最適な本だと思う。

    0
    2015年02月26日
  • 医者ムラの真実

    Posted by ブクログ

    どの業界も裏があり、その裏は業界人にはわかっていてもなかなか表には出てこないもの。本書は医学界のウラについて書いてあるのですが、基本的には暴露本、そして、医学界の問題点を表面には表してはいるけれども、最終章までくると医学界に心身ともに捧げて貢献している人、そして、それを何とかそのような人を守るためにはどうすればよいのかという提言にまで踏み込もうとしていることに好感をもてました。

     医学部は普通の学部の中で孤立化するとともに、逆に言えば医学部内での連帯感が強まり、連帯感は学閥、医局の権力集中が悪癖を産むことはデメリットかもしれません。逆に言えばその連帯感を壊してしまうと、それまであったメリット

    0
    2014年11月20日
  • 嘘と絶望の生命科学

    Posted by ブクログ

    ついに死者まで出てしまったオボガタSTAP事件。しかし、コピペとつじつま合わせが当たり前の論文や、共同著者論文とは誰も全体の責任を持たない論文であること、博士号資格がろくなチェックを受けずに与えられていたことなど、日本バイオ研究界の闇を明らかにしてくれたという点では評価されるべきかもしれない。

    本書はオボガタ問題以前から、研究者たちの絶対的な上下関係や予算分捕り重視の姿勢を問題視していた著者の集大成。結局、バイオ研究というのは、公的予算をどうやって手にするかにかかっており、ルックスの良いリケジョ、ピンクの研究室など、世間へのわかりやすいアピールが研究そのものよりも大事なのだ。逆に言えば、あま

    0
    2014年11月10日
  • 医者ムラの真実

    Posted by ブクログ

    医学部に編入にて入学し医師になった病理医が医者の世界の問題点を提起。
    医学部・医師の偏在・医師を親にもつ医師・コメディカル・医薬品会社との関係・病理医不足・基礎系での非医師研究者 等 様々な問題点を的確に解説している。
    これらの現実の解決策をこの本をもとに考えて行かなくてはならない。

    0
    2014年01月02日
  • 病理医が明かす 死因のホント

    Posted by ブクログ

    病理医の視点から有名人の死因を探る。

    がんや老衰か原因から肺炎や敗血症というように死因は1つではない。コロナの死者も他の病気から最後コロナに感染して亡くなった方が多いのだろう。

    あまりら知られていない病理医の仕事に深く踏み入った内容。

    0
    2022年02月20日
  • 嘘と絶望の生命科学

    Posted by ブクログ

    現在理系の中でもドル箱産業になりつつある生命科学への警鐘を鳴らす一冊。

    実際に研究職に携わっていただけに非常に説得力があった。

    0
    2017年03月09日
  • 嘘と絶望の生命科学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ブラック企業化する大学の研究室。程度は違えど、どこの研究室でも起こっているだろうし、起こって当たり前の環境だ。教授たちや学生たち一人一人が気を付けて、どうにかなることではないので、制度から変えなきゃな。

    研究界、特に生物学界、にこれから入っていこうという人は現状を知っておくためにも読んでおくべき本である。

    0
    2015年03月18日
  • 医者ムラの真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     医療現場について、その世界を知らない人に面白く読ませる名手。
     医療エンターテイメントか!ってなる。
     こういう本ってうっかりすると、内部暴露的というか、批判のみであったりするのだが、全体的な概要、なぜそうなったのか、取り入れた制度の利害、今後の展望についての記載のバランスが良くて読みやすい。
     一度研究者になってから医師という道を選ぶような著者だから、視野が広いのかもしれないが、分かりやすい説明のみではなく1冊を面白く読ませるという力量はすごいなーと思う。

     病理診断については、なるほど納得。チームバチスタ読者としては、死後の病理診断と言えばAiですよね!ってなるので、ここでAiが出てき

    1
    2015年02月09日
  • 嘘と絶望の生命科学

    Posted by ブクログ

     あらすじを読むと、いまはやりの「STAP細胞事件」が特別なことと言うよりは、よくあることであると分かる。
     大学や研究機関の閉鎖的な仕組みのなかで、それぞれが最少の労力で利益を得るために起きたのかな、と。
     象牙の塔はガラス張りにしないといけないんだろうなぁ。
     あー。
     あと、銀行が不正を防ぐため2年で異動となるように、研究室に対しても何らかの制約を設けるべきかと。
     それから(私も一部あるんだろうけど)、バブル以前の高度成長期にモノを得た人、あるいは得ると思ってしまった人はどうしてもそれにしがみつく。しかしながら、これからの社会的に分け合うというか、思っていたよりも利益が少ないとしても、

    0
    2014年12月26日
  • 嘘と絶望の生命科学

    Posted by ブクログ

    アカデミアを断念し,医転して現在は病理医をしている著者が,自分の経験と科学への関心・期待に基づいてバイオ分野での研究不正の背景に切り込んでゆく本。
    研究環境にまつわる負の側面ばかりが強調されてしまっているので,これを読んで,科学なんてまるでダメじゃないかと感じてしまうかも知れない。教授の権力濫用,ピペド問題,研究者教育の不徹底,ポストの不足,過度な競争,研究費の分取り合戦,インパクトファクター至上主義,ゲストオーサーシップ…。こういうシステムが,捏造や剽窃の温床になってしまっていて,ディオバン問題やSTAP細胞問題は氷山の一角にすぎないという。
    研究不正問題に関しては,春に下のような感想を抱い

    0
    2014年09月10日
  • 病理医が明かす 死因のホント

    Posted by ブクログ

    有名人の公表された死因を元に考察
    著者が関わったわけではない。
    がん、血管と心臓、肺、感染症、肝腎によるもの
    死因の話だけでなく、病理医、臨床検査技師についても。

    老衰であるがゆえの自然死は実は少ない
    100歳以上の長寿者の病理解剖で、解剖した42例全てに死因として妥当な病気(敗血症、肺炎、窒息、心不全)

    大往生で自宅で死亡すると警察の捜査が入り事情聴取される。同居の家族はショックな上に負担すぎ。

    0
    2023年06月06日
  • 病理医が明かす 死因のホント

    Posted by ブクログ

    病気で亡くなった人の訃報には、癌や肺炎などの病名が死因として載っているが、実際の直接的な死因とはどのようなものが考えられるのかという病理学的な考察の書。これを解明するのが、あまり馴染みがなく、人数も少ない病理医の仕事らしい。そのため、初めに病理医についての説明に一章が割かれていて、その後に、様々な症例が紹介されている。

    0
    2021年06月04日
  • 医者ムラの真実

    Posted by ブクログ

    今もよく見かける「医学博士」という肩書き。実は1991年から名称が変わり博士(医学)となっている。博士(農学)、博士(理学)と同列で、あまり知られていないが、博士(医学)と言っても必ずしも医師というわけではない。どんな学部にいようが論文を書いて医学部の大学院に提出すれば、この博士号が取得できてしまう。加えて、博士(医学)は他の学部に比べれば取得が非常に楽。例えば、理学部で博士号を取得するには、国際雑誌に英文の論文を3本は提出しなければならないが、医学部であれば一本あれば十分で、しかも「○○大学紀要」といった雑誌への掲載でよい。いわばホームで戦うようなもので、国際雑誌に掲載されるのとは雲泥の差が

    0
    2015年09月24日
  • 嘘と絶望の生命科学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    筆者はバイオ系博士課程から、医学部に転向した現在医者である。バイオ系の大学院生、ポスドクを取り巻く就職状況や労働状況を分析した。年収や就職先、就職率など統計的なデータを用いており、客観的な分析を行っているが、ところどころに筆者の呪詛が。。。
     完全に距離をおいた分析の書として熟読するより、筆者の呪詛が含め楽しむつもりで読む本。

    0
    2015年05月24日
  • 嘘と絶望の生命科学

    Posted by ブクログ

    医者の生態について書かれた部分はまったく同感。基礎研究については、膨大な時間と金のムダが必要だと思ってるんだけど、それを許さない感じは昔っからあるかなあ。あとは学問の世界と企業をもっと活発に行き来する風土をつくると、一つの研究分野で失敗しても、才能ある研究者が行き場を失うことはないような気がしている。バイオ研究者だけに限った話じゃないけど。

    0
    2015年01月31日
  • 嘘と絶望の生命科学

    Posted by ブクログ

    研究不正多発の背景には、成果への厳しい要求、激しい競争がある。院生はまともな教育を受けず、労働力として酷使される。科学版非正規雇用労働者ポスドク。ポストは少なく、数学や物理が苦手で他分野の職につけない。

    今の時代、仕事として普通に活躍できるところが、たくさんあるように思うのですが。

    0
    2015年06月14日
  • 嘘と絶望の生命科学

    Posted by ブクログ

    IPS細胞、STAP細胞と話題に事欠かない生命科学。その裏側で過剰な予算獲得競争や、研究不正なども問題となっています。生命科学研究の現状の一面、それが研究不正を煽ってしまう構造を、かつて同分野の研究者であった著者の経験に基づいて書かれています。
    予算獲得・ポスト獲得への過剰な競争が研究不正の動機となり得ること、そして研究不正について「責任ある研究活動と捏造・改ざんとの間は連続的で、その中間的な状況があり明確に線引きできない」ためにデータを分かりやすく加工するだけの作業が次第にエスカレートして遂にデータの捏造を産んでしまう事を著者は指摘しています。
    任期が数年という研究職の雇用形態が主流となり、

    0
    2014年10月10日