あらすじ
がん患者はがんでは死なない。実は医者もよくわからない老衰死。高齢者の肺炎はなぜ怖いのか。コロナ禍で「死因不明社会」が加速する--。累計ページビュー1000万を超す人気コラムを加筆、新書化。
○超高齢社会で人の死は日常のものになってきているが、病院死が大半となり、人の死を直接見る機会は減っている。人はどのように死んでいくのか、普通の人はよくわからず、必要以上に死を怖がる人もいるだろう。
〇一方、コロナの蔓延で、死因特定のための病理解剖、司法解剖が激減する傾向にある。一部で指摘されていた「死因不明社会」が加速しはじめているのである。
○本書は、病理専門医として100体以上を解剖した経験をふまえ、人が亡くなるまでのプロセスを解説するもの。世間の関心を集めた著名人の事例を随所に盛り込む。
○著者は2020年にフリーランス病理医として独立、医療ウオッチャーとしても情報発信を行っている。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
病理医の視点から有名人の死因を探る。
がんや老衰か原因から肺炎や敗血症というように死因は1つではない。コロナの死者も他の病気から最後コロナに感染して亡くなった方が多いのだろう。
あまりら知られていない病理医の仕事に深く踏み入った内容。
Posted by ブクログ
有名人の公表された死因を元に考察
著者が関わったわけではない。
がん、血管と心臓、肺、感染症、肝腎によるもの
死因の話だけでなく、病理医、臨床検査技師についても。
老衰であるがゆえの自然死は実は少ない
100歳以上の長寿者の病理解剖で、解剖した42例全てに死因として妥当な病気(敗血症、肺炎、窒息、心不全)
大往生で自宅で死亡すると警察の捜査が入り事情聴取される。同居の家族はショックな上に負担すぎ。