箕田源二郎のレビュー一覧
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江戸時代の和算書「算法少女」を題材とした物語ですが、作中の人物を通して著者が語った学問に対する考え方には共感を覚えました。次は算法少女の解説本に挑戦したいです。Posted by ブクログ
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江戸時代に幸運な偶然と、本人の熱意で和算を習った女の子の話。
丁寧な解説もついており、江戸時代の和算流行の様子を窺い知ることが出来る。
『きりしたん算用記』とともに読むととても味わい深い。Posted by ブクログ -
江戸時代のリケジョの話なのだが、非常に面白い。同名の元ネタの本は、安永4年(1775)に刊行された和算書。本書は、最初に岩崎書店から1973年に出版されている。児童向けではあるが、大人が読んでも楽しめる、数学が苦手でも大丈夫。漢字にふりがながふってあるし。あと、挿絵が秀逸。Posted by ブクログ
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大学生の必読書というより、大学生になったとき、それまで読んでいたかどうかチェックの対象になる本だ。ごんぎつねはこんな悲しい物語だったとは知らなかった。小学生のときに読むのもいいだろうが、大学生になったとき、あるいは私みたいに60歳になったときに読むのもいいだろう。きっと。Posted by ブクログ
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壺中の天。お酒を飲む楽しみという意味だけではなく、この世とは別世界のような楽しみを持つことを現す。和算が江戸の庶民に親しまれていたことがよくわかる。今でいうクイズのような感覚かもしれない。アハ体験を楽しんでいたのだろう。算数とか数学に目を向けてみたくなった。Posted by ブクログ
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壷中の天(こちゅうのてん)、いい言葉ですね。俗世間とは別世界を持っていた方が精神衛生上、健全な気がします。
数学で才能ある少女の話で、家賃も払えなくなるほど数学の本を買ってしまうお父さんの話とか、πの求め方の話とか、才能あるのに屋敷に奉公に行きたがらない話とか、さらさら読めて、ちょっと面白かった。Posted by ブクログ -
千葉あきという実在の女性が,このような本を出していたことに驚いた.江戸の町人文化は奥が深い.生き生きとしたあきの先生ぶりや,算法にかける意気込みなど,とても面白かった.Posted by ブクログ